ベトナム南部茶旅2023その2(1)バスに乗ってショロンへ

《ベトナム南部茶旅2023(2)》  2023年7月1日-9日

7月1日(土)バスに乗ってショロンへ

朝宿の朝ごはんにも飽きたので、散歩に出た。裏の方を歩いて行くと、何だか廟のようなものが建っている。漢字も書かれているので、華人の名残だろう。その周囲を歩くと、屋台の麺屋があった。フーティウ、南部の代表的な麺なので、食べてみることにした。豚肉が大きく入った碗は豪快。味もなかなか。そして代金は僅か2.5万ドン。こんな世界を求めていた私。

昼前に先日会ったHさんが来てくれた。ちょうど高山茶のお土産を渡そうと思って連絡したら、ランチを食べようということになった。車で市街地まで出たが、謎な路地に入っていく。更に謎な古い建物に入っていく。1階ではお婆さんが洗い物をしていた。4階まで階段で上がると息が切れる。

そこに突然屋上レストランが現れる。ガイドブックには必ず載っているお店らしい。時間が早いのか、お客は多くないが、やはり異国人が目立つ。テーブルなども敢えて古びたものを使って雰囲気を出している。料理は普通のベトナム料理だろうか。なぜか焼うどんのような麺が気に入る。Hさんとは先日の北京の話、共通の友人の話などの続きでまた盛り上がる。

Hさんと別れて、ショッピングモールのトイレに入る。そこで突然、そうだ公共バスに乗ってみよう、と思い立つ。今やネットで検索できるのでバス停はすぐに見つかる。少し雨模様だが、バスを待つ。バスは番号で行き先が分かるのだが、私の乗りたい番号はなかなか来ない。

ついにやってきたバスに乗り込もうとしたら、車掌が口に手を当てた。何といまだに乗車する場合はマスク着用だと分かる。乗り込むと車掌が料金を集めに来るが、いくらだか分からない。取り敢えず1万ドンを出してみると、4千ドンのお釣りが来て料金が分かる。バスは西の方へ向かって走っている。

今日はホーチミンのチャイナタウン、ショロンに行ってみようと思う。しかし途中でかなりの雨が降り出した。周囲には水が溜まり、バスの窓ガラスを雨が激しく叩きつける。一瞬で止むかと思ったがそうはいかず、降りる場所に来ても降り続いていた。取り敢えずバスから降りて雨を避ける。

少し小降りになったので、まずは華人の廟を探す。この街だけが。所々に漢字を見ることが出来る。それだけでホッとしてしまうのはなぜ?歩いて5分ぐらいで天后廟があった。かなり立派な建物。中には穂城会館とも書かれている。この辺の事情を知りたいが説明書きはない。

続いて義安会館があった。福建出身の華人により1872年に建てられたとある。更に三山会館など、さすがにチャイナタウン、ショロンには華人が溢れていた。といっても、それは一部だけのようにも見え、ここもベトナム人中心なのかもしれない。いずれにしてもほぼ華人の影を見かけないハノイとは違い、ここには歴史が感じられる。

フラフラ歩いていると15年前に訪ねた茶荘らしきものがあった。ただ扉はほぼ閉まっており、話は聞けなかった。そのすぐ近くには、ショロン出身と思われる老舗カフェがある。そのきれいな現代的なカフェ形態でないと、やはり生き抜いていくのは難しいのだろうと思われる。

何となく雨も降っているので、本日はここまでとして帰ることにした。先ほどに味をしめてまたバスに乗る。今度は全然違う路線だったが、もう大丈夫。宿のすぐ近くまで雨の中戻ってくることが出来た。Grabは確かに便利だが、当然料金は高い。バスは何といっても安いし、街の様子も良く見えるので、今後はバスを利用しよう。

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