トルコの茶畑を訪ねて2012(6)カッパドキア どこでも誰でもチャイを飲む

ユルギュップ

夕方一日目のツアーを終わり、ホテルへ。私は皆と異なり、ユルギュップという街の外れのホテル泊。カッパドキアは全体として時間の流れが緩く、人々の流れも少なく、実にゆったりとしているが、ユルギュップでは特にそれが感じられる。

ホテルは大型で団体客が泊まる所。広いロビー、部屋もゆったりとしている。何と朝ごはんだけでなく、夕ご飯も付いている。宿泊客はロシアや東欧の人が多いようだ。食事は肉などがふんだんに盛られているが、羊肉はない。残念。

先ずはホテルから歩いて5分ほどのバスターミナルへ行き、アンカラ行の切符を買う。前回でバスは懲りたような気もするが、またバスに乗りたくなったのは何故だろうか。勿論アンカラなら5時間、飛行機に乗ってもそれほど変わらないからか。

街は実に落ち着いており、ふらふら歩くにはちょうど良い。街の中心には岩山が見えるのがカッパドキア風。ホテルの向かいのモスクからコーランが響いてくるが、それすら緩やかに感じられるから不思議だ。

静かな夜、夜行バスの疲れが出たのか、シャワーを浴びて早々に寝る。気持ち良い眠りが待っていた。やはり癒しのカッパドキアだろうか。

9月24日(月)  奇岩ツアー2

今日も奇岩ツアー。ただ昨日と違い、ツアーは私と若者男性2人のみ。昨日とは明らかに雰囲気が違う。今日行った奇岩は非常にはっきりと切り立ち、動物の形に見える岩など、ユニークなものが多かった。一体カッパドキアにはどれほどの奇岩があるのだろうか。

相変わらずどこでもだれでもチャイを飲んでいる。私も仲間に入れてもらい、チャイを啜ると猫まで膝の上に乗ってくる。言葉は通じなくても何だか一体感はある。コーヒーも売っているが、これは観光客用らしい。

トルコ絨毯の店に連れて行かれる。店では直ぐにチャイが出てくる。そして日本語の説明員がちゃんと絨毯やスカーフなど伝統的な織物の説明をしてくれる。聞けば、機械織りに押されて、伝統織りは徐々に少なくなってきている。非常に細かい作業で時間も掛かるため、コストも高い。何とかしてこの伝統を守ろうと、カッパドキアをあげて、売り込みに力を入れている。日本まで輸送しても送料は無料だというが、どれほどの人が買うのだろうか。

ランチは洞窟レストランで食べる。何だかいい雰囲気で、ヒンヤリとした洞窟へ入る。トルコ音楽の演奏が響き、気分は高まる。だが、同時に相当煩い話声が洞窟内に響き渡る。中国人団体観光客の甲高い普通話だ。うーん、もう少し雰囲気を考えて欲しい。無理か??

午後ギョレメの博物館へ。博物館と言ってもここも奇岩の山。5-6世紀にキリスト教の修道士が修行場として使っていた場所。かなりの絶景だが、洞窟内にはキリスト教関連の壁画が残されていた。ただ顔の部分は殆どが潰されており、後からやって来た民族に破壊された様子が生々しい。

洞窟カフェで一休みした。階段を上がると中には絨毯が敷き詰められ、なかなか居心地の良い環境が整っていた。ここでチャイを頂くと、何となく落ち着く。それにしてもここカッパドキアは乾燥地帯なのか、のどが渇く。チャイが美味い。

宝石屋さんにも寄った。トルコ石は世界的に有名で多くの観光客が買いに来ていたが、中国人団体の姿はなかった。店員に聞くと「トルコ石は高い。中国人は宝石を見ると偽物だと思うようで、誰も手を出さない」との説明。うーん、確かに。

更に奇岩ツアーは続いたが、流石に飽きてしまった。日本人女性なら一日中岩を見て癒されるのだろうが、私はカッパドキアに既に十分満足した。

9月25日(火)  3. アンカラ   アンカラまでのバス

今日はカッパドキアを離れ、首都アンカラへ向かう。先ずはホテルからユルギュップのバスターミナルへ。小型バスに荷物を積み込みだが、時間は十分にあるので、ユルギャップの岩山を上る。いい眺めであり、またこの緩さが良い。ところが降りてみると道が分からなくなる。こんな小さな街で迷子か?バスの出発時間ぎりぎりに何とか間に合う。

小型バスでカイセリのターミナルへ行き、そこから大型バスへ。ここは一昨日の朝、夜行バスが到着した場所。アンカラ行のバスは沢山出ているのか、乗客はそれ程いない。昼間にバスに乗っていると、トルコの道路が快適であることが良く分かる。そして車は殆ど走っていない。このインフラはどこから来たのだろうか。EUの支援で出来たのだろうか。

乗車するとイケメン車掌がチャイを配るのは夜行と同じ。今回はリプトンのイエローラベル。食べ物は出ない。途中でトイレ休憩があり、美味しそうなクレープを焼いていたが、朝ごはんの食べ過ぎでパスしてしまう。残念。

約5時間でアンカラに到着。郊外の巨大なバスターミナルだった。ここで先ずトラブゾン行きのチケットを買った。明日の夜行だ。アンカラ滞在は約1日半と決まる。そして市内へ。大型バスで来ると市内まで無料の小型バスで運んでくれる。これで今日のホテルの直ぐ近くまでやってきた。




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