ヤンゴンの茶商を訪ねて2018(5)モウラミュインへ

10月9日(火)
モウラミュインへ

本日はヤンゴン最後の日。いつものようにホテルで朝食を食べ、そのまま近くのGHに向かう。午前9時に洗濯物を取りに行くことになっていたが、行ってみると洗濯物はまだ届いていないという。まあ想定内ではあるが、問題はどのくらい待てばよいかということだ。フロントの若者はどこかに電話を掛け、『今軽くアイロンをかけている』と説明する。

 

20分ぐらい待つと、洗濯物が無事に到着した。これで憂いは無くなった。一度ホテルに戻り、チェックアウト前の時間に周囲を歩き回る。もう一度モヒンガーを食べて部屋で出発の準備をした。チェックアウトは12時、何とエレベーターは30分だけの修理ために停まっていた。何との間の悪いことか。ボーイが私の荷物を担いで階段を降りてくれたので助かった。

 

ホテルの清算は、米ドルを支払えばお釣りも米ドルで返す決りらしい。お釣りがなく、チャットでもいいと言ったにも拘らず、ボーイが近所に走っていく。清算が済み、ホテルの外へ出る。郊外にあるバスターミナルへ行くため、バスではなく電車を利用してみることにした。電車駅はこのホテル近くの道路を渡るだけだから、いい選択に違いない。

 

困るのは文字が読めないこと。そしてどの電車に乗ればよいか分からないことだ。ヤンゴン中央駅は勿論長距離列車もあるが、ヤンゴンを巡る環状線もあり、私が乗るのはその環状線だから始末が悪い。更には空港の名前であるミンガラドンという駅があるが、そこで降りると空港には遠いと言われてしまうと、どうしてよいか分からない。

 

一応時刻表は確認済みだったのでホームの切符売り場に行くと、若い女性が英語で話しかけてきて、切符売り場でも世話を焼こうとする。何だろうと思っていると、水を買って欲しい、言い出したので、物売りだと分かる。でも一生懸命役に立とうとしてその上で商売をしているところは悪くない。200チャットの切符を買う。だが最後は誰もケアしてくれず、危うく乗り損なうところだった。何しろ私が乗るべき電車は別のホームには入って来たのだから本当に分からない。

 

慌てて走って電車に乗り込むと、結構な人が乗っており、席が埋まっている。空いているところでは、横長のシートに、数人がミャンマー座りで乗っているから面白い。外は雲行きが怪しくなり、途中で雨が降り出した。雨は最悪だが、仕方がない。これも旅だ。約1時間の列車の旅は、その殆どの場所で民家も見られず、ヤンゴン郊外の発展ぶりがよくわかる。

 

終点の駅で降りた。パユッセゴン駅というらしいが発音も出来ない。本当に何もない駅を出るとバイタクのにいちゃんが待っており、1500チャットというのでいい値で後ろに乗る。バイクはかなりのスピードを出し、大きな通りを走り抜けた。10分ぐらいで、バスターミナルに入り、私が乗るバス会社の待合室まで送ってもらった。ところがこのバス会社、向かいにもあり、そちらに誘導される。

 

一応VIP待合室があり、大人しく待つ。ちょっと周囲を歩いて飲み物だけを買った。いつの間にか出発の時間となり、バスに乗り込むと、確かにかなり広いシートで私は一人掛けだった。しかも車掌が珈琲を持ってくるサービスまで付いている。水とスナックは座席に置かれており、スマホの充電もできるようになっていた。中国製のバス、すごい。

 

それから3時間ほど、バスは舗装道路を快適に走行していた。ミャンマーのバスと言えば、デコボコ道を行く印象だったが、今は違う。バスも道路も新品だ。思わず寝入ってしまった。そして空が暗くなった頃、バスはサービスエリア?に入り休憩した。運転手の食事時間だろう。私は余り食べたくなかったが、焼きそばを頼んでみた。白人のカップルが同乗しており、何を食べてよいか困っている感じだったが、店員はちゃんと英語が出来た。

 

モウラミュインの夜

更に3時間、バスはいくつかの田舎町を通過していく。と同時に残念ながら雨が降り出す。それもかなり強い雨だった。先ほどの電車の時のように止んでくれることを願っていたが、それも空しく、夜9時半頃、バスはモウラミュインの街道沿いにあるバスターミナルに着いた。降りて荷物を取るとかなり濡れてしまい、訳も分からず、そこに来た白タクを捕まえて乗り込む。乗ってから価格交渉をするも立場は極めて弱い。そのまま予約した宿に連れていかれる。

 

その宿は、検索する限りモウラミュインの中ではかなり良い方のホテルだったが、行ってみると、それほどでもなかった。部屋はまあまあだが、エアコンの制御が難しく、部屋を替えてもらった。唯一良い所はリバービューなのだが、夜では何も見えない。腹が減ったのでレストランに行くとギリギリ閉店に間に合ったが、クラブサンドをルームサービスにしてもらった。とにかくのどが渇いたので、氷とコーラーだけを先にもらい、部屋でごくごく飲む。

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