ベトナム南部茶旅2023その1(6)ダラットを歩く

呉さんが山羊肉を食べようという。出てきた物は焼山羊だったが、これを野菜に巻いて食べると旨い。でもこれインド料理?と思っていると次にカレーが出てきた。これも濃厚で美味い。更には鍋も出てきたとても食べ切れない。彼は『残った物は従業員が食べるからいいんだ』という。それにしてもインド料理とは思えないものが旨いとは。流石30年以上この地で店を構えているだけのことはある。店内もいつの間にか満席だった。

呉さんに宿まで送ってもらい別れる。今日の宿はちょっといい感じのはずだったが、団体さん向け宿だった。部屋は広く、外も見えるので良かったが、何と突如雨が降り出し、部屋に押し込められた。何気なく見ると、ホテルインフォメーションが英語と韓国語で書かれている。やはり韓国人は来るんだ。そして中国語が無いのは、中国人は来ないということか。当然ながら今や日本語はない。

夕方小雨になったので、飲み物を買いに外へ出た。ロビーは団体さんで溢れていたが、彼らはベトナム人だった。そういう時代が来たんだ。その辺の店でドリンクを買ったが、ちょっと疲れが出ていたので、夜はご飯を食べずに、ゆっくり休息した。特にうるさいこともなくよく眠れた。

6月30日(金)ダラットを歩く

朝はホテルの朝食を食べる。クロワッサンが美味しい。でも食欲はあまりない。最近本当に疲れやすくなっている。室内プールで朝から泳いでいる人がいる。ここダラットはフランス植民地代の避暑地であり、風光明媚で人気の観光地。今日は散歩がてら、教会を巡ってみることにした。

まずは歩いて15分のところにあるダラット大聖堂。ちょうど工事中で、入り難かったが、中にはベトナム人観光客が結構いた。1942年に完成したローマ・カトリック様式の建物で、象徴的な鐘楼は47mの高さを誇る。楼の上の十字架が印象的だ。中には入れなかったので、すぐに立ち去る。

そこからもう一つの教会へ行こうとしたが、道を間違えて、坂を下ってしまった。その底の方にも人々の暮らしがあったが、元の道路の先へ戻るには、かなり複雑なルートを辿り、相当の疲労感を覚える。毎日坂を上っている人には気にならないのだろうか。途中には漢字が書かれた廟もあり、この付近は華人が多いのかと思ったが、そんな顔の人は見当たらなかった。

それからかなり歩いて山の上の教会に行った。そこには廟もあったようだが、良く分からない。ダラットが見渡せる立地。ここまで歩いて来るのは大変だったが、気持ちは良い。宿に戻り、チェックアウトして、Grabを呼んでみる。すぐ捕まったが電話が来て、言葉が通じず対応に困る。ちょうど宿のおじさんがいたので何とか対応でき、無事車に乗る。

空港まではかなり遠い。途中道路脇に、和風の建物が見えたり、ティーリゾートがあったりと、降りてみたい衝動に駆られるも、大人しく揺られていく。空港はそれほど大きくなく、フライトも国内線が中心。結構待っていたが、フライトがディレーしてしまい、更に待つ羽目に。アナウンスがほぼないので状況が分からない。30分遅れで何とか飛ぶ。

フライトはほぼ満員。ベトナム航空は水一本のみ。近いと思ったが、2時間弱かかって何とかホーチミンに到着する。何とホーチミンは雨だった。Grabで車を呼ぶも、ホテルが空港に近すぎて儲からないため、誰もやって来ない。どうするか。結局先日同様歩いて行くことにした。幸い雨も小降りで、荷物もないので、何とか宿まで辿り着く。

部屋はK社長が予約したものを使わせてもらった(K社長は他のホテルに移っていた)。有難い。先日の向かいの部屋で静かだ。腹が減ったので、見付けておいたフォーの店へ行くと意外や満員。何とか席を得てフォーを掻き込む。この前よりはだいぶ美味かった。料金は同じ。

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