タイ中部横断の旅2018(12)コラート散歩

8月17日(金)
コラートへ

翌朝は早めに起きて、早めに朝食を取り、目の前のバスターミナルへ行く。今日はコラート(ナコンラチャシマ)へ行くつもりなのだが、当然バスに乗っていく。何時にバスがあるのか確認したところ、午前9時ごろあるようなので、それに合わせてホテルをチェックアウトして、バスに乗り込む。さすがにバスターミナル横のホテルはこの辺の便利が実に良い。

 

バスは普通で、特に特徴はない。混んではいないが、一応席は決まっているので、そこに座る。1時間ぐらい乗っていると街に入った。ここがプリラムだった。プリラムと言えば、一時サッカーチームが強くて、頭にその地名が残っていたが、ガイドブックにも紹介されない場所だったので、通り過ぎることにしていた。ただ街をある程度走った感触では、ここも意外や面白そうなので、次回通ることがあれば下車してみたい。

 

4時間ぐらいかかってバスはようやくコラート市内に入った。バスターミナルは遠いので、街中の陸橋の付近で降りるのがよいと、ガイドブックに書かれていたので、そのようにしてみた。バイタクのおじさんが寄ってきたが無視して、荷物を引いて歩き出す。またこの街の地名が付くホテルを探してチェックインする。

 

このホテル、街中にあり、ちょっと窮屈な場所にあった。看板に英語がないので不安になったが、フロントで英語は通じた。ただ何となくこれまでのおっとりした雰囲気はなく、とてもビジネスライクで、対応はイマイチというべきだろう。部屋は思ったよりは狭く、クーラーもうまく作動しなかった。今朝までいたスリンのホテルが懐かしい。

 

昼ご飯を食べていないので、外へ出た。ホテルには裏口があり、駐車場からも出られた。むしろこちらを表玄関にすればよいのに、と思ってしまうのだが、何か事情があるのだろう、きっと。道沿いに麺屋があり、言葉は通じないが愛想のよい女性が麺を作ってくれた。最近お昼は麺が定着した。移動後も疲れが出るのだろう。

 

そのまま散策に出た。すぐ近くに中心部があり、その広場には古い門が見え、女性の像があった。その像に向かって実に多くの人がお参りしているのがちょっと不思議だった。この街を昔救った女性だというが、仏様でもない人が、ここまで崇められるのは珍しいように思う。

 

それからコラート博物館を探したが、なかなか見つからない。文字が読めないと、スマホ地図でもよく分からないことがあり、またそこに着いても、表示が読めずに立ち往生する。まさに入り口で『ミュージーアム』と言って見ると、何とか分かってもらえ、奥を指される。そこには小さな博物館、いや展示館があった。50バーツ取られたが、これまでに見慣れた仏像があるだけで、ほぼ見るべきものはない。

 

博物館の横にはお寺があり、こちらは立派。お堂を見て外に出ると、その周囲にはプレートが嵌っており、よく見ると故人の写真の横には漢字が書かれているものが多かった。これは華人のものだと分かり、街中でもひときわ漢字の看板が目立っていたことを思い出す。ここはバンコックとイーサン、ラオスを結ぶ交通の要所であり、往時は物流が盛んで華人が活躍したのだろうと思うが、今はそこまでの繁栄はないように感じる。

 

帰りにホテルの目の前のスーパーに寄ると、意外と品ぞろえが豊富で、欲しいものが手に入る。夕方はゆっくり飲み物を飲んで、部屋でくつろぐ。ホテルの方へは一応明日の延泊を申し入れたが、その対応もイマイチで、もう次はないな、と思った。気に入ったホテルを探すべきだったが、ちょっと疲れてしまい、気力がなかったのが敗因だ。それと1泊900バーツは高くない、というのが心のどこかにあったようだ。

 

夜は何とショッピングモールへ行き、ケンタッキーで夕飯を食べた。こんなことはあまり例がないのだが、139バーツのセットというのが食べてみたくて入ってしまった。先日マクドナルドに入って食べたら、かなり料金が高くなっていて驚いたことがあったので、ケンタはどうかと偵察した。結果このセットはかなりお得であることが分かり、マックが高級路線を考え、ケンタは中級路線を行こうとしているのではないかと思えた。こんな比較もたまには面白い。

 

8月18日(土)
ピーマイ

翌朝はホテルで朝食を食べたが、何とここの朝食場所はロビー。フロントのすぐ横に料理が並び、そしてテーブルが沢山置かれている。正直こんな朝食は初めてかもしれない。大人数のせいもあるが、料理は何となく冷めている。これは団体旅行客の扱いではなかろうか。今日は土曜日で食べている客も家族連れなどが多い。

 

新バスターミナルがどこにあるのか、歩いて行ってみることにした。途中まで行くとよさそうなホテルがあったので、明日の空きを確認し、ここに移る算段をする。正直これまでの旅で最高の宿代なので、ちょっと躊躇したが、まあここからバンコックに帰るのだ、という声が聞こえ、決断する。

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