《奇想天外マレーシアの旅》(9)キャメロンハイランド ボーティ茶園への道

4. キャメロンハイランド

ジャパンセッティングの謎

小雨の降る中、ホテルへの道を歩く。この付近がキャメロンハイランドで一番高い所らしい。標高1800m?ホテルは広い敷地があり、辺りを見下ろす地形にある。なかなか立派なホテルである。

 

ロビーも広々としていてよい。予約していたのですんなりチェックインできると思っていたが、何やら様子が怪しい。また何かトラブルか、と身構える。するとフロントの女性が『これからジャパンセッティングをするので、少し時間がかる』と告げる。なんだそりゃ、ジャパンセッティング?やはり疲れていた私は『そんなもの、いらないからすぐにチェックインを』と食い下がるが、マネージャーのインド系女性が出てきて『これはホテルのルールだから』と譲らない。

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結局20分ほど待たされて部屋へ。その頃には私もかなり怒っており、部屋へ入るなり、そのセッティングを観察した。しかし見つかったものと言えば①ウオシュレットタイプの便器②とてもへんてこな浴衣③日本茶ティーバック、3点のみ。①は元々部屋の備わったもので、②③をセットするのは1分も掛からない。これがサービスと言えるだろうか。それとも日本人客に好意を持っていて、分からないなりに一生懸命やった結果なのだろうか?

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雨はシトシト降っている。山の上で風も強い。ここは静かに部屋で休めということだろうか。1時間ほど茶を飲みながら過ごしたが、腹が減ってきた。今日は昼を食べていない。雨も何となく上がっていたので、外へ出る。本館の他に、コテージ風の建物もいくつもある。ここはリゾート地なのである。

 

周囲に殆ど食べる所はなかった。日曜日だが、雨の午後、お客もいないと店を閉じたところもあるようだ。1軒だけ、は入れそうな店があったので、入ると、若者がギターを弾いていた。中国語で話し掛けるとちゃんと返ってきた。ワンタン麺を頼む。若者と話していると『もし茶園に行くなら今日だね。明日は休みだから』との貴重な情報を得る。

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ボーティー茶園への長い道のり

何故ここにホテルを取ったのか、それは地図で見る限り、ボーティー茶園まで歩いていえそうだったからだ。早々に若者の情報に基づいて夕方の山を歩き始める。国道にはきちんとボーティーの表示があったが、何とここから3.5㎞もあるという。まあ、何とかなるだろうと持ち前のいい加減さで歩く。

 

本当に山道だったが車は走れる。途中に洋館があり、この辺もイギリス人の別荘があったことが分かる。この辺りでヨーロッパン人女性とすれ違う。茶園までの道のりを聞くと『ずーっと向こう』と言われ、途方に暮れる。道は螺旋を描き、遠くに茶畑が見えた。

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1時間以上歩いて、ようやく茶園に到着した。ちゃんとボーティーの表示がある。キレイな茶畑である。なだらかな斜面にへばりつく様に茶樹が植わっている。遠くを眺めると実に広大な敷地に、優雅に茶樹が植えられている。更に1㎞先に茶園センターがあるらしい。観光客は車でそこへ向かっていた。私も恐らく11年前に訪れた場所だ。疲れ果てていたが、進むしかない。

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