タイ北部、中部を旅する2019(8)バンコックでは和食を

7月17日(水)
バンコックで

朝6時に北バスターミナルに着いてしまったが、宿へ向かうには早過ぎる。街もようやく動き始めたばかりだ。天気は悪くない。取り敢えずバスに乗ろうと思った。私がこれまで一番多く利用したバスはこの136番に違いない。このバスは北バスターミナルから定宿の横まで走っているのだが、これまで一度も全線乗ったことはなかった。時間がたっぷりあるこの機会に乗ってみることにする。

 

まず料金は昔の6.5バーツから8バーツになっていた。バスはボロボロとでエアコンはない。だがこれだけの走行距離を僅か日本円25円程度で乗れるというのはすごい。そしていつの間にか車内に掲示ボードが設置され、次の停留所が表示されているではないか。英語表記も出てきたのでビックリ。これが正確に機能してくれれば、言葉が出来なくても、何とかバスを乗りこなすことができる。

 

問題は渋滞だった。ただでさえバスは遅いのだが、ルート上、スクンビット通りをアソークで横切るのはある意味で最悪の混み具合を想定する必要があった。だがこれも杞憂に終わる。さすがに午前7時過ぎではまだピークではなかったらしく、多少の車が多いという程度で済んでしまった。それでも全行程約1時間半、8時前に定宿に着いた。

 

ちょうどYさんも出勤してきたので、コーヒーを飲み、時間を潰した。10時前には部屋にも入れてもらえたので、早々に洗濯物を出すなど、諸作業に追われる。そしてすぐに昼がやって来て、Yさんと合流した。いつも一緒に食べるスタッフと3人でなぜかタクシーに乗る。近くの日本町まで行くのにタクシーとは、と思うが、200m以上は歩かないともいわれるタイ人的には歩きの選択肢はない。

 

どうしてかここで昼から焼肉屋に入る。Yさんはいつも何も説明してはくれないのだが、何らかの理由で彼がスタッフにご馳走する日に、私が帰ってきてしまったので、このような状況になったらしい。日本町は日本関連の飲食店がずらりと並んでいる。ずっと続いているから、それなりにお客は来るのだろうが、店の入れ替えも常にある。バンコックの日本食は競争が激しい。だから焼肉セットも安い値段で食べることができた。それでも私にとっては贅沢なランチだったが。

 

午後は完全にお休みモード。1週間のタイ北部旅行の疲れをとる。定宿はまるで家に帰ったように寛げるから、不思議だ。ここで充電して、また次の旅に出る。これからはそんな方向性もありだな、とこの時確信した。旅ばかりを続けずに、1週間程度で得た情報を分析したり、調べたりする時間が必要なのだ。これは贅沢な悩みというべきだろうか。

 

さっき昼に焼肉を食べたばかりだった。だが連鎖反応というのはあるのだろうか。またどうしてもとんかつが食べたくなる。一週間前に食べた物が美味しくなかったのでリベンジしたい気持ちが芽生えている。やめろ、という心の声が聞こえる中、やはり外へ出ていき、初めての店に入ってしまった。

 

前から気になっていた近くの店。ゆったりしたカウンターがあり、ゆっくりとご飯が食べられた。結構タイ人のお客が多い。かつもまあまあで、満足した。それにしても、無ければ食べたいなどとは思わない和食だが、バンコックのような街に来ると、このような行動に出てしまうのは、老化のせいだろうか。いや、老化では焼肉ととんかつは続けて食べないか。

 

7月18日(木)
再会

朝いつものようにコーヒーを飲みに行くと、旧知のSさんが到着しており、久しぶりに話した。これから行く、マレーシア、シンガポールなどに関する最新情報を手に入れることが出来て有難い。結局旅を続ける上では、生の情報が役に立つ。ガイドブックは参考程度であり、その雰囲気をつかむことは難しい。ネットが発達した今、ガイドブックの必要性は問われているだろう。

 

午前中は気になっていたことを調べていた。一旦スイッチが入るとすごく集中してしまい、あっという間に昼を迎える。Yさんから連絡が入り、ようやく気が付く。この集中する時間はとても心地よいが、最近は長く続かないことが多くて困っている。気が散らない環境が求められているのだろうか。昼ご飯もSさん、Yさんと、いつもの食堂で食べる。ヤママーマーが実にうまい。

 

午後はバイタクでエンポリに行き、ユニクロを探して(向かい側の新しいビル)、そこでTシャツを買う。わざわざバンコックまで来てユニクロに行かなくても、という声が聞こえるが、先日東京のユニクロで買ってもらったTシャツがとても高かった。バンコックのセール品ならそこまで高くないだろうと思い出掛けると、案の定、1枚200バーツ程度で買えるので、こちらが正解か。

 

モールでの出入り口では、何やらイベントをやっていた。ロボットエキジビション、ガンダム系の展示が多くあり、その奥で販売もしていた。熱心に写真を撮るタイの若者がいる。いわゆるオタクと呼ばれる人々はどこにでもいるものだ。外の招き猫も色が変わっていた??

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