静岡・和歌山茶旅2024(1)小沢渡へ行くも

《静岡・和歌山茶旅2024》  2024年6月11‐17日

台北から戻って10日ほどが過ぎた。やはり疲労が出ており、静かに休む。そして満を持して龍神村へ出掛けた。9年ぶりの龍神村、どんなご縁が繋がっていっただろうか。ついでに静岡から高野山、和歌山から大垣、名古屋を転戦した。

6月11日(火)静岡で

まずはちょっと調べ物があり、静岡へ向かった。いつものように渋谷からゆっくりバスで行く。もうこれが一番楽という感じだろうか。静岡駅まで約3時間半、慣れというものは恐ろしい。新幹線の半額に惹かれてしまうのも正直なところだ。いつもは寝てすごしており、足柄SAに泊まってもトイレに行くだけだが、今回はついに思い切って吉野家に入ってみる。

肉だくそばを注文するが、PayPayが機能しないので、現金払いとなる。実は帰国後ずっとシムカードの調子が悪く、Google Mapも開きが悪い。と言っても完全に開かないわけでもないのが厄介だが、この先山道などで検索不能になるのは恐ろしい。吉野家とは、あの牛丼の吉野家がやっている蕎麦屋らしい。よく見ると牛丼などもある。この肉だくそばの肉、牛丼のそれに近い。そして意外にも旨い。次回からこれを食べよう。

少し遅れて静岡駅に到着。今回は定宿がまさかの大幅値上げ?で、予算オーバーしたため、最近お気に入りのアパホテルに入る。こちらは朝食もなく浴場もないのだが、まあ利便性はあるか。近所は繁華街なので、コンビニもすぐにあるし。ただいつものルーティン、新静岡駅から電車に乗るために歩く時間が倍になる。

いつものように坂道を上り、県立図書館へ行く。もう慣れているのだが、今回は思ったほど資料が集まらず、ちょっと集中力を欠いた感がある。現在書いている連載に使う歴史だが、なかなかいい物が出て来ない。書きたいものは資料がない。どうするんだろうと思いながら、図書館を後にする。

既に暗くなりかけており、これまたいつものそば屋に入ってかつ丼セットを頼んで、黙々と食べる。まあ日本に居る幸せを感じながら食べるのは何とも良い。部屋に帰るとかなりコンパクトなサイズであり、ベッドに潜ってテレビを見ている内に寝てしまう。

6月12日(水)尾沢渡から小鹿へ

朝、外へ出てみた。近所に朝ご飯を食べるに良い場所は見付からない。10年位前は駅の南側に渋いおにぎり屋さんがあったのが何とも懐かしい。今日はコンビニで我慢する。それから何故か午前中はサッカーなどを見て過ごす。今日の訪問地までちょうどよいバスが無いので時間をつぶす。

11時になってサッカーが終わると早めのランチに出る。近くの食堂を探したところ出てきたのが、JR新幹線食堂。何と新幹線の高架下にある社員食堂のような場所。ほぼ表示もないので、知らなければ絶対に入れない。小鉢などは勝手にとり、主食を頼んでお会計という昔の食堂方式。私は小皿3つとご飯、味噌汁を頼んで510円。お客さんはやはりJRの人々が多く、慣れた感じでカレーやうどんを頼んでいた。ここは朝から来られるので良い。

新静岡駅のバスターミナルへ行き、尾沢渡という場所へいうバスを待つ。一日数本しかないので逃すわけにはいかない。何とか乗り込むと街中を走っていたバスは途中から田舎道へ入る。乗客はどんどん降りていき、ついに私だけになる。50分後、尾沢渡に着いた。このバス停『おさわど』と読むらしい。

私がここに来た理由だが、それは尾崎伊兵衛という人物を調べていて、ここに尾崎家の屋敷があった、と書かれていたからだ。だが残念ながら、屋敷跡と思われる場所はあったが、そこは更地になっている。その向こうには城跡もあるはずだが、こちらからは登れない。その辺を歩いてみたが、茶畑などもないようだ。少し離れた場所に僅かに茶畑はあったが、尾崎家の物かも分からない。唯一あったのは倉庫。そこに尾崎の屋号が入っていたので、ここに半世紀前まで、茶業があったことが何となく知れる。

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