ある日の台北日記2024その7(5)早朝東京へ戻る!

今晩は一大イベントが待っている。ゴミ出しをしなければならない。台湾はいい所も多いが、一般家庭ゴミは、ごみ収集車の到来を待って出すルールだから、これはかなり困る。何しろ帰国直前でゴミも溜まっているが、今晩出せないと、もうチャンスがない。午後9時前のあの音楽を今か今かと待っている訳だ。近所の人々がぞろぞろと集まり、ごみ収集車にゴミを投げ入れ、そして出し終わるとどっと疲れて寝る。

6月2日(日)広東語の世界

朝から大雨で洗濯も出来ない。取り敢えず真下のセブンまで行って、おにぎりとサンドイッチという朝ご飯を確保した。今日は月に一度のオンラインがあり、時間が迫ってくる。時差1時間といえども、なかなか厳しい。まあ何とかこなして話し終えてると、午前中は終わってしまう。

昼ごはんは雨も止んでいたので外へ出る。珍しく日曜なのに、広東系の店が開いていた。その店先で、シェフとお客がたばこを吸っていたのだが、その会話が耳に入る。広東語だった。これまで外省人の存在については何度も認識してきたのだが、今回の台北で、この街に広東語の世界があるのを知ったのは何とも大きい。

店に入って広東料理らしいものを頼もうと思ったが、結局いつもの三宝飯になってしまうのはなぜだろうか。香港に10年も住んで、もうちょっと気の利いた選択肢はないのだろうか、と我ながら思う。店内での従業員の会話は華語であり、広東語はお父さん世代で共有しているのだろうか。来年があれば、奥深い台湾の広東語の世界をもっと覗いてみたい。

6月4日(火)早朝東京へ

結局バタバタ、にバタバタを重ねて何とか荷物を押し込み、帰国の日を迎えた。チケットを取った数か月前は、『何でも新しいことにチャレンジしよう』などと思っており、これまでの午後4時発の帰国便を改め、何と午前7時20分発にしてしまっていた。さすがにそれは早いだろうとは思ったが、宿から松山空港までは、車で15分ほどの距離であり、何とか行ってみることになった。

5時半頃道路に出て、タクシーを待てばよいとは思ったが、重い荷物を抱えていて、万が一車が来ない場合の代替案が無い。MRTの始発も6時過ぎだから、難しい。バス停まで引っ張って行ってくるかどうかわからない。結局配車アプリで車を呼ぶことにした。だが事前練習は出来ず、いきなり午前4時に起きて、5時過ぎには車を頼んだ。

ちょっとしたハプニングはあったものの、車は見付かったが、なんと3分で来てしまった。確かにこんな時間に走っている車はなかったから早い訳だ。そしてあっという間に空港まで行ってしまい、名残を惜しむ余裕もなかった。とても便利だったが、現金払いが出来ないのはちょっと不便かな。

チェックインカウンターも開いておりスムーズかと思われたが、大きな荷物を2つ出すと『1個の荷物は23㎏以下』と厳しく言われてしまう。一つからもう一つに移すにしても、大きさの関係もあり、結構大変だったが、眠い目をこすりながら、なんとかこなした。後は夢見心地で搭乗して、眠っていると成田に着いてしまった。

成田から重い荷物を持って帰るのが面倒で、10年ぶりに宅配に頼んでみた。随分色々と手続きも変わっていて驚く。初めて日本に来る外国人の心境で指示通り行い預ける。料金を安いと考えるかどうかは人に寄るだろう。まあ今回は資料や本が多かったから、宅配は正解だったろうが、翌日運んで来た人は大変だったのではないだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です