タイ北部、中部を旅する2019(1)ヤワラー お茶屋再訪

《タイ北部、中部を旅する2019》  2019年7月8日-28日

年に1度のタイ旅行のシーズンがやってきた。今回こそは茶旅も忘れて、タイ国内の小さな街を回ってみようと思う。そしてこの2年間封印されていた、長期間の旅をもう一度やってみることにした。原則は2-3泊で移動していく。タイ以外に今回はシンガポール、マレーシア、インドネシアなどを加えてみた。更には偶然にもミャンマーに分け入ることになるなど、相変わらず訳の分からない旅となっているのは、我ながら面白い。

 

7月8日(月)
ルーティーンな1日

もう日付が変わった頃、那覇を出た飛行機はスワナンプーン空港に到着した。LCCなのにピーチはなぜかドムアンではない。それはそれで色々と有り難い。夜中ではあるが、空港は眠っておらず、入国審査には結構な列ができていた。それでもあまり苦にならずに通過した。出口を出るとシムカードを購入。今回は期間が長いことなどを考慮して、容量多めの物を買う。タクシーに乗り込めば、深夜だから30分もかからず、定宿に到着する。定宿ではいつもの顔が出迎えてくれる。日本時間ではもう3時なので、ベッドに倒れこむ。

 

朝はいつものようにYさんとコーヒーを飲みながら近況を話す。その後、外に出て、コムヤーンの朝食。一応これを食べないと私のバンコックは始まらない。その後は、深夜到着の疲れが出ているため、部屋でNHKなどを見て大人しく過ごす。昼になれば、またYさんとランチに行く。ヤンマーマなど、定番メニューを食べて、徐々にタイモードになっていく。

 

午後はバイタクに乗ってエンポリアムへ。銀行へ行き、カードを新しくした。これで海外でも使えるだろう?更にTシャツを2枚買う。なぜかTシャツが汚れたり、無くなったりしている。それから同級生のOさんと紀伊国屋で待ち合わせ。これも1年に1度の定番行事となっている。

 

まずはお茶を飲みながら、近況を話し合う。Oさんはお子さんも順調に就職し、着々と老後に向かっている。その後、食事に移り、豪勢な和食をご馳走してもらう。バンコックというのは、いくらでも和食の店があり、それもピンキリなのだとよく理解できる。焼肉を店員が焼いてくれたのだが、部屋が火事になりそう火の勢いだった?

 

7月9日(火)
お茶屋さんへ

翌朝はコーヒーを飲み終えるとすぐに出掛けた。今日は昨年出会ったヤワラーのお茶屋さんを再訪することになっていた。他の老舗を探す中で偶然見つけた所だが、今やバンコックの老舗茶荘では一番歴史に詳しいのではないだろうか。ファランポーン駅から歩いて近いのも有難い。

 

集友茶行の歴史について、詳しく聞き取る。その活動がタイの茶業界の一面を必然的に語ることになる。ついでに親戚筋の林奇苑についても更に資料がないか、探してもらう。この厦門の大茶商の歴史、意外とわからなくて困っている。タイとの茶貿易などについてももう少し何かあるとよいのだが。因みに集友茶行の老板のお父さんは今年100歳だが、まだご存命だという。ぜひお会いしたいと言ってみたが、『年寄りだし、住まいも遠いので』とやんわり断られる。確かに100歳の方が見ず知らずの人間に会うのは疲れるだろう。

 

武夷茶などを頂きながら、話しを聞いていると、白人の親子が店に入ってきた。かなりの中国茶好きと見えて、『寿眉茶はあるか』などとかなりツウなことを英語で聞いている。ここのおかみさん、ちゃんと英語で受け答えしているからすごい。やはり昔から海外とのつながりの中で商売してきた人々なのだな、と改めて感じた。

 

昼前ヤワラーを引き上げ、宿に戻るとYさんが待っていてくれ、最近行かなくなっていたおばさんたちの店で、久しぶりに豚足ご飯を食べた。豚足というのがまた、如何にも福建、潮州を想起させる食べ物だが、香港の老人が長生きの秘訣として、『朝から豚足を食べている』と言っていたのが忘れられない。

 

午後はアソークにある床屋へ行く。元々はQBハウスだったところが独立したのだと思うのだが、料金は数年前が100バーツ、その後120バーツに値上がりし、今回店舗が改装されて、サービス内容は同じだが、料金は150バーツまで上昇してきた。東京の家の近くの床屋、タイムサービスが690円だから、いつか料金も抜かれてしまうだろうか。

 

実は旅行カバンが壊れそうになっており、那覇空港でも危うく預け拒否に遭いそうになったので仕方なく、今回バンコックで新調することにした。MUJI当たりのケースが軽くてよさそうだったが、サイズが合わず、別の所で機内持ち込み用最大サイズを買った。果たして今回はいつまでもつだろうか。

 

宿の近くまで戻ってきた。明日から地方回りに備えて、やはりここはとんかつだ、と思い、以前も行ったことがある店を探したが見つからない。ようやく見つけたその店、以前は流行っていたと思うのだが、今はお客も少ない。そして出てきたとんかつが油過ぎて、美味しくない。このようにして、店というのは淘汰されていくのだな、などと勝手に考えてしまった。

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