東マレーシア散歩2016(10)私も含めてコタバルは休む

6.    コタバル
ロッジ

そのロッジは中国語名が書かれていたが、英語名はクリスタルロッジ、とても感じがよかった。1108mrでハリラヤにも拘らず、問題なく泊まれた。部屋は非常にコンパクトで清潔、申し分ない。お湯を沸かすポットもあるし、窓もある。テレビでサッカーも見られた。

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何となく夕暮れが見たくて、ロッジから外へ出る。すぐ近くに川があり、雲に覆われた夕日が微かに輝いて動いていた。しばし休憩した。それから街へ行こうかと思ったが、時計台を見たところで止めた。疲れていたので、簡単にご飯を食べて帰ることにした。まだ体調がよいは言えず、また中華食堂へ。

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麺を茹でている女性に『麺』と言ったが、通じなかったらしい。奥にいた中華系オーナーに言い直し、具沢山の麺が出てきた。これもまたウマし。何だか力が抜けてほっとした。食後にお茶を頼むと、やはり暖かい黒茶が出てきた。JBでもコタバルでも暖かい茶は黒茶なのだ。宿に帰り、イングランドプレミア・リーグ、マンチェスターダービーを見て寝る。

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911日(日)
コタバル散歩も

翌朝は早く起きた。昨日は宿でもバスでも寝すぎてしまった。もうそれなりの歳なので、あまりたくさんは寝られない。ホテル代に朝食が含まれているので、最上階に行ってみる。今日も天気が良い。パンとお粥を食べて満足。ここも屋上の屋外で食べられるようになっているのは良いが、暑い!

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今日一日しかないので、コタバル博物館へ向かう。ここは太平洋戦争勃発時に、日本軍が上陸した場所。いわゆる銀輪部隊が有名なので、その辺の歴史について、どのように展示されているのか見てみたい、というのが今回のコタバル行の目的だった。フロントでもらった地図を見ながら進んだが、なかなか博物館は見付からない。その内、なぜか腹が痛くなる。まずはトイレを探す羽目になった。

 

大きなモスクはあったが、ここのトイレは使ってよいか分らず、少し戻って、織物展示場のような場所で用を足した。まだ朝早く、ようやく観光バスが到着したところ。場内には誰もいなかった。驚いたことに博物館はいくつかあったが、役所、学校共に全て休館となっていた。これもハリラヤのお陰だ。自分がマレーシアの休日を確認しなかったことを残念に思いながら、いつものように『今回は呼ばれてなかったな』と感じる。

 

日本軍憲兵隊本部が、戦争博物館になっていた。戦後は銀行になり、ギャラリーになり、最近になって戦争関連の展示が行われるようになったとある。見られないと思うと余計見たくなるのが心理だが、次回があればきっとみられるだろう。日本統治下のコタバルは一体どうなっていたのだろうか。

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川沿いに出た。税関の建物が立派だ。空は限りなく青い。その割には風があり、暑さは感じられない。ただ疲れた。帰りがけに、バスターミナルに寄り、明日早朝の空港行バスを確認する。係員は確かに『午前7時から1時間に一本はある』と言ったので、安心して、部屋に帰って休む。ホテルでタクシー料金を聞くと『通常は35mrだが、明日はハリラヤだから2倍だ』と言われ、凹む。全てがハリラヤなのだ。

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因みに街中を歩いていると、漢字の看板が目立ち、華人が多いことがよくわかる。タイとのゲートにもなっているコタバルはやはり交通の要所、交易の中心地であり、華人が多く商売をしていた。市場ではハリラヤに備えて、マレー人が買い出しに訪れごった返していた。明日は飛行機に乗るので体調を調整するため、食事も控え、外出も控えて万全の態勢で臨む。

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912日(月)
コタバルを離れる

夜明け前に起きる。今日は飛行機でKLに飛び、乗り継いで羽田へ行く。コタバル発のフライトは930分だが、空港行バスは7時なので、6時半過ぎにはチェックアウトして荷物を引いてターミナルへ行く。だが、そこにはバスの姿はなかった。係員に空港行バスを聞くと『ああ、今日はハリラヤだから午前10時からだ』とぬけぬけという。ハリラヤだって飛行機は飛ぶのだ、しかも昨日あれだけ確認しているのに、などと愚痴っても何もならない。

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仕方なくあたりを見渡すと、ハリラヤにも拘らず、タクシーがいた。聞くと30mrで行くという。何だ、それなら最初からこれでよかったのだ。運ちゃんも陽気。ガソリンスタンドに入るも、休み。『ハリラヤだからな』と大声で笑う。そう、全てはハリラヤさ。空港にはすぐに着いてしまい、当然早過ぎてチェックインも出来ない。外に出て朝日を拝む。

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ようやくチェックインして、搭乗口に行くと、何と一本前のKL行きすらまだ搭乗していない。何ともしようがない。食事も控えているので、ただボーっと過ごす。フライトは飛び立つとすぐにKLに着いてしまう。ここで国際線乗り継ぎを通過。まだ3時間もあった。広々と居心地の良いLCCターミナルでゆっくり過ごす。

 

羽田行の搭乗口に向かうと、なぜかそこかしこで日本語が聞こえてくる。こんな状況はマレーシアに来て以来はじめてだった。まあ、考えてみればKL-羽田便だ。日本人が乗っていてもおかしくはないのだが、最近日本人観光客を見る機会も少ないので、ちょっと新鮮。

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搭乗したものの、フライトは1時間遅れ、羽田に着いた時には午後11時半。新宿までは行けるが京王線の終電は既にない。奥さんから『渋谷から深夜バスに乗れ』と指令があり、午前1時発のバスで最寄り駅に30分後に到着。無事帰宅。今回は最後までバスだった。

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