タイ巡礼、そして茶旅2017(16)ミエン村を訪ねる

7月27日(木)
チェンマイへ行く途中に

今日はチェンマイへ移動するので、住み慣れた?ホテルをチェックアウトした。車は一路チェンマイ方面に向かって走り出すかに見えたが、郊外に出るとガソリンスタンドで停まった。そこにアマゾンカフェがあった。そのカフェで今売られているドリンクを飲んでみる。Green Tea with Milkのホットにしてみた。緑茶ラテ、砂糖は別についてきた。まあ、飲める範囲だが、タイ人はこれが好きなんだろうか。

 

それからまた車は走り、10時過ぎにタイ茶の工場に着いた。ここも2年前に訪問したことがあるので、場所はすぐに分った。ただオフィス棟はきれいになっているように思う。そしてあのシンポジウムで再会した御曹司、何と昨日無事に赤ちゃんが生まれたという。本当にギリギリまで参加していたんだなと驚く。という訳で彼は工場におらず、お父さんもバンコックにいるということで会うことは出来なかった。

 

代わりにスタッフに案内してもらい、工場を見学。この工場は以前入った時も、うわっというにおいがしてくる。持ち込まれた茶葉が無造作に放置されている。それを見て専門家は『これは葉傷みだね』という。茶葉が放置され、腐り始めているということか。このタイ茶は、わざわざこのような葉を使って茶を作っている。暑いタイで、茶葉を遠くから運んで来れば、傷むに違いない。この辺が華人の工夫ということではなかろうか。

 

オフィスでタイ茶を頂く。タイ茶は普通の日本人にはちょっと飲みにくいと思うのだが、T先生などは『これは色が素晴らしい。東京の原宿辺りで女子高生に売り込んだら、結構売れるかもしれないね』というので、かなりびっくりした。確かに色は奇抜なオレンジ、アイスティが主流で若者向けかもしれないが、そんなことは考えもしなかった。その柔軟な発想には驚く。それからランチに炒飯をご馳走になる。目玉焼きが乗っていて旨い。

 

タイ茶工場を失礼して、車は走り始めた。が、すぐに停まった。何と道路脇に温泉が吹き上げていた。天然温泉、という漢字まで書かれている。なぜこんなところに温泉があるのだろうか。さっぱりわからないが、足湯や温泉卵まで用意されており、結構本格的な開発が行われている。

 

そこから30分ぐらい進んだところでまた車は停まった。そこにはピックアップが何台か、我々の到着を待っていたのだ。そのピックアップに分乗して、山の中に入っていく。かなりの山道だ。どこまで行くのかと心配になり、ついにはミャンマー山中を思い出した頃、何とか村に到着した。この村が、ミエン作りをしていたのだ。

 

少し前までは電気も通じていなかったという、実に素朴な村だった。タイにもまだこんなところがあるんだな、と妙に感心した。村人が集まってきて、説明を始める。それから村の中を歩き、ついにミエン作りの場所に辿り着く。ああ、ここはミャンマーシャン州の山の中と何ら変わらない。基本的には同じ文化を共有し、同じお茶を作っていると思う(多少製法に差異はあるようだが)。

 

山間で使える土地は少ないが、茶畑も村の中にある。実にのどかな場所だ。ここは恐らく貧困地区に指定され、政府から補助金が出て、観光客を受け入れるプロジェクトが進んでいるようだ。確かにそれは重要だが、果たして外国人を受け入れられるのだろうか。我々はこの村に何日滞在できるだろうか。シムカードを入れれば、ネットは何とか繋がるので、まあ何とかなるかもしれないが、ホッとシャワーは期待できそうもない。

 

来た道を車で下っていく。もう慣れたので驚きはしない。そして先ほど合流した場所で村人と別れた。この村のミエンに関するプロジェクトも進んでいるらしい。王室系のロイヤルプロジェクトだろうか。有名企業でミエンが取り上げられたらりもしているらしい。将来どこかで出会うことがあるだろうか。それから車は一路チェンマイを目指して進んでいった。

 

8. チェンマイ
チェンマイの夜

車は夕方少し渋滞して、2時間半もかかって市内へ入った。今日のホテルは観光客が多い場所。その昔の大型一流ホテルだから、部屋は広いし、景色も抜群に良い。ピアポン先生はチェンマイ出身とのことで、地元に戻って来たので、張り切っている。夕飯も立派な中華レストランで豪勢に食べる。

 

それから皆と別れて夜市を探検したが、余りに人が多いので、ちょっとスタバなどの値段を見ただけで退散した。チェンマイはあまりに観光客が多過ぎる。先ほどのミエン村が懐かしくなってしまう。ホテルは古い大型でエレベーターがなかなか来なくて困るが、部屋に戻ると静かで落ち着く。珍しくバスタブに浸かり、ゆったりする。疲れもあってか、スーッと寝落ちる。

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