北タイ茶旅2024その2(2)ドイプーメンからメーサロンへ

夕飯は前回同様ラフ族の茶葉料理が中心。向こうにはフランスのお茶好きさんツアーがテースティングなどしており、オーナーのヨックが付き添っている。明日の朝はこのツアーと一緒に古茶樹を求めて山登りらしい。フランスのお茶好きもかなり気合が入っている。この宿で売っていた茶葉もいくつが売り切れていて買えなかった。食後は暗い中、ちょっと散歩に出たがすぐに引き返した。

11月13日(水)ドイプーメン、メーサロンで

朝起きて少しだけ散歩した。既に11月、前回よりも涼しくなっていた。Sちゃんも散歩していたようで、途中ですれ違った。それから朝ご飯の粥を食べていたが、Aさんは姿を現さない。何とまた別の朝市に行き、嫌いな犬を避けるため、かなり苦労していたらしい。料理の道を究めるのも険しい。

今回はすぐにドイプーメンを目指して山道を上がっていく。途中で大木が倒れたらしく、道が一部塞がっていたが、なんとか車が通れる幅を確保して、通り過ぎた。恐らくは9₋10月の雨の影響だろう。やはり山路は何があるか分からない。それでもさほど遅れずに村には到着した。

これまで何度かここへ来たが、今回訪ねた家はこれまでと違っていた。料理研究家が料理を見たいと言ったので、料理上手な女性の家になったのかもしれない。既に準備が始まっており、早々Aさんはその作業に加わった。我々はタマダーの茶をすすりながら、ダラダラしている。

するとSちゃんも活発に動き出した。何と彼女は大学時代に探検部に入っていたそうで、実は海外の秘境などへも足を踏み入れていたという。とすれば、ここは彼女にとっては願ってもない土地だ。生き生きと出歩き、写真を撮り始めた。Sちゃんのイメージが一変した瞬間だ。これではお父さん(知り合い)も心配するわけだ。

そして前回同様ドームの兄が住む場所へ登っていく。私はもう慣れたのだが、番犬が4匹ものすごい勢いで駆け下りてきて、犬嫌いのAさんを震え上がらせた。お茶を飲みながらプーアル茶などを見て過ごしたが、何と彼ら夫妻はもうすぐにビエンチャンに働きに行き、2₋3年は留守にするという。これはちょっと残念なお知らせだが、ビエンチャンに会いに行こう。

ランチのために先ほどの家に戻ると全てが出来上がり、帰りを待っていた。相変わらず美味しいご飯を食べて、満足。食後の運動として?茶摘みを少しして、鍋で炒青、ござの上で揉捻して、製茶体験も行った。茶畑の写真を撮りに行くと、フランス人団体が大勢歩いてくる。本当にフランス人はここが好きだな。

ドイプーメンを離れ、メーサロンへ向かう。今回はミアン村には行かないので、時間が余る。Sちゃんがお寺へ行きたいというと、ドームは自分の知っている寺に連れて行く。ちょっとした山の上で、向こう側に川を挟んでミャンマーが見える。その昔国民党の人々は山越えして、この付近からタイに入ったと聞く。お寺はかなり立派で見学に時間を要する。

日が傾き始めた頃、メーサロンの手前まで来るとAさんがカフェでコーヒーを飲みたいという。こんな国境沿いでカフェなんて、と思っていたが、検索するとちゃんと出てくる。しかもそのカフェが意外としゃれていて驚く。料金は高くないので、何とも有難い。ここでしばしまったり。

日暮れが迫る頃、メーサロンの宿に着いた。ここは定宿なので勝手は分かっている。夕飯を食べようと食堂へ行くと、オーナー夫妻が現れ、旧交を温めた。更には初めて会う長男、次男も来ており、今晩は一家の集まりのようだった。烏骨鶏のスープやシイタケなどを美味しく頂く。

オーナーに明日茶工場を見せてとお願いすると何と「明日製茶はないが、今やっているので行こう」と言われ、突然車で工場へ向かった。実に久しぶりに製茶現場に遭遇してワクワク。Aさんは、このお茶屋をインスタでフォローしていると言い、大喜びだった。工場で試飲するお茶はまた格別だった。

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