静岡、大阪、和歌山 茶旅話の旅2018(2)あっという間に通過した大阪で

3月13日(水)
大阪へ

翌朝は6時に目覚め、7時半前に掛川駅へ行き、こだま号にまた乗った。私が新幹線に2日も続けて乗ることは極めて稀だ。しかも品川から新大阪まで全てこだまというのも実に久しぶりのことかもしれない。掛川から乗ると、どこかでのぞみなどに乗り換えなければならず、それが面倒だから早めに出てこだまにしたわけだが、他の車両に追い越され、2時間以上かかる新幹線は何となく苦痛だった。それなのに料金は同じとはどういうことだろうか。

 

2. 大阪
新大阪に着くと、かなり暑く感じられた。ホームから降りようとしたその時、何とコートを車内に忘れたことに気づいた。幸いここが終点だったので、車両は未だホームに停まったままだった。一番前の車両だったので乗り込もうとすると中に車掌がおり、『今係員が前から忘れ物を持ってくるからここで待て』と言われる。確かにしばらくすると私のコートを持った人が来て無事に受け取れ、ホッとした。

 

新大阪からJRで大阪駅へ向かう。この電車、意外と混んでいる。大阪駅では初めての阪神電車の駅を探す。阪神甲子園球場と言えば、子供の頃から高校野球でいつも見ていたのだが、実は甲子園には行ったこともなく、ましてや阪神電車には乗ったこともなかったので、何となく楽しみだった。

 

何とか阪神梅田駅に辿り着き、ホームに出たが、どの電車に乗ればよいかわからない。野田という駅で降りるように言われていたので、梅田のすぐ近くだと知り、普通電車に乗ってみた。西宮の方へ向かうこの電車、どんな感じかなと周囲を見る暇もなく、すぐに野田駅に着いてしまった。

 

今日はFBで連絡をもらっていたLさんと待ち合わせた。Lさんがどんな人なのかは全然分からなかったが、中国人翻訳家かな、という認識程度だったが、なぜか一目で分かった。駅の脇の喫茶店に入る。サンドイッチを食べ、コーヒーを飲みながら雑談した。既に大阪に住んで20年以上というLさんだったが、なぜか2人の会話はオール中国語た。まあ、特に違和感はない。

 

共通の知人もおり、彼女の活動には理解できるところもあったが、何分時間が短すぎて、肝心な話はしなかったように思う。それでも次回の再会を約した。次はどんなことが起こるだろうか、楽しみだ。そして私が向かう梅田のビルの近くまで案内してもらった。一人でも行けると思っていたが、梅田の地下街は想像以上に複雑で、助けがあって本当に助かった。

 

しかしビルがいくつもある。そして指定された階にエレベーターで昇っても、今度はいくつもの部屋がある。ここはレンタルルームが沢山ある所なのだ。表示が分かりにくく、人に聞いても首を振る。何とか探し当てた時には、既にセミナー開始30分を切っていた。結構慌てて準備に加わる。

 

インドから連絡した時、Mさんとは『3-4人でお茶でも飲みましょう』という話であったが、何とこの会場は優に30人は入る。この辺がMさんの凄いところで、茶芸教室の生徒さんなどを動員してくれ、盛況となる。『今日は学校の卒業式などで来られない人もいた』というから、大阪のお茶熱は素晴らしい。

 

午後1時から3時まで、台湾紅茶と包種茶の歴史をお話しした。この2つのテーマ、東京では1つを2時間かけて話していたので、ちょっと盛り込み過ぎた。正直歴史の話はなかなかウケないので心配したが、何とか話し切る。そしてあと1時間は、お茶を飲みながら雑談会となる。急に雑談して、と言われても困るので、また私が余計なことを話す。雑談は得意な方だ。

 

Mさんは昨日中国から戻ったばかりだというのに、とてもエネルギッシュで、ビルの地下で食事会まで開いてくれた。中華の食べ放題、店員も中国人だった。この頃になると、インドで『たこ焼きが食べたい』などと叫んだことなど、完全に忘れてしまっており、出てくる中華をバクバク食べていた。そして10人の方と楽しくお話して過した。大阪に来た甲斐はあった。ただ次回はタコ焼きやお好み焼きに手を出そうと思う。

 

夜も7時を過ぎると、荷物を引き摺って大阪駅に向かう。ここがまた迷路なのでメンバーの方にご案内頂き、ついでに和歌山行きの電車に乗せてもらい、途中まで送ってもらった。ちょうど大阪駅で和歌山行きの電車がやってきてラッキーだった。一人ではとてもこれには乗れなかっただろう。

 

電車は堺などを通っていく。その後は乗客も少なくなり、かなり涼しくなる。途中で電車が2つに分離され、一部は関空の方に、一部は和歌山へ向かった。更に最後の方でなぜか後続の電車に抜かれたので、先の電車に乗り換えたりもした。よくわからないながら、何とか10時前に、和歌山駅に降り立った。

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