タイ北部、中部を旅する2019(9)カンチャナブリへ

その後、シーナカリーン大学のキャンパスへ向かう。今日は同窓のAさんと会う約束があった。先日Aさんの仲間のタイ人から『仏教と茶』というテーマで話しを聞いたので、近況報告と共にその報告を兼ねていた。もう一人以前会ったMさんも同席して、スタバで談笑した。話はやはりどんどんインドの方へ飛んでいく。

 

それからAさん主催のヨーガ教室へ向かった。そこは閑静な場所に立つ立派な建物だった。某財団が所有する施設の2階が広いスペースになっており、そこを借りてヨーガが行われる。ヨーガというのは、やはり街のスタジオでするものではない、と思ってしまう瞬間だ。以前は大学のプログラムだったが、その時から参加しているタイ人メンバーが中心に集まっていた。その中には先日話しを聞いたカビーさんも主催者の一人として手伝っていた。私は少し話をして、ヨーガが始まる前に失礼した。ヨーガは時々やるようにはなってはいたが、まだまだ修行が足りない。

 

地下鉄が混む前に宿に戻った。ラッシュ時の地下鉄は、乗車することすらできない。駅によっては、ホームにすら立てない感じなので、早めに避難する。そのあと、だらだらとお休みモードに入っていた。夜もSさんが戻ってきたら夕飯でも、と言っていたのだが、よく考えてみたら通信手段がなかった。

 

8時も過ぎていたので、取り敢えず外へ出ると偶然にもSさんが近所で一軒だけ開いている店に入っていったので、私もそこへ行き、一緒に食べた。私はこの店には基本的に入らない。それはメニューがなく、タイ語で注文しなければならないからだ。今回はSさんに注文してもらい、鶏肉ご飯を食べた。明日カンチャナブリへ行くにはどうしたものか、とSさんに相談する。

 

7月19日(金)
カンチャナブリへ

Sさんの意見でもカンチャナブリへ行くのには、『南バスターミナルではなく、北を使う』であった。南は行くのにあまりにも不便だからだ。今回は路線バスではなく、タクシーで北ターミナルへ行ってみる。ただタクシーは渋滞を避けて、大いに迂回し、ファランポーン駅の手前から高速道路に乗った。一瞬どこへ行くのだろうかと、ちょっとスリリングで面白い。

 

30分ぐらいで北ターミナルに着いた。料金は200バーツ。バスの8バーツの実に25倍だ。だがもしバスに乗っていれば3時間コースだろう。時間と疲労をお金で買う。200バーツと言っても東京のタクシーの初乗り運賃にも満たない。この辺で金銭感覚は麻痺してきてしまうのだ。

 

ターミナルに着いて、カンチャナブリと行ってみると、何と皆が道の反対側を指す。どうなっているのか?英語のできるスタッフが『カンチャナブリ行きロットゥは専用ターミナルが別にあるのさ』と教えてくれた。何と歩道橋を重い荷物を持ち上げて渡る。何のためにタクシーに乗ってきたんだ、とため息が出る。

 

すぐにチケットを買うことが出来て、ミニバスに案内された。『お前は外国人だから一番前な』と助手席に座ったが、何となく狭い。そしていつ出発するのかも全然分からない。客はそれほど乗っていない。まさか客が集まるまでは、などと思っていると運転手が乗って来て動き出す。これで採算合うのかな、などと考えていると、20分ぐらいで見慣れた場所に来た。

 

何と南ターミナルに寄っているのだ。そこでも何人か客を拾い、ようやく全速力で動き出す。これならタクシーで南ターミナルに来るのもありなのだろうか。ミニバスは快調に飛ばしていく。ほぼ平坦なアジアンハイウエー123号線を走っているらしい。南ターミナルから約2時間半で、カンチャナブリのターミナルに入った。

 

まずは腹が減ったので、ご飯を探す。この付近にはいくつか食堂があり、その一つに入る。ブラウンソースの麺を食べるが、店員の愛想がよくて好感が持てる。今日の宿をどうするかとネット検索していると、日本人に評判の良い宿があったので、バイタクに乗り、そこまで運んでもらった。いつも思うのだが、バイタクは安くて有り難い。トゥクトゥクの運転手は最低100バーツからしか交渉に乗ってこない。これならバンコックからここまでのミニバス料金とそんなに変わらないだろう。

 

そのホテルは清潔でよさそうだったが、1泊1400バーツと少しお高め。ただもう一部屋しか空いていないとの押しに負け、その部屋に入ってしまう。そこは大きな窓で内庭とプールが見え、とても気持ち良いスペースだったので、気に入った。既に夏休みシーズンに入っているとかで、欧米人のファミリーがプールで遊んでいる。金曜日から週末は満員なのだ。

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