タイ北部、中部を旅する2019(13)ナコン・パトムへ

7月23日(火)
ナコン・パトムへ

翌朝はどんより曇っていた。宿を出てロットゥ乗り場へ行き、またカンチャナブリへ引き返した。他に行く当て(ルート)がなかったので、3時間半かけて戻ったのだ。早々に助手席に乗り込み、特に疲れも感じずに、到着する。昼ご飯でも食べようかと思ったが、もうこの街には用事もなかったので、まずはナコン・パトム行きバスを探す。

 

ターミナルで聞くと、すぐにおばさんが出てきて、『ついてきて』と言われたので付いていく。何とターミナルを出て道路へ出るではないか。なんでなんだ?その先には大型バスが停まっていた。すぐに出発するバスがあるというので、乗り込む。あのおばさんはなんだったのだろうか。

 

バスはしばらくして出発した。それから途中で何か所も停まり、乗客の乗り降りがあって、余り長距離バスという感じはしなかった。2時間ぐらいかかって、ようやくナコン・パトム近郊までやってきた。ただスマホで確認していたが、バスはあっさり街の外側を通り過ぎてしまった。どうなっているんだ。車掌に聞くと、もうすぐ停まると言い、何とロードサイドで降ろされてしまった。

 

ここはどこなんだ。目の前にはビックCがあったので、取り敢えず中に入る。ちょうど腹も減ったので、腹ごしらえしようと思い周囲を見回すと、マクドナルドがそこにあり、マックチキンがセール中だった。だがこれを注文しようとすると、売切れだ、と言われてしまう。マックにも売り切れってあるんだ?何だかツイてない。仕方なく隣のタイスキ店MKで、ワンタンメンを食べたが、あまりおいしいとは思えない。どうも空回りだ。

 

スマホで近くのホテルを検索するも、歩いて行けるところはなく、外でバイタクを拾って向かった。そこは新しいビジネスホテルで、朝食付き900バーツ。結構リーズナブルな設定になっていた。フロントの若い女性は、大学で日本語を習ったと言い、そこそこの日本語を話したので、気に入ってここに投宿した。

 

すぐに外へ出た。スマホ地図を頼りに駅に向かって歩いた。2㎞以上あったが、何とか着いた。宿は郊外にあり、駅は旧市街地にあると言った感じだった。駅ではバンコック、ファランポーン駅行の列車の時間を確認したが、何と朝7時以外は全てトンブリ行きであり、不便なため、列車移動は早々に諦めた。トンブリに到着しても、そこからの交通手段がないので、ファランポーンへ行きたかったのだが。バスはどうなんだろうか。

 

ナコン・パトムの街の中心、それは間違いなくプラ・パトム・チェーダーという寺だ。旧市街地ならどこからでも見える。駅からも一直線で繋がっている。高さ120mの仏塔は、世界で最も高いらしい。原型は3世紀にインドのアショカ王によって建てられたというから、この街の歴史、そして重要性はよくわかる。現在の建物でも150年以上の歴史がある。入口は四方にあるが、入場料は南の正門で支払うらしく、私の入ったところには何もなかった。この辺もタイらしい。

 

中はかなり広く、仏塔を中心に、伽藍には仏像が多数あり、小さな仏塔も無数に建てられている。もう夕方で、門も閉まる時間だが、それでもたくさんの人がお祈りしていた。これだけわかりやすい街の中心があるのは、珍しいといえるだろう。この小さなナコン・パトムは意外と面白いのかもしれない。

 

一度部屋に戻り、暗くなってから夕飯を食べに行こうとしたところ、突然激しい雨に見舞われた。雨を押してまで外へ行く気にはなれず、そのまま宿の下のレストランの席に着く。ホテルのレストランと言っても、数十バーツの食べ物が並んでおり、屋台よりちょっと高いだけだ。盛り付けがきれいでよいが、ちょっと辛かった。

 

因みに向かいにはコーヒーショップもあり、庶民的で使い勝手の良い宿となっている。また道の向かいにはセブンイレブンもあり、役者は揃っている感がある。そのセブンで、最近お気に入りのオレンジジュースを買うと、何とセール中らしく(タイ語が読めないので分からないが)値段は確実に安いので、ちょっと嬉しくなる。

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