香港・深圳茶旅2023(1)香港にも実名制で

《香港・深圳茶旅2023》  2023年5月5日-10日

台北に滞在中、ちょっと所用で香港へ行ってみることにした。合わせて深圳にも潜入したいと思っているが、果たしてどうなるのだろうか。

5月5日(金)4年ぶりの香港で

朝台北駅に向かった。香港行のフライトは桃園空港から出る。昔はよくここからバスに乗って桃園へ行ったものだが、最近は羽田-松山を使うことも増え、久しぶりの桃園だった。バスターミナルへ行くと、人が少ない。コロナのせいか、バスがかなり減っているように見える。以前は20分に一本あった空港行きも、30₋40分に一本となっており、かなり待つ羽目になる。途中で気が付いたのだが、空港行MRTが出来ており、そちらに乗る人が多いのだろう。

バスの運転手は相変わらず愛想が無く、運転も丁寧とは言い難い。MRTより安いとはいえ、やはり選ばれないかな。空港まで1時間、第2ターミナルは後なので、さらに時間もかかる。

空港内は静かだった。チェックインカウンターにも人はいない。朝夕はかなりいるらしいが、この時間は荷物検査も並ぶことはない。羽田空港の衝撃を体験した後なので、どこの空港も混雑していると思ってしまうが、実はそうではないと分かる。当然飛行機も空いている。台湾にGWはないが、それにしても乗客は少ない。実にゆったりと過ごす。

香港の空港もそれほど混んでいなかった。荷物も預けておらず、すぐに外へ出た。4年ぶりの香港、まずはシムカードを買おうといつものブースを探したがない。香港移動の店舗は撤退しており、シムはセブンイレブンで買えるという。確かに買えたが、カードを挿入してくれるサービスはない。ただ何か説明書のようなものを手渡された。

続いてオクトパスカードの確認。だがエアポートエクスプレスに乗る観光客で行列が出来ている。取り敢えず機械で照会してみると、やはり使えなくなっている。まあ4年も使っていなので当たり前か。鉄道駅のホームにも切符売場があることを思い出し、そちらへ行くと、すぐに対応してくれ、15ドルの手数料でカードは見事に復活した。

目の前に来たエクスプレスに飛び乗る。ゆっくり座れたのでやれやれと思っているとさっき買ったシムカードが作動していない。慌ててもらった説明書を見てびっくり。何と中国だけでなく、香港にも実名制が導入されていた。急いで車内のWi-Fiを繋ぎ、パスポートのスキャンをしたが、揺れてうまくいかない。それでも何故か『開通』通知が来た。よかったと思っていたが、やはり繋がっていなかった。

九龍駅で列車から降りるとWi-Fiが無くなり、スマホは使えない。ここから予約した宿までどうやって行くか。まさにサバイバル状態となる。昔スマホなどない時代は常にこうしていたのだが、今はスマホ無しではどこへも行けないことを知る。うろ覚えでミニバス乗り場を探す。

キレイな九龍駅と異なり、ミニバス乗り場は地下の暗い所にあった。運転手に確認すると頷いたので乗り込む。料金はオクトパスで払えるからよい。乗客は満員。皆ほぼ地元の人々らしい。次の課題はどこで降りるか。まあ成り行きだ。ネーザンロードなど慣れ親しんだ道を横切り進む。

降りる時、ミニバスは自ら合図をしなければならない。ボタンなどないのだ。私は乗客からどう見えているだろうか、と急に思ってしまった。普通話をここで使うことはあり得ない。英語でも良いが、それもなんか変だな。と言って広東語の発音には自信がない。下手に使うと、『変な中国大陸人』扱いになってしまう。結局降りる客に続いて降りたので、声を発することはなかったが、何とも窮屈な香港になっている。いや、これは自分の勝手な問題だろう。

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