スリランカご縁の旅2014(4)ネゴンボオーナーは茶園関係者

4月3日(木)オーナーは茶園関係者だった

昨日の疲れがドッと出た。どうにも起き上がれなかったが、8時半に朝食と言えば、私だけのために朝食が用意されるわけだから、下りて行かないわけにはいかない。行ってみるとオーナーが昨晩よりもかなり顔色もよく、お茶を飲んでいた。ちょっと話をしていると意外な展開に。

先ずはここの宿泊客。どんな人が多いのかと聞くとネット予約者。私もそうなのでそれには驚かないが、最近来るのは中国人が多いというのだ。宿帳代わりのノートを見せてもらうと、そこには中国語と英語でビッシリ感謝の言葉が綴られていて驚いた。『若いカップルが多いかな。中には新婚旅行で来る中国人すらいるよ』と言い、『次回は子連れで来てね』と言っておいたとか。

中国人の若者がこの宿にいい感触を持つ理由は何となく分かる。所謂アットホームさ。オーナーの人柄は昨晩の態度を見れば分かるし、スタッフも気が利く。環境も抜群。そして何より、料金が安くて、清潔。中国人の団体ツアーではなく、のんびりゆっくり日常を忘れたい人々には打ってつけの場所なのだ。それほどに中国での生活にはプレッシャーが多いということか。

実はオーナーは5年前にこの家を買い、移り住んだ。そしてなんとそれまではずっとキャンディ郊外の茶園のマネージャーをしていたというではないか。今回のスリランカの旅にはお茶の要素を入れていなかったが、やはりご縁で出てきてしまった。そうなると話は必然的に盛り上がる。やはり彼の感覚でもスリランカの茶業は転換しなければならい、ということだった。『このままでは段々品質も下がるし競争できないよ』という言葉が印象的。

そしてキャンディならこの茶畑へ行け、とその茶園のマネージャーの名前と電話番号を書いてくれた。こうなると行かない訳にはいかない。どんなところか分からないが1つ楽しみが増えた。

話しをしている内に女性が声を掛けてきた。『今日は天気が良いので外で食事をどうぞ』と。玄関先のスペースに私の為にテーブルがセッティングされ、気持よく食事が並ぶ。メニューは昨日と変わらないのに、全然違うものを食べているような気分になるのが不思議だ。雰囲気というものは大切。

朝の陽ざしが眩しい庭先を見ているとリスが花の間を動き回っていた。鳥は昨日と同じように囀り続けている。山の中の茶園の朝も素晴らしいが、この海辺の別荘地を買ったオーナーの気持ちが少しわかる気がした。

3.コロンボ  GHオーナーはノルウエー人

午後までゆっくり休息した。かなり体力が回復したところで、スマが迎えに来てくれた。残念ながらこの宿ともお別れだ。オーナーも最後まで見送ってくれた。何となく涙が出そうだった。理由は分からない。

車は空港付近に戻り、高速を使ってコロンボ市内に入った。これはかなり時間が短縮されている気がする。やはり高速の影響が大きい。料金が高いのか、車は殆ど走っておらず、海辺を走るので景色もなかなか良い。

今日はまたネットで予約したGHに向かった。1年半前は自ら歩いて探したホテル。一等地に立つボロボロホテルだったが、今回検索しても出て来なかった。代わりに50ドルぐらいできれいそうなGHがいくつか引っかかり、オーナーがノルウエー人というのに惹かれてここCJビラを予約した。

行ってみると海沿いのマリンドライブにあり、白を基調とした外装、内装は如何にもヨーロピアンスタイル。元々貿易の関係でスリランカと縁のあったオーナーがここに場所を確保し、その後移住。GHを始めたという。パートナーのスリランカ人もいる。

部屋は2階、何とも居心地のよさそうなきれいさでうっとり。ベッドもフカフカですぐに寝入りそう。シャワートイレは共同だが3部屋しかないのであまり不便はない。シャワーにあるシャンプー、石鹸もいい物を使っており、彼の拘りが分かる。まあしいて言えばWiFiが部屋では繋がりにくいか。まあ下のリビングも居心地がよく、そこでネットを繋いでいるとオーナーや他の客とのコミュニケーションも生まれるので、それはそれでいいかと思う。

夕方3階の屋上へ行くと、海に夕陽が落ちる様子がばっちりと見えた。ここにもソファーが置かれ、ビールを片手に夕日を眺める客もいる。当初自分が住むため、自分の為に設計されている家なので、客が気分良く過ごせるわけだ。ゆっくりゆっくりと落ちていく夕陽を見ていると、時間が止まり、自分がどこにいるのか分からない、錯覚に陥った。そして目の前を電車が通り過ぎて行き、静寂が破られた。

夜は静かに部屋で過ごす。というか、クーラーを掛けて涼しくしていたら、いつの間にか寝てしまっていた。何だかスリランカへ来てからよく眠れるな。

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