東マレーシア散歩2016(5)ティオマン散歩

洗濯していると、ビーチに日が傾き始める。そして洗濯物を干そうとするとオーナーが『乾燥機を使えば早い』というので、乾燥機に放り込む。本当は夕日に棚引く洗濯物がよかったのだが、すぐに乾くのは有り難い。それにしても静かなビーチだ。この宿のプライベートビーチだから、人影もない。しばし傍観する。

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そのうち腹が減る。昼ご飯がナシレマック1つという寂しさだったので、まだ日が落ちる前に夕飯を探しに行く。すぐ近くにレストランがあったが、貸し切りの表示があり、中ではマレー系の人々がビュツフェで食事をしていた。特別な食事が提供されるのだろうか。仕方なく歩いていると、桟橋近くに手ごろなレストランがあったので入る。

 

ちょうど席から海を眺めると夕日が落ちていく。実に静かな光景で、周囲の人々も見とれている。恐らくは毎日見ているであろう地元のおじさんたちもじっと見ている。これは幸せな気分だ。ライムジュースを頼み、しばし休息した。その間にも続々とお客がやってきてテーブルは埋まった。

 

メニューに英語があり、助かる。鶏肉とカシューナッツ炒めを頼む。何となく中華系のメニューだが、これが甘くてうまい。ご飯も進む。あっという間に平らげる。8mr。この店は観光客用の味付けをしているのだろうか。それにしても、美味すぎる。これならマレー料理で十分暮らせる。

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宿に戻り、ビーチにたたずむ。風が心地よい。ハンモックに寝そべる。部屋の前にハンモックがあり、隣の白人カップルはそこに寝そべっている。特にやることはない。それがまた何とも良い。日が暮れるまでそうしていた。夜はシャワーを浴び、早く寝る。疲れが一気に噴き出した。

 

96日(火)
豪華ホテルを見学する

朝もゆっくり起きた。8時から朝食があると聞いたが、行ってみるとおじさんが二人でコーヒーを飲んでいるだけでキッチンには誰もいなかった。確かに昨日オーナーが『朝食は8時に提供されるかもしれない』と言っていたが、どういうことだろうか。ビーチを散歩して時間をつぶす。今朝は太陽がなく、涼しくてよい。

 

その内に誰かがやってきて、準備が始まり、目玉焼きとトーストが支給された。朝食はいくつかから選べるようだ。泊まり客もバラバラやってきて、食べ始める。白人さんが多い。シンガポール人もいたが、我が日本人はいなかった。単なるリゾートの人、スキューバや釣りをするために来た人もいた。

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特にやることもないので、島の中を歩いて見た。昨日行ったGHの先は上り坂となっている。興味本位で登っていくと、サルの群れと遭遇。多勢に無勢、ちょっと怖かったが、何ごともなく、ホッとした。丘の上からも海がよく見えた。反対側を下っていくと、そこは立派なリゾートホテル。

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通り抜けOKということで中へ入る。昨日桟橋に来ていた迎えの車はここのものだった。いきなりゴルフコースが見える。ホテル内にゴルフ場があったのだ。これは凄い。多分20年前同僚が泊まりに来たのはこのホテルだろう。コテージがぽつぽつと点在している。かなり贅沢な作り。ビーチに人影はないが、ここもわが宿とは比べ物にならない豪華さだった。ただ誰もいない。

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更に行くとようやくゴルフコースの一番ティがあった。だがそこは岩山を登ったところにあるらしく、見えない。その向こうにも敷地は続いているが、もう体力の限界だった。太陽が出てきて、暑い。ホテルスタッフの女性たちが歩いてきたので、その後ろについて引き返したが、すぐに置いて行かれてしまった。歩幅も相当に狭くなっており、フラフラしながら歩く。宿までの道のりは長かった。特に峠越えはきつかったが、幸いサルはいなかった。

 

散歩

いったん宿に戻り、水シャワーを浴びると気持ちがよい。日差しは強いが日陰は快適な風が吹いている。ハンモックで昼寝をした。そのうち腹が減ってきたが、どうしても昨晩の味が忘れられない。他に行くべきレストランもないので、また桟橋近くまで歩く。昼は閉まっていないか心配したが、ちゃんと営業していた。

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昨日と同じ席に座り、海鮮焼きそばを頼んだ。これがまた、甘いソースで絶妙に味付けされており、美味しく頂いた。もうこれだけ食べていれば幸せだった。ゆっくり冷たいライムジュースを飲みながら、疲れを癒す。ビーチリゾートに来てよかった、というより、この島に来てよかった、と思える瞬間だった。

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宿に戻り、うだうだ過ごす。この島にはもう行くところはなさそうだった。これぞビーチリゾートではあるが、海に入るわけでもなく、水着すら持たない身としては少し寂しい。夕方、若干涼しくなると、やはりまた歩き出す。今回桟橋の向こう側。飛行場の滑走路がよく見えた。

 

建物は殆どなく、海でイスラム教徒が服のまま、水に足を入れていた。もう一つの桟橋も見える。なかなかいい雰囲気。そしてちょうど先端まで行った頃、急に雨が降り出した。セパタクローをやっていた若者たちは構わず続けていたが、雨はどんどん強くなり、いわゆるスコールとなる。昨日はなかったので、びっくり仰天して走り出す。が、雨宿りする場所がない。相当濡れてしまった頃、茶店があり、バイクの地元民が休んでいたので、そこへ逃げ込む。

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