チェンマイ滞在記2023 その2(2)ワンニーマンの奇跡

宿に帰るとMさんから連絡があり、夜はうどんを食べに行く。このうどん屋、前回から気になっていた。タイ人経営だと思うが、若いタイ人がどんどん入っていく。我々は何とかカウンターに席を確保して周囲を見回し、ミックス天ぷらうどんを注文する。因みにかき揚げうどんを頼もうとしたMさんは、単品しかなく、私と同じものとなる。

スタッフは沢山いるが効率はかなり悪いので、なかなか注文したものは出てこない。丼ものもあるので、更に面倒くさい。ようやく出てきたそれは、天ぷらの量がすごい。むしろ天つゆを出してくれれば、天ぷら定食で食える。これで219bは高くはないが、ちょっとうどんを食べようと思うと安くはない。

うどんはすぐ食べ終わったので、帰りがてらちょっとカフェに寄る。ところが空いていたその店はカフェというよりバー。そしていつの間にかライブ演奏が始まり、若いタイ人が集まり始め、日本のおじさん二人は真ん中に取り残される羽目となる。普段夜出歩くことがないので、かなり新鮮な体験だった。

1月26日(木)ワンニーマンの奇跡

昨日チェンライの大学のP先生からメッセージが入っていた。『明日チェンマイに行き、イベントに参加します』。Tea&Coffee Expoと書かれていたので、面白そうだと思い、また久しぶりにP先生の顔を見ようと出掛ける。ただ何時に行けばよいかも全く分からず、取り敢えず昼前なら、午前のセッションが終わり、お話しできるかもと行ってみる。

Grabバイクで到着したのはワンニーマン。かなりおしゃれなビルにおしゃれなお店が入っている。中庭では業者さんがブースを出して、お茶やコーヒーを売り込んでいる。私は指定されたシンポジウム会場へ上がっていく。会場を覗き込むとちょうど午前のセッションは終わっており、すぐそこにP先生の顔が見えた。彼女は今回のメインスピーカーとして招かれており、多くの来場者と言葉を交わしている。

彼女が私に気づくとすぐに招き入れられ、『一緒にご飯を食べよう』と言われる。一番偉い人の席に連れていかれるとその丸テーブルには既に数人がご飯を食べていた。そして驚いたことに、私の横にいたのが、あのMonsoon Tea(バンコク駐在日本人夫人で知らない人はいない)のスゥエーデン人オーナー。その横にはティーツーリズムこの国際的に有名なカナダ人学者、更に何とその横にはあのラミンティーの3代目夫人が座っており、一挙に全てが私の前に現れた。

ラミンティー夫人に『一度チェンダオの茶畑を訪ねたい』と告げると、『では明日8時半に店に来て』と言われて驚く。更にMonsoon Cafeに3日後に招待された。展開が早過ぎる。あれ、チェンマイって、行きたいと思っているとすぐに叶う魔法の街なの、と夢見心地になる。街のサイズはちょうどよく、一人と繋がるとどんどん繋がっていく世界、何と心地よいのだろうか。ご飯もとても美味しい。

午後のシンポジウムは全てタイ語だったので、P先生の写真を撮って退散する。下のブースを見ていると、Monsoonとラミンが一緒にブースを回っていたのでそこに加わる。コーヒーのブースも丹念に見ているのが面白い。ラオスから来たという日本人夫妻もいた。ワーウィなど、烏龍茶を作る産地の人もいたが、いつか行ってその歴史を聞いてみたい。

帰りはソンテウにトライしてみる。車やバイクはGrabなどで呼べるのだが、市内を走るソンテウを乗りこなせた方がチェンマイでの活動は更に広がるだろうと考えた。ワンニーマンから道を渡り、旧市街方面のソンテウを待つ。何だかとても暑い。やっぱりGrabの方が待ち時間も分かってよいかなと思ったところで、ソンテウが来たので『ターペー』というと『50バーツ』と言われる。まさかの料金交渉?結局40バーツで承諾して、あっという間にターペー門まで運ばれた。

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