チェンマイ滞在記2023 その2(3)突如チェンダオの茶畑へ

1月27日(金)突如チェンダオへ

昨日の話は正夢なのか。朝起きてターペー門を通ると、何だか仮装した人々が大勢いて、皆で写真を撮っている。一体これは何だろうか。指定された通り8時半にラミンティーに行くと店は開いていたが、昨日の女性の姿はない。折角なので見事な庭などを見学し、紅茶などを頂いていると、徐々に人が集まってきて、数人でミニバンに乗り込む。今日は一体何の集まりなのか。誰も説明してくれないが、まあ私はおまけ参加だから、黙ってついて行くしかない。

チェンライ方面に小1時間進むと、本道を外れて山の中へ突っこんでいく。ここから山道を10数キロ進む。道は舗装されていて意外とよい。そして標高1000mを越えたあたりで車は停まる。そこにはラミンカフェがあり、周囲が一望できる茶畑風景が広がっていた。ここが80年ほど前ラミンティー発祥の地だという。

既に何人か集まっていた。突然その中の一人がタイ語で話を始め、皆がその講義を聞いている。彼はバンコクからやってきた茶文化の専門家らしい。今日の集まりは彼の訪問に合わせてセットされ、偶然にも私はその末席に加わったということのようだ。この集まりに参加している人の中には日本に留学経験があり、日本語を話す人もいた。そしてこの専門家は英語も中国語も話し、会話していると、バンコクの茶行にも詳しく、共通の知り合いもいて盛り上がる。

お昼ご飯が出て来る。まずはミアンで作られた可愛らしい前菜。この付近はラフ族が多いようだが、ミアンの生産もあるらしい。それからご馳走が続々出てきて、皆で食べながら話を続ける。何とミニバンで後ろに座っていたのはチェンマイ大学の先生で、今後図書館に連れて行ってくれるという。心地よい風に吹かれながら、気分良く過ごす。

午後は後ろにある茶工場見学。今は生産の時期ではなく、稼働してはいなかったが、何とも不思議な道具などもあり、生産現場での工夫が随所に見られた。元は初代がインドへ行って機械などを持ち帰ったらしい。80年前この山の中で何が行われていたのだろう。現在の工場は2代目で、最初の工場の場所は寄付して、今は学校になっているという。

そこから車で更に少し登ると、標高1300m付近の道の両側に茶畑が見えてくる。ところどころに山桜がきれいに咲いている。数10年前に規則的に植えられた茶樹の他、明らかに100年以上経っている細長く背の高い茶樹が何本も見られる。専門家はメジャーを出して測定を始める。もっと古い木は歩いて1₋2時間行った山中にあるらしい。帰りに大きな仏塔を見学する。誰がこんな山の中にお寺を作ったのだろうか。

またミニバンに乗り、1時間半かけてチェンマイ市内に戻る。ラミンの2階にあるお茶教室も見学する。世界中のお茶が集まっており、ここでお茶の淹れ方からブレンドなど、レクチャーが行われるという。美味しいお茶を飲みながら、出てきたおしゃれなスイーツを楽しむ。女子向きの教室の様子が分かる。

夜は少し疲れたので、お粥でも食べようと、週末に行った店に行ってみた。朝はあんなに混んでいたのに、夜はお客があまりいない。折角なので麺を食べてみる。所謂ラートナー麺だったが、実に胃に優しかった。帰りにまたナイトバザールを横切る。ここで食べようといつも思うのだが、いつも食後に通るのはなぜだろうか。

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