ベトナム縦断茶旅2017(13)ホーチミンへ

砂の中を駆け回るが、どうしても見付からない。方向は合っていると思うのだが、どうしたのだろう。何とか英語が通じる人間を見付けて聞いてみると、更に向こうを指した。そちらに歩くと同乗のカップルが前を歩いていたので、ホッとした。何とかジープまで辿り着いたが、若い女の子がいない。『あの子、英語も出来ないし、どうしよう』と言っていると、運転手は車を出してしまう。何と道路に出たところに彼女は立っていた。実は彼女はベトナム人だったのだ。なんでやねん。

 

もう一か所、砂丘へ行った。こちらが白い砂なのだろうか。もうあまり興味は無くなってしまった。車を降りると子供たちが近づいてくる。私のところには誰も来ないのだが、韓国人の若者にボードを渡している。ここでは砂の坂でボードを尻に敷いて滑るらしい。誰がそれをやりそうかはよくわかっているようだ。さすが商売。まあ20分ほどで退散する。

 

それからムイネーの街に入る。そこは漁師町、魚市場を見に行くというが、どうみても市場という程の大きさはない。雨が降ってきたのでただ海を眺めていたが、中国人の観光客は朝から大量の海産物を買い込んでいる。あんな、エビや魚、どうするんだろうか。ホテルで調理も出来まいに、と思う。

 

最後にフェアリーストリームへ行く。運転手にその名を言われても、どんなところか想像がつかない。そこは小川、何と靴を脱いで川の中を歩いて行くのだ。その川沿いに奇岩が見られるということだが、その前に川に意外と深いところがあり、足を痛めてしまった。それでも皆が行くので恐る恐る進む。なんでこんなことをしているだろうかと思ったが、何となく気持ちよくもある。

 

20分近く歩いて行ったが、特にすごいものは見られなかった。川に入る時に置いてきた靴が気になってきたので、急いで戻る。韓国人は興味がないのか、既に我々を待っていた。そして車に乗り込み、各人のホテルに送られて、ツアーは終了した。まだ朝8時過ぎ、疲れたので部屋で寝る。

 

それからバインミーを買いに出る。ベトナム滞在も2週間近くになると、バインミーかフォーが程よくなる。ご飯ものは重たい。バスに乗る前には重たいものは避けたいところだ。12時になると部屋を追い出された。バスは午後1時なのだから、それまでいてもよいと思うのだが、そんなところのサービスが欲しい。仕方なく1時間、散歩した。もう食事はしたくない。

 

ホーチミンへ
午後1時に荷物を持ってバスを待つ。何と雨が降り出した。それも強い雨。スコールともいえる雨だった。バスがやってきたが、これはホーチミンから来た逆向きだった。いつになったら来るのか心配なった頃、私が乗るバスがやって来た。雨が強いのでスタッフが編み笠をくれた。このサービスは良い。

 

シートは昨日と同じ場所だったので、他のシートがどんな感じか分らなかった。既に多くのお客が乗り込んでいて、その間に割り込む形だ。出発してすぐにまた停まる。ムイネーには2か所の停留所があったのだ。郊外にロッテのショッピングモールがあった。すごい、韓国パワー。

 

それからは雨の中をひた走った。そして1時間おきに2度停まった。2度目はかなり大きなサービスエリアで、品ぞろえも豊富だった。ここでちょっと腹が減ったので、ホットケーキのような物を買って食べる。特に味はないが、お腹には優しいのでよい。ここを出た後は、国道1号線も混み始め、特に停まることはなく、ホーチミン市内に入っていった。雨の中、何時着くのだろうと心配したが、予定通り約5時間で、到着したので驚いた。意外と正確なツアーバスだった。

 

6. ホーチミン
きれいな宿で

バスがどこに着いたのかはよく分からなかった。雨も降っていて、歩道はかなり混乱していた。こういう時にスマホは役に立つ。今回ホーチミンは知り合いのNさんが探してくれた宿を予約していた。スマホで探してみると、何と歩いて3分のところに宿があるではないか。Nさん、ナイス!傘もささずに宿を目指す。

 

路地を入るとそこにきれいな宿があった。予約している旨を告げたが、手間取る。どうやら新しい宿らしい。若者が丁寧に案内してくれた部屋は6階、そしてエレベーターは無し。おまけに後から付けたしたような階段の上にあったのでガタガタだ。ただ部屋はきれいで窓からの風景もよい。机はないが、テーブルがあるから問題はない。ベッドもフカフカ。

 

更には電気ポットがあるはずだったが、それがなぜかない。なければインスタントコーヒーはどうやって飲むんだ、と下まで行ってフロントの若者に聞いたが、彼も困ってしまい、また6階へ上がり確認するも、ないものはない。そしてまた下へ降りていき、探すがない。私は上り下りに疲れ果ててしまう。するとフロントの横にいたインド系のおじさんが『俺は要らないから、使え』と言い、若者に部屋の鍵を渡した。何とも不思議な光景だったが、私としては有り難く頂く。

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