タイ巡礼、そして茶旅2017(20)一路南下してバンコックへ

ようやく宿に帰って遅めの朝食を頂く。ここもやはりビュッフェではなく、アラカルトのチョイスだが、サラダやフルーツなどは自分で取りに行くスタイル。この辺にも華僑ビジネスっぽさが出ているかな。美味しく頂き、その後は疲れた体を休めるため、シャワーを浴び、部屋で休息する。これが何とも心地よい。

 

昼前に動き出し、取り敢えず軽く麺を食べる。そのまま日差しが強い中、歩き出す。ホテルの部屋から見えた寺を目指してみる。その途中にあった寺では信者向けの講話が行われているようで、本堂には入れない。かなり熱心な信者が暑い中、扇風機の風に吹かれながら講話を聴いている。

 

その先にお目当ての寺があったが、特に見るべきものもなく、あまりの暑さに退散し、夕方まで部屋で休憩した。そして意を決して再度出動。歩いて行くが、夕方で日差しが弱い。着いたところはワット・スワンタンという名前らしい。敷地はかなり広く、ここの建物はすっきりしていてよい。それから満を持して?もう一度昨日は小坊主が掃除していて入れなかった寺へ向かう。この寺は、何とも白が効いていて、建物にキレがあり美しい。

 

夕飯を探したが、適当な物がなく、結局いつものカオマンガイになる。何とも古めかしい建物で営業しており、地元民が引っ切り無しにやってくる。女子高校生も学校帰りに食べている。暗くなると部屋に戻り、シャワーを浴びると眠たくなり、ぐっすりと寝入る。この旅もいよいよ終わりに近づいているが、その感慨などはない。

 

8月1日(火)
バンコックへ

今朝も早起きした。6時半の朝食開始と共に食堂へ行き、慣れた感じで朝食を食べた。そして8時のバスに乗るために7時半には宿をチェックアウトし、宿で予約した車に乗り、橋ターミナルへ向かった。あんなに近いのに100バーツも掛かるなんて、やはり華人経営だ、などというつもりはない。

 

本当に時間通りに事が運ぶと、待ち時間が長くなる。その上8時発だというのに、そして始発だというに、なぜか予約したバスは来ないのだ。何か間違いがあったのかと思い、オフィスに聞くも『ウエイト』と言われるだけで埒が明かない。他の会社のバスが行ってしまうとかなり心配になる。

 

結局15分遅れでバスが来てすぐに乗り込み、出発した。座席は一番前で前に広い空間があり荷物を置けたので便利だった。お菓子と水も配られたが、取り敢えず寝ることにした。まだ先は長いのだ。それから元来た道を戻っていく。プレーに停まり、ランパーンの手前で南下した。一番前の席は外がよく見えるのがよい。

 

5時間ほど乗ったところで休憩があった。何とこのサービスエリアはこのバス会社専用のもので、麺でもご飯でも一食は無料で食べられるという。乗車中はあまりものを食べない私だが、無料となるとつい手が出てしまうのはちょっと卑しい。軽く麺を取る。ここは巨大な場所で、体育館のようだ。土産物も売っているし、スナックも買える。バス料金の安さから考えても、日本ではできないサービスだな、と思う。

 

それからまたバスに揺られて南下する。交通の十字路のような場所に標識があったが、昆明1460㎞、ヤンゴン607㎞、ビエンチャン509㎞、ダナン1010㎞というのを見ると、まさにここがアジアンハイウエー、東南アジアの交差点だということがよくわかる。ヤンゴンやビエンチャンがそんなに近いとは驚きだ。それにしても中国の南下政策はどうなるだろうか。今度この辺を拠点に4つの都市に行ってみるのも面白いかもしれない。

 

後はただただ南下を続けた。知らない地名が多く、バスターミナルにも停まらないのでよくわからなかった。一応バスは10時間でバンコックに着くとのことだったが、暗くなる頃には、当然のように渋滞が待っており、何時着くとも知れない状況となっていた。ただそれも見慣れたドムアン空港付近まで来ると後は何とかなり、約12時間かかって午後8時に北ターミナルに戻って来た。今回の旅の初めに夜の北ターミナルを出てから18日が経っていた。

 

11. バンコック2
定宿へ

それからは以前と同じ、バスと地下鉄を乗り継ぎ、今回は定宿へ帰還した。約1時間で到着した。正直疲れてはいたが、慣れたところへ戻ると、何となくホッとする。案内された部屋は以前と違っており、その設備もかなり良くなっていた。電気ポットが導入されたのは何とも有り難い。そして懸案だったWi-Fiも繋がったようだ。これで普通のホテル並みになったと言えるだろう。努力したんだな。

 

腹が減った。午後9時を回っていたが、宿のすぐ近くの屋台が開いていたので、そこに座る。スキヘーンとご飯で十分にお腹いっぱいになる。結構辛かったので疲れた胃腸には堪えたかもしれない。それをコーラで優しく癒す?如何にもタイ流の食事の仕方だ。私もようやくタイ人に少し近づいたかもしれない。

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