タイ最南部からマレーシア2022(1)いざベートンへ

《タイ最南部からマレーシア2022》  2022年10月9₋15日

先日された人とバンコクで逢ったら、更に色々なことを紹介してくれた。その中に『タイの最南部に茶畑があるらしい』という耳寄りな情報があり、突如ベートンへ向かうことになった。それはどこ?どうやって行くの?とにかく情報が殆どない。更にはそこからマレーシアに抜けることを試みる。果たしてどうなるのだろう?

10月9日(日)いざベートンへ

ベートンと言ってもタイ人でも知らない人の方が多いかもしれない。20年ほど前テレビドラマで『OK Betong』が放映され、その印象がある人はいるらしいが、外国人の私にはチンプンカンプンだ。どんなところか、今はどうなっているのか、全く不明である。唯一の情報は『2021年に新しく空港が出来た。タイ政府が今後の観光地として売り出している』というもの。また『華人の街』や『カオマンガイがタイで一番美味い』などのサイド情報が入ってくる。

コロナの影響か、新空港はほとんど使われておらず、僅かにノックエアが週2便バンコクから飛んでいることが分かり、そのフライトを予約した。料金は通常の国内フライトよりはかなり高く、ちょっとビックリした。一体誰が乗るのだろうかと違った興味が沸く。

いつものように朝早く宿を出て、MRTとSRTを乗り継いで、ドムアン空港に着く。日曜日なので、混雑はない。ノックエアで初めてWebチェックインしてみたが、カウンターへ行かず搭乗できた。何と私のEメールに問題があり、これまでは搭乗券が届かなかったらしいことが判明する。早急に復旧させなければならない。

機体は小さいが前乗り(前回バンコクエアが後乗りだったので、後ろの席を予約してまた失敗)。意外なほど乗客が乗っている。しかも年配の華人比率が非常に高い。富裕層の観光旅行なのだろうか?2時間のフライト、途中はかなりの揺れを感じた。最後の着陸時には山すそギリギリを飛んでおり、相当山奥に来たことが感じられた。突然香港のカイタック空港を思い出させられた。いや80年代の雲南思茅空港だろうか。

昨年できた新しい空港は周囲に何もない。週2便しか飛んでいないのだから賑わうはずもない。空港ロビーまで歩いて行くが、まるで山の中でそこだけが平地のようだった。建物に入っても、何もない。これでどうやって街へ行けるのか心配になる。Grabをたたいてみたが、バイクの表示はあるものの来るのかどうか。その時、市内行バスの表示を見てホッとする。運賃60bはありがたい。

フライトの乗客の多くは迎えが来ており、バスに乗ったのは10人ほど。その乗客は華人のみであり、高齢者とその付き添いであり、どう見ても観光客ではない。帰省?だろうか。車掌さんはどう見ても日本人にしか見えない華人女性。車内は華人同窓会の雰囲気になる。しかし言語はタイ語というのがちょっと不思議。恐らく里帰りとしては、新しい空港を初めて使ったのだろう。皆キョロキョロしている。

15㎞ほど乗ると街中へ入る。だが目印の時計台で降りたのは私だけだった。後の人たちはどこへ行くのだろうか。取り敢えず近くのホテルへ行ってみると意外なほど立派だったのでフロントへ。ヒジャブを被った女性が突然華語で『何日泊まりますか?』と聞いてきたので驚いた。ちょっと答えないとすぐに英語で聞き直してきた。ここは一体どこなんだ?

Wifiは弱いが、広くて、眺めの良い部屋にチェックイン。1480bで朝食付き。それにしてもロビーにはチェックアウトしたマレーシア人が沢山いた。ここはタイのはずだが、何だかマレーシアにいるような気分になる。取り敢えず腹も減ったので街に飛び出してみる。目指すはベートン名物、カオマンガイ。有名な店はすぐに見つかる。1時半ぐらいなのに、この店だけは客で溢れていた。お爺さんに『鶏飯』というと通じたが、コーラは広東語でないと通じない。この家族は広東系なのだろう。鶏肉は新鮮でおいしいが量は少ない。60b。豚足も美味そうに見える。

帰りに華人女性と目が合う。すると向こうが『あんたは何語を話すの?』と華語で聞いてきたので、そのまま会話が始まる。大学芋?揚げバナナが美味しそうに揚がっていく。10b分を分けてもらう。女性の母親(客家)が35年前に始めたという店。父親は海南人でイポーから来たという。広東語、福建語、潮州語など5つの華語とタイ語、マレー語を話す。語学の天才、恐るべし。

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