インドでアユルベーダを2017(13)特に問題はないが懸念すべきことは

体力を意外と使う割には、夜遅くに物を食べるのは明らかに消化不良を起こしており、エネルギー不足の面もあるという。夜中にお菓子を食べるのなら、イチジクやレーズンのドライフルーツに変えてみたらなど、そのアドバイスは優しい。出来そうもないことを強制しない、患者の状態に沿ってアドバイスするのは良いと思う。お茶の飲み過ぎには注意して、ミルクなどに変えてみては、ともいうが、これはできそうもない。

 

11時にはまたいつものマッサージ+バス。これを続ける意味はよくわからないが、パンツが毎回ビチャビチャになるのにさえ、慣れてしまった。そしてまた目をオイルマッサージ。これをすると何とも眠くなってしまう。寝てしまいたかったが、ここで寝てはいけないと頑張る。そこへラトールさんがやってきて、ちょっと話して楽になる。

 

ランチはその後だった。今日はカボチャが登場した。こういう物がうまいと感じる。そしてスイーツとして、甘い汁も出てきた。だいぶん気分が変わる。先生からは何度か『食後は10-15分、ゆっくり歩くのがよい』と言われていたが、私のこれまでの概念では、食後は消化に努めるため、寝てはいけないが、あまり動かない方がよいというもので、違和感があった。ネットで検索すると、いつの間にか日本でも、食後のウオーキングが奨励されているのを見てびっくり。世の中知らないことが多過ぎる。

 

実は最も知りたい質問をここでしてみた。『アユルベーダでは、痛くない死を迎えることはできるのか』というものだが、先生は『痛みのない死は理想だが、それは各人の運命なので、コントロールすることはできない。ただ可能性を高めることはできるかもしれない』という答えだった。確かに日頃から病気がち、というのでは、前提条件にすら届かないから、まずは日頃の健康、ということだろうか。『ぴんぴんころり』、何とかならないのだろうか。

 

また規則正しい生活習慣についても、考える。私の場合、夜は10時に寝て、朝は6時に起きるというのが理想的だという。夜更かししてよいことはないし、夜遅くまで帰宅できないとか、酒を飲んでいるということもないので、朝型生活の方がよいらしいが、意外とこれは難しい。原稿を夜中に書くこともないはずだが、何となく、時間が過ぎてしまう夜がある。

 

食事後、取り敢えず散歩に出たが、大変暑い。昼日中、35度はあるので、その日差しには勝てず、10分も歩かずに退散した。仕方なく、今日は音楽を聞いてみることにする。懐かしの80年代、90年代ポップスを聞いていると、瞬く間に時間が過ぎていき、いつの間にはシャワーの時間となる。こんな生活も悪くはない。

 

夕飯に塩味が効いたポテトが出た。これが今、私の求めていた食べ物だ。それだけ食べて満足してしまった。既にここに来て約10日、食べる量が激減し、食べたい物も相当に絞られていた。人間、最低限の食事量で充分生きていけると確信した。これまでの自分の食生活は何だったのだろうか。1日中机に座ってPCを操作している私には、それほどのエネルギーは必要ない。今日は10時には寝入る。

 

227日(月)
クリニック11日目

 

ついに最終日がやって来た。長いようで短いようで。飽きたようでまだ居たいようで、と何とも複雑な思いがする。10時に寝たのに、6時には起きられず、7時になる。アーサナとプラナヤーマをやってみる。朝食にはタピオカが出てきた。フルーツもある。食後には散歩にも出た。徐々に社会復帰の準備を始めた。

 

 

先生と最後の話をする。確認するまでもなく、今回も又、私の体には何の問題もなかった、というのが結論だ。ただ懸念材料として、①長距離の移動が多過ぎる、②お茶を飲み過ぎている、③PCを見過ぎている、の3つが挙げられた。

 

特に①の移動については、気候、風土などが全く違う場所へ行くと、体がすぐに対応できず、体調を崩す、消化不良に陥るケースが多いので、気を付けるべきだという。私は既にその状況に気が付いており、今年から半月か1か月は同じ場所にいて、そこからショートリップする試みを始めていた。これで随分体が楽になっているように感じている。

 

②についても、特に東京にいると朝から晩まで何種類ものお茶を飲み続けており、これが眠りを妨げ、消化不良を起こしていることも自覚していた。そこで、台湾の埔里滞在中は自分の部屋には電気ポットや茶道具を持ち込まず、部屋では茶は一切飲まないことにした。これがまた意外と快適で、続けようと思っている。勿論お茶関係者と会ったりすれば、沢山お茶を飲むこともあるが、自分では水かポカリスエットでも飲んで過ごそうと思う。

 

③はかなり難しい。どうしても文章は書かないといけないし、検索など調べ物も多い。それでも毎日更新していたブログを少し減らしてみるなど、対応策を考えることにした。目の予防も考えなければいけない。まあ、とにかく意識して生活すること、これが続けられるのであれば、相当に進歩するとは思うのだが、娑婆に戻るとそうはいかないことは3年前の経験でよくわかっている。

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