東マレーシア散歩2016(9)祈りのために停まるバス

99日(金)
腰痛で

翌朝は腰痛で起きる。これは結構辛い。昨日のバスでの無理な姿勢、食事のとり方の誤り、冷たい物のとり過ぎなど、いくつもの要因が考えられるが、今は考えるより、まずは痛みを緩和することが重要だ。薬局の場所を聞き、ダラダラ歩いて行ってみる。今日は金曜日で且つハリラヤ、しかも朝から薬局が開いているか心配だったが、それは杞憂に終わる。薬局は基本的に華人系が開いているからだ。華人にはハリラヤは無関係、且つ働き者だ。

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ただ店員はマレー人で、湿布を買うのは身振り手振り、腰ぶり!まあ昨年タイでも買ったタイガーバームの湿布薬が目に入り、一安心。これを貼っていればいずれは直る。ただ今日は安静にしていなければならない。まあハリラヤだし、休みでよいかと宿へ帰る。そして湿布して横になっていた。

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チェックアウトは1時ということで、それまで安静にしていた。そして時間になると荷物を下ろしてもらい、なぜか今日のチェックインをここで行い、車で搬送された。若い女性スタッフが対応してくれたが、荷物もちゃんと運んでくれ、大いに助かる。ただ系列店は狭い入口から入り、2階に部屋だけが確保されていて、他は何もない。掃除をする人以外スタッフもいない。部屋は狭く、窓もない。まあ、寝ているだけでいいか。

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しかし昨日の状況を考えると、もしお粥などを食べるなら、今行かないと夜は店が閉まっている。そう思い、無理して起き上がり、またチャイナタウンへ向かう。前の宿より少し遠くなったが、何とか歩けた。探していた粥は意外と簡単に見つかった。しかもかなりおしゃれなラテアートのような模様が描かれている。面白い。

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食べ終わるとフラフラ帰る。今度の宿の裏にはモスクがあり、ちょっとそこへ寄る。ちょうど祈りの大音響が拡声器から聞こえてきた。マレー人が中へ入っていく。イスラム教徒以外は入ることができない。外からゆっくり眺めるのみ。そしてまた宿で休む。因みに夜のモスクはきれいに輝いていた。

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夜までベッドにいたが、余り寝ているだけでも腰にはよくない。日が暮れた後なら暑くないので、散歩に出た。今日はハリラヤの金曜日、ということで、近くの公園で夜市が開かれているというので行ってみた。だがそこは台湾の夜市のような賑やかさはなく、閑散としたイメージだった。当然食べられそうなものはなく、早々に退散した。面白かったのは、ポテトを串刺しにして揚げるチップ。そして得体のしれない飲み物の数々。

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結局腹は刺激を受け、何かは食べようと、またまたチャイナタウンに向かう。鍋焼きうどんのようなものがあり、それを注文する。熱々の鍋、ビーフンのような麺が入っており、海鮮の具もまたよい。ついつい美味しく頂いてしまう。このようなものが大体5mrぐらいで食べられるのはなんとも嬉しい。それにしてもトレンガヌというマレー人の街で、チャイナタウンなしでは生きられなかった私、どうなんだろうか。

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910日(土)
コタバルへ

窓がない部屋で寝るのは、実はよく眠れるものだ。朝が来たことも気が付かず、騒音もなく、快適な睡眠を得た。湿布のお陰か、腰も少し良くなっている。今日はバスで移動があるのだから、気を付けねばならない。クッキーを少し食べ、買ってきたマレーシアのボーティーのティーバッグで紅茶を淹れて飲む。

 

午後1時にチェックアウトだったが、スタッフもいないので、誰も何も言ってこない。それをよいことに1時半頃までうだうだする。更には鍵を返しに元の宿へ行き、フロント脇で涼みながらPCをした。出発時刻を少し過ぎた頃、バスはターミナルへやってきて、乗り込む。すぐに眠りに就き、2時間後にバスが停まるまでそのままだった。やはり疲れているのだろうか。

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バスが停まったところで、人々がゆるゆると降りていく。私もトイレについていく。なんだか不思議な建物だなとは思ったが、若者の後ろに従うと、途中で男女が分れた。トレイが両脇にあると思い、男子についていくと、彼は何と靴を脱ぎだした。さすがマレー人はきれい好き、いや足が汚れるのか。ハッと思った。ここはトイレではない。彼らは礼拝に行くのだった。

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私はすごすごと靴を履き、トイレを探すと別の場所にあった。子供だけがトイレにいた。大人は全て祈っていたのだ。バスに戻ったが、礼拝に行った人はなかなか戻らない。ここがモスクだとは分ったが、ちょうど礼拝の時間だったから休憩したのだろうか。それともハリラヤだから特別だったのか。運転手もマレー人。30分経っても一人いなかった。運転手も人数は数えたが探しに行くことはなかった。そして文句をいう人もいなかった。戻ってきた若い女性も『すみません』というでもなく、静かに席に着き、バスは走り出した。これが宗教というものだろう。

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それから2時間以上経ったがなかなかコタバルには着かなかった。腰が少し痛いな、と思い始めた頃、ようやく街に入る。バスターミナルで降りたが、どこに宿があるのか分らない。ナイトマーケットの準備が進んでいた。今晩はお祭りなのだろう。フラフラ彷徨っていると、向こうの方に漢字の看板が見えた。中華系ホテルへ向かったが、ふと横を見ると、雰囲気のよさそうなホテルが見えたので、そちらへ入る。

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