バンコク滞在記2022その5(3)癒しを求めて

10月5日(水)有料図書館

今日もまた図書館を探しに行く。ただ今日は図書館メインというより名建築がメインであり、そこでランチでもあれば最高、という感じで出掛けてみた。サムヤーンのあたりでバスを降り、後はひたすら歩くと、いい雰囲気の一角が出て来る。隣はブリテッシュカウンセル、そこにネルソンヘイズ図書館があった。1869年という文字から見ても古い。こじんまりした庭もいい雰囲気だ。

図書館へ入ると、何とここは会員制で、非会員は100bの入場料を取られる。しかも室内は写真撮影禁止なので、残念ながら入場を断念する。だが係員に『何か探しているのか』と聞かれ、タイの歴史関連と答えると、中へ入れてくれ、『もし読みたい物があれば入場して』と言ってくれた。結局それはなかったので、礼を言って外へ出た。確かに古めかしい室内ではあったが、特にこれはというものもない。外にはカフェが併設されていたが、こちらはかなり新しく、入る気分にはなれなかった。

図書館を離れると、罰が当たったかのように雨が降りだした。小雨だったので急いでサムヤーンまで戻り、ジョークで有名な店へ行くと、閉まっていた。ガッカリしていると猛烈な雨が降り出し、身動きが取れなくなる。朝の11時にこんな豪雨、初めてかも。店の軒下で雨を凌ぐ。よく見るとそこも食堂で、美味そうな鴨が下がっていた。

思い切って入ってみると、美味そうに麺を食っているおじさんがいた。私も食べようと思い、折角なので具材を全部載せてもらい、その下に麵が敷かれた。スープは別にやってくる。これは広東系だったかな。それにしても叉焼から鴨肉まで、豪華な肉が並んでいる。煮卵もいい。120bは安いのではないか。一杯になった腹を抱えて外へ出ると雨は既に上がり、晴れ間が見えている。この付近、美味そうな店がいくつかあり、是非再訪したい。やはりラマ4通りに沿って華人街が広がり、美味い物屋も広がっていた。

10月6日(木)川沿いのレストランで

今日はMさんのお誘いで、川沿いのレストランで昼食を食べることになった。宿まで迎えに来てもらい、全く知らない道を走ってそこに着いた。ここはどこだろうか、かなり南の方だとは思うのだが。しかもレストランもふらっとある感じで、そこへ行こうとしないと偶然に見つけられない感じである。

川の横には木々が茂った庭があり、雰囲気はとても良い。雨上がりの庭、殆ど客のいない川沿いの席でゆったりと寛げた。食事も美味しい(タイ料理を勉強するはずが、メニューすら気にすることもなく、何を食べたかはよく覚えていない)。いつも戦場で戦っているわけでもないが、年齢的なものか、疲れを覚えることが多くなっているので、こういう癒しは有難い。

チャオプラヤ川の河口近く。川の流れもゆっくりで、しかも周囲には建物も少ない。船の出入りも少なく、何もないと言えば何もないのだが、それがまた良い。不思議な感覚に囚われた。バンコク滞在2か月、私はここで何かを得ただろうか。日本にいるよりずっと開放的、というだけなのだろうか。

10月8日(土)週末の朝食は

一日中道路が混んでいるバンコク。特に朝晩のラッシュ時は激しい渋滞となり、バスは動かなくなる。だが考えてみれば週末の朝は空いているはずだ。そう思って突然バスに乗り、朝ご飯を食べに出た。確かに道路は空いており、バスは快調に走った。それでも小1時間ほど掛かってようやく目的地に着いた。

その店は路地で営業しているが朝8時で結構客がいた。オーナーは簡単な英語も話し、愛想がよい。店の名前は蘆溝橋紅飯。日本人が見るとギョッとするような名前だが、ここでそんな反応をする人はいないのだろう。名物はカリカリ豚のあんかけ飯。確かに豚が旨いし、汁も美味い。70b。華人の家族経営のようで、息子が懸命に豚肉を切り、娘が盛り付けをしていた。こういう光景も嫌いではない。

そこからふらふら散歩していると、以前も通った古い華人街が現れ、自動車部品などの店舗がずらっと並んでいる。更に行くと今度は木工業の店が並び、木製のドアなどが飾られている。チャイナタウンはヤワラーばかりではない。ヤワラーは単なる観光地なのであり、生活感があるのはむしろこちらだとよくわかる。

ワットサケットへ出た。数年前に来た時は上まで登ったが、今回は下を一周するだけにした。地方から来たタイ人観光客がバスで乗り付けてきて嬉しそうに記念写真を撮っている。少し涼しい朝散歩なので、更に歩いて行く。先月Oさんと行ったナンルーン市場へ出たが、腹が一杯で何も食べられない。

そこからバスに乗ったが、相変わらずエアコンバスから降ろされた。ただ車掌は実に丁寧親切で分かりやすい。結局チットロムまで赤バスで行き、BTSに乗り換えて、プロンポンで降りた。レトロ建築のホテルがあると聞いて行ってみたら、既に解体工事が始まっていた。現在のバンコクは高度成長期、ということだろうか。

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