タイ北部、中部を旅する2019(7)チェンマイ散策

7月15日(月)
チェンマイ散策

ホテルの朝食には少し期待していたが、残念ながら少なくとも5つ星のビュッフェではなかった。従業員のサービスは悪くないが、パンにしてもフルーツにしても、何しろ食べ物が質量ともに絶対的に足りない。食べたいと思うものがない。いつものタイのビジネスホテルとそれほど変わらない。つまらない、としか思えない。コスパがよいとは言えないホテルだった。

 

実はこの宿に泊まった唯一の目的は、『チェンマイ博物館』だった。歩いて行ける範囲だと思ったので、ゆっくり見学しようという算段だったのだ。ところが、何と月曜日は定期休館日だった。しかも明日は祝日で、これまた休館。結局博物館に行くことは出来ずに、私の予定は一挙に崩壊した。

 

仕方なく、街の中心部に向かって歩いてみる。Googleだと1㎞ちょっとで城壁まで辿り着くようだが、何しろ暑いので、なかなか着かない。その城壁、そしてお堀を乗り越えて、城内に入ってみた。博物館があるというので訪ねてみると、何だか現代アートだったりする。市の博物館もやはり休館だった。

 

取り敢えず、城内には沢山のお寺が並んでいるので、端から順に入っていく。人気のない寺、お坊さんが道路まで出て、信者の相談に乗っている寺、規模が大きく観光客が沢山来る寺など、実に様々な寺が存在している。私は汗をかきながらも、5つほどの寺を回って、参拝した。

 

あまりに暑くなったので、引き上げることにしたが、また歩いて帰るのはさすがにしんどい。そこへバスが見えた。最近チェンマイ市内に我々でも利用できそうな路線バスがいくつか走っている。是非乗ってみたいと思い、バス停で待ってみたが、何と通り過ぎてしまった。乗る場所が違っていたらしい。ようやく乗り込むと20バーツ払う。乗ったバスは宿の近くのショッピングモールまでは行くので、有り難い。しかもバンコックのBTSで使っている、ラビットカードで乗れるので現金もいらない。

 

午後は休息に当てた。何故だか疲れてしまったのだ。しかも行くべきところもない。夕方気を取り直してチェンマイ大学へ行ってみた。昔も一度行ったが、その時は中国人観光客が押し寄せていると言われた頃。今回はどうだろうか。宿から城壁と反対方向におよそ1㎞歩く。最初は近道しようとしたが、門が閉まっており、入れなかったので、時間がかかった。

 

大学構内は既に授業もなく、閑散としていた。敷地は広いので一部だけ歩いて、また門から出てきた。観光客はいない。門の外に市場があったのでそこに寄り、夕飯を食べる。スペアリブのスープを頼むと、相当ごっつい排骨が入った椀が出てきた。それにご飯となぜか茶碗蒸しのような食べ物。これらは意外とイケており、胃袋はかなり満足していた。

 

7月16日(火)
バンコックへ

今日は夜行バスでバンコックへ行くので、時間はたっぷりあったが、何かをしようという気力が起きない。のそのそと起きだして、遅い朝ご飯を食べて、レイトチェックアウトで2時まではホテルにいた。それから荷物を預けて、市内へ出ていく。バスの乗り方も分かって来たので、マーケットまで行ってみた。

 

マーケットをちょっと見て、ターペー門の方へ歩いていく。途中で疲れたのでマッサージを1時間受ける。それからまたバスに乗り、一旦宿の方へ戻ろうとしたが、路線を間違えて、そのまま空港まで運ばれてしまった。空港には用がないので、また別のバスに乗り換え、宿の方へ行くと渋滞にはまってしまった。

 

何とかショッピングモールまで来てバスを降りる。そこにも屋台街が出ていたので、焼きそばを食べる。これが意外とうまい。料金も40バーツだけだ。ちょっと早いが宿から荷物を取り出し、バスターミナル行のバスに乗るつもりで、バス停で待っていたが、時刻表通りには来なくて焦った。何と30分も過ぎてから来るのだから、やはり当てにはできない。早めに出てきて正解だった。

 

それでもターミナルには早く着いている。予想外に道が混んでいなかったのだ。午後9時まで何もせずにボーっと過ごす。バスが入線して乗り込む。私の席は一人用の一番後ろだ。座席はほぼ埋まっていた。時間通りに出発すると、車掌がすぐにカレーとごはん、お菓子と水を持ってくる。食べるつもりはなかったが、カレーが美味しそうだったので食べてしまった。

 

その後はウトウトしながら過ごす。トイレの近くなので時折人の出入りがあり熟睡は難しい。更に車掌は私の横の僅かな隙間に布団を敷いて、寝る体制をとった。このバスは途中で休憩所に寄ったりはしなかった。朝5時になると車掌がコーヒーを淹れて持ってくる。定刻通り6時にはバンコック北バスターミナルに到着した。およそ9時間の旅は終わった。

 

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