ハノイ茶旅2023 その2(2)思い掛けない再会

夜までゆっくり休んでいたが、あまり腹も減らない。まあ何かちょっと食べておこうと外へ出ると、ちょうどバインミーが見えた。しかしそこで皆が食べていたのはバインミーとスープのセット。あまりに美味しそうだったので思わず注文して座り込む。出てきたスープは牛筋が入っているようで、まるで洋食のオックステールスープのように濃厚で美味かった。

バインミーを一つしか頼まなかったので、寧ろ胃が刺激され、別にサンドイッチまで注文して、テイクアウトしてしまった。でもやはりベトナムに来たらこれを食べないと、と言うことで宿にて美味しく頂く。因みに料金は6年前と比べると1.5倍にはなっていた。

3月5日(日)思い掛けない場所で再会

やはり疲れたのか、昨晩はよく眠れた。揺れないベッドは有難い。何とか這い出し、宿の朝食の粥は食べた。そして昼前まで、いつものオンラインセミナーを部屋から行った。さすがにWifiの弱さが心配だったが、サポーターのKさんに色々と工夫してもらい、無事に乗り切れた。これでどこからでもできるという妙な自信が付く。

昼にちょっと外へ出た。ふらふら歩いて路地に入ると、そこにいたおばさんから『ブンチャー』と声が掛かり、思わず立ち止まる。しかし路地に座っているおばさん、どうやってブンチャーを出すのだろうかと興味が沸き、注文してみる。するとどこからか麺が出てきて、どこからか焼肉が出てきて、保温していたスープまで登場、あっという間にお手軽ブンチャーが出来上がる。これで3万ドンは安いのかな。

ハノイ駅の裏側に出た。ここは昔のハノイ駅だったのだろうか。正面入り口は立派で中には切符売場が見えたが、鍵がかかっていて入れない。ここから宿へ駅を突き抜けようとしたが、それも出来なかった。ふと駅の前を見ると茶葉を売っているところがあったので、声を掛けた。だが言葉は通じない。何とかタイグエンの緑茶が欲しいと理解してもらった頃、英語ができる人がやってきて一件落着。まあ何となく面白かった。

午後3時、お知り合いのIさんと茶荘で待ち合わせ。その時間に行って見るとそこにいたのはIさんではなく、旧知の台湾人蔡君だった。彼とは6年前ハノイで会ったのが最後であったが、彼はその後又ハノイに留学し、博士課程でIさんと一緒になったというご縁だった。彼はベトナムの茶文化や歴史も研究しており、ベトナム語も堪能なので有難い存在だ。

Iさんもやってきて、蔡君の持ってきたお茶を飲みながら歴史談義が始まる。Iさんは現在華人を研究していると言い、ベトナム華人、ハノイの華人街などについていくつも質問させてもらった。これから華人関連をやるなら、やはりちゃんと研究している人の意見を取り入れ、茶旅を進めたいと思った。

そしてこのお店、オーナーがやってきて分かったのだが、何と私が10年ほど前に2‐3度お邪魔してベトナム茶の歴史を尋ねたスオンさんの店だった。数年前に現在のオーナー(スオンさんの姪)が店を引き継ぎ、改装したため、かなり新しくなり、雰囲気も変わっていたが、何となくその面影があった。しかもオーナー夫妻は現在中国語を習っており、その先生は何と蔡君だというから驚く。

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