「ミャンマー」カテゴリーアーカイブ

ヤンゴン散歩2014(4)誕生会

最新のショッピングモール

午後はヤンゴンの最新ショッピングモールへ行ってみた。前回新しいショッピングモールがいくつも出来ており驚いたので、その後の変化を知りたかった。皆に聞いてみたが、どこが最新か分からないほどある、とのこと。今やネットで検索して出掛ける。

 

そのモールは正直あまり大きくなかった。そしてまだ正式オープンはしていなかった。それでも2階の一角は既に店がオープン。和風という名前が付いた店に入ってみた。所謂百金、こまごまして物が沢山置かれている。日本から輸入された物らしい。

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TTMは早速色々と物色。私も興味深く見ていると、流暢な日本語で話し掛けられた。日本に20年以上住むミャンマー人責任者だった。『うちの特徴は値段を3種類に分けているところ』といい、一律料金を止め、本当にミャンマー人が欲しいものを並べているという。TTMが買っている物を見ても、クリアーファイルだったり、小型の鍵だったり、我々のイメージとはちょっと違う。ミャンマー人で日本に長い人なら、ミャンマーで何が必要とされ、売れるのかが分かるのだろう。

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このモール、上の方はまだ工事中。完全に見切り発車だ。聞けばヤンゴンのモールは既に飽和状態。競争も激しく、一刻も早くオープンさせる必要があるようだ。不動産の急激な値上がりで、賃貸料も高額、果たしてこれで儲けが出るのか、ちょっと心配な状態になっている。

 

その後高級スーパーへ行く。こちらもどんどん高級になり、他の味のスーパーに近づいている。昔は外国人が買う場所だったスーパー、今ではミャンマー人で溢れている。今回特に目についたのは総菜コーナー。ミャンマー人はおかずを市場で買っていたが、今やどんどん忙しくなり、スーパーで惣菜を買い、家に持ち帰りそのまま食べる、という日本と変わらない様式が少しずつ広がり始めている。社会の変化が顕著だ。

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誕生会

そして夜の誕生会に備えて、昨日も行ったケーキ屋さんへ行き、注文したケーキを取る。この店、いつ行っても混んでいる。『ヤンゴンで一番』との話だが、そうなのかもしれない。オーナーは元々エビのビジネスで成功したとか。だからお店のロゴにはエビが使われている。ケーキ屋にエビ、面白い。

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そして昨日と全く同じパターンで、同じ火鍋屋へ。私としては別の店でミャンマー料理でも食べたいところだが、今日の主役は自分の誕生日に入籍したSS。彼女の意向を尊重せざるを得ない。というかいつも意向は尊重しているのだが。

 

いつもの1階大部屋ではなく、今日は2階の個室。それもテーブル2つで20人以上が参加した。主には両家親族で、子供たちもいる。若者たちは大テーブルで盛り上がっている。既に両家はかなり仲良しだ。私は新郎のお父さんと言葉通じず困ったが、言葉が通じなくてもあれこれ気を使ってもらい有難かった。

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食後、部屋の電気が消され、ケーキに蝋燭がつけられ、運ばれてきた。皆がミャンマー語でハッピバースディを歌う。今や万国共通だ。ケーキの味もまあまあ良かった。何より、SSの笑顔が嬉しい。

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その後若者たちはカラオケに行ったらしい。SSは相当疲れていただろうがこれは務めだろう。私はTTMと先に失礼した。本当はミャンマーのカラオケ、久しぶりに見てみたかったが、その体力は既に残っていなかった。

 

ヤンゴン散歩2014(3)結婚登録式で

2月7日(金)

結婚登録式 裁判官が自宅に

翌朝はホテルで朝食。昔からミャンマーのホテルの朝ご飯は、トーストに昔風のジャム、卵にフルーツが定番。そして今回驚いたのは、飲み物としてコーヒーミックスが渡されたこと。これはインスタントコーヒーに砂糖とミルクが予め入れられたものをカップに入れ、お湯を注いで飲むもの。東南アジアでは定番であるが、ミャンマーにもその時代が来たということだろうか。

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9時前に歩いてTTMのオフィスへ。犬がいるので近くまで行って携帯を鳴らすとSSのいとこの美少女が迎えに来てくれた。オフィスには既に人が溢れていた。両家の親族が集まっていたのだ。結婚式は今月末、これは友人や恩師なども参加するものだが、本日の結婚登録式は当然親族のみの会。そんな中に私がいてもよいのだろうか、とちょっと戸惑ったが、TTMは親戚に『この人は兄弟のように親しく付き合っている人』と説明していたようで、誰も違和感がなかったらしい。この辺がミャンマーらしいところ。ある意味で私はSSの父親代わりを務めたことにもなるようだ。

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この登録式、驚いたことには裁判所の裁判官が登録簿を持って家まで来ていたこと。勿論知り合いに頼んだようだが、日本では絶対にありえない光景。この登録簿は原本であり、それが外に持ち出されることなどないのでは。

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式は裁判官が仕切り、本人、両家の立ち合い人がサインしていた。東京に居てこの会に参加できないSSの姉、ピョピョ(PP)は何とスカイプ参加していた。おばさんが携帯を高く掲げ、その向こうでPPが正装していた。途中で着替えるなど、当人以上に喜んでいたのが面白い。彼女はこの後、結婚式に合わせて帰省するようだ。

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サインの後は、両家親族への挨拶。そして昨晩買っておいたケーキなどが振る舞われる。それにしても今日のSSは大人びていた。何と朝早くから起きて、人気美容師に髪を整えて貰っていた。まさに子供だと思っていた子が嫁に行く気分だった。写真撮影もあり、私と新郎新婦は3人で写真を撮ったが、その際SSが私の腕を取って、『もし将来ミャンマーで暮らしたいなら一生面倒見ますよ』と言ってくれた。こんなことを言われるほど、彼女の面倒を見た覚えはないが、正直嬉しかった。本当に花嫁の父になった気分だった。新郎は優しい男であり、SSも幸せそうで良かった。

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お寺のご招待

それからみんなでお寺に出かけた。結婚登録の後、お寺に報告、如何にもミャンマーらしい。郊外にあるそのお寺、決して大きくはないが、何と我々の為に、昼食を用意して待っていてくれた。その食事が実においしい。お寺でこんなに美味しい食事を食べたのは初めてかもしれない。

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聞けばこのお寺の住職は以前九死に一生を得たことがあり、その後は基本的にフルーツしか食べないという。だが信者にはできるだけ美味しい食事を常に振る舞うようにしており、何と毎月ミャンマー各地に出かけていき、10万人単位の人々に施しの食事会をしていると言う。その為にヤンゴンで信者のボランティアを募り、数百人を送り出しているとか。

 

どうしてこんなことが出来るのだろうか。食後住職の所に挨拶に行く。新郎新婦が丁寧に頭を下げると、住職からお祝いが渡される。周囲には熱心な信者が数人いたが、後で聞くと、ビジネスで成功した者などが多く、そこからの寄進がかなりあるらしい。ミャンマーも経済が上向き、それによってお寺が潤い、それをお寺が還元する、まさにお寺経済が動いている。

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このお寺経済については色々な意見があると思うが、とにかく日本のようにお寺が財産を貯めの込むのではなく、社会に還元する仕組みがあれば、それはそれでお寺の意味もあるのではないか。一度その地方の施し会にも参加してみたい。

 

お寺を出る時、参加者全員が新郎新婦を外に出さないように阻止する。新郎新婦は通行料としてなにがしかのお金を皆配り通る、という儀式をした。これが何を意味するのかはよく分からなかったが、親族に挨拶する一種かと思う。

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ヤンゴン散歩2014(2)変化するヤンゴン

3.ヤンゴン

変化するヤンゴン

空港にはSSと婚約者が迎えに来てくれた。空港の外に出ると。1年半前より遥かに広告の看板が増えている。ミャンマー企業より外国企業が目立つのはそれだけミャンマーが外から注目されていることを示しているのだろうか。

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夕方市内に向かう車は多く、渋滞が発生していた。タクシー、と書かれた車がかなり増えている印象。聞けば正規のタクシー車両が増えているのであり、従来の白タクが減っているらしい。またその車体が妙にきれいだ。『ミャンマーは車を外国から輸入しなければならない。これは相当な利権である。もし新車を入れると税金がバカ高いため、出来るだけ新車に近い中古車が好まれる』からだそうだ。

 

因みに市内の至る所に、カーディラーの展示スペースがある。車の数より遥かに多いのではないか、との冗談が出るほど、車を買う人が増え、取引する人も増えている。ヤンゴンは僅か1年半で相当に変化していた。

 

ホットポット

ヤンゴンのホテルは急激に値上がりしている。1年半前に泊まったホテルを予約してもらおうとしたが、何と50ドルが80ドルになっていた。これではもったいないと思い、安いホテルをお願いした。1泊40ドル、朝食付き。このホテルならトートーマさん(TTM)まで歩いて行ける。部屋も見た感じは悪くない。どうやらミャンマーの地方からヤンゴンに出てきた人が泊まるところらしい。外国人もいたが、殆どミャンマー人だった。これもミャンマーの流れの一つだろうか。

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先ずは結婚式に使うケーキを予約しに行く。ヤンゴンにこんな立派なケーキ屋があったのか、と思うような場所だった。所謂ウエディングケーキが並んでいた。近年ヤンゴンの結婚式もどんどん派手になっていく。

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実は明日はSSの誕生日。ここは父親代わり?の私がケーキを買ってお祝いすることに。皆で食べるので大きなケーキを注文したら、何と日本円3000円ぐらいした。これはもう値段が日本に近づいてきている。そんな値段でも周囲のミャンマー人もいくつも買っている。この国には『金持ちと貧乏人しかいない』という言葉が頭から離れない。どうやってこんなお金を稼いだのだろうか。

 

夕飯はもう定番となった火鍋、ホットポット。これは10年以上前から私がヤンゴンに来た時に必ず食べる物。なぜならSSが大の好物で他の物では承知しないのだから。火鍋屋もどんどん豪華になっていく。そしていつも超満員。

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味が落ちるとすぐに潰れるとの話もあった。確かに味は悪くない。店員のサービスもきびきびしている。昔の薄暗い、あのダラダラした雰囲気はない。勿論素晴らしいことだけれど、どこかミャンマーっぽくない。

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ホテルに戻る。WIFIもちゃんと繋がる。この変化は喜ばしい。だがこれも以前のミャンマーではないと思うとどこか寂しい。昔はネットも繋がらず、携帯もなく、逆にここに来れば全てから解放された気分があった。どんなに忙しい人でもリラックスできた。でも今は。そんなことを考えながら寝ていると虫に刺されて痒い。寝ることに集中できなくなっていた。

 

ヤンゴン散歩2014(1)バンコックでビザを取る

《ヤンゴン散歩2014》  2014年2月6日-10日

 

とても好きだけど行く機会がない国が2つある。台湾とミャンマーだ。特にミャンマーはバンコックからすぐなのに行くことがない。そう思っているとある日Facebookでスス(SS)からメッセージが入る。『2月28日に結婚式をしますので来てください』、とうとう年貢を納めたかと微笑ましく思ったが、これを受け取ったのは1月も終わり。指定されて日は横浜でお茶会の予定が入っている。さて、どうするか。

 

予定は変更できないので、『とくにか顔を見に行く』と返事すると『2月7日に入籍の式がある』という。しかもその日はSSの誕生日でもある。これは行かざるを得ない、と言うことになり、突然夜中に航空券を予約する。あまりに急だったので、何も考えずにエアアジアにしてしまった。だが後で聞くと、今やヤンゴンへは、ミャンマーのLCCすら飛んでいる。1年半の間にヤンゴンはかなり変わっているのだろう。楽しみだ。

 

1月31日(木)

1.ビザ

インドから戻ってすぐに、ミャンマービザの申請に行く。過去数回のミャンマー訪問ではビザは基本的に香港、1度だけ東京の大使館に出向いたが、バンコックで取ったことはなかった。朝は混むと聞いたので、11時頃、BTSスラサック駅近くのミャンマー大使館に行く。

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申請用紙は近くで5バーツ出して買う。それに記入して並ぶ。今日は旧正月であり、それほど混んでいないようだったが、それでも結構並び、ようやく窓口に着くと、用紙裏紙の未記入ではねられる。ちょっと汗をかきながら書き加える。窓口の係員は結構やさしい。このへんがタイなのだろうか。

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番号札を貰い、順番を待つ。20分ほどで順番が来た。申請が受理され、いつ欲しいか聞かれる。急ぎなら今日も可能だが、それには航空券など急ぎの理由を証明する必要がある。急がないなら2日後、少し急ぐなら明日、という選択肢があり、それぞれ料金が違う。結局明日取りに行くことにした。1035bかかった。翌日指定された受け理時間に行くと、これまた混んでいたが、少し待てば受領できた。何だかヤンゴンがやけに近く感じられた。

 

2月6日(木)

2.ヤンゴンまで

エアアジアに乗るため、ドムアン空港にやってきた。ここにはWIFIは無いし、食べるところも少ない。仕方なく、宿泊先の近所で食事を済ませ、BTSに乗り、チャドチャック公園からはシャトルバスを探す。このバスのお蔭で安くいこうとすると、合計80バーツで空港に着く。

 

空港に着くと、レストランの様子が少し変わっていた。時間があったので覗いてみると、なんと『とんかつのさぼてん』があるではないか。決して安くはないが、香港空港でも時々食べたので懐かしい。今日は腹が一杯で遠慮したが、次回は挑戦しよう。

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エアアジアは相変わらず、あまり楽しい飛行機ではない。特に荷物制限が厳格で、興ざめする。7kg以上は必ず預けなければならず、お金を取る。その料金も事前予約した場合の倍を取られる。中国人が良くこれでもめていた。私はもめるのが嫌で事前に20kg預けを購入している。ところが今日は全くノーチェックで全て機内に持ち込めた。損した気分だ。他のLCCは荷物制限をかなり緩めており、エアアジアの優位性は薄れつつある。

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