タイ巡礼、そして茶旅2017(11)パヤオからチェンライ散策

しかしそのうち我慢できなくなり、雨が止みかけたのをよいことに外へ出て湖を目指した。景色としては近くに見えるが歩くと10分ほどかかった。下は濡れているので何度か転びそうになる。そうしてやって来た湖は確かに美しく、吸い込まれるような感じだった。観光に訪れた人は屋根のあるところに固まり、ご飯を食べたり、話をしたり、楽しんでいる。

 

帰りにまた雨が降り始めたので慌てて麺屋に駆け込む。朝以来ご飯を食べていなかったので、美味しく掻き込む。ホテルまで戻るとまた雨が止み、麺で腹に空腹を呼び起こしていたので、更に探索して、叉焼飯を食べる。当たり前だがローカル飯は安い。そして美味い。本当にありがたいな。夜はまた雨となり、静かに就寝した。

 

7月22日(土)
パヤオの寺

翌朝は雨も上がり、散歩にはちょうどよい気温となっていた。朝ご飯は、ホテルに付いていたが、お客が少ないため、ビュッフェではなくメニューから選ぶ方式になっていた。こういう時はオムレツを頼むことにしている。でも隣のタイ人が麺を食べているのを見ると、それも美味しそうに思えてしまう。

 

外へ出た。レンタサイクルで行けばと言われたが、何となく歩きたくて歩き出す。この旅で定番なりつつあるお寺を目指す。大通りをずっと歩いて行くとパヤオ文化展示館があるはずだったが、残念ながら改修中だった。その先に最大の寺、ワット・シー・コムカムがある。規模が大きく、仏も大きい。寺の裏も湖になっており、いい景色が見られる。

 

更に道の反対側を登って行くと、ワット・プラ・タート・チョーム・トーンという長い名前の寺がある。龍の像が両側に置かれた階段を上って行く。かなり長く、疲れる。丘の上にはこじんまりした寺があり、女性が一人熱心に祈っているだけだった。私も後ろに座り、祈った。爽やかな風が吹き抜けた、それだけだった。

 

丘を降りて、適当に歩く。細い道に入っても、どこかには寺はあるのだ。ちょうど何かの法要が行われており、私は近くの木の下に置かれていた仏像に祈った。寺の名前はタイ語でしか書かれておらず、分からない。が、何となくいい雰囲気を感じていた。それからゆっくりと日差しが出て暑くなる中をホテルに戻る。

 

昼過ぎにホテルを出て、すぐ横のバスターミナルへ行く。15分後のチェンライ行きバスがあるというので、チケットを買ったが、全然やって来ない。ニーちゃんは英語が少しできるので、『大雨でバスが遅れている』というのだが、雨は降っていないので信じられない。仕方なく、他のバスを探すとロットゥがあるというので、買ったチケットをキャンセルして、こちらに乗り換えようとしたが、払い戻しは面倒なのか、なかなかやってくれない。そうこうしているうちにバスがやってきたので、何事もなかったかのように乗り込む。まあ、そんなものだ。

 

7. チェンライ
常宿が変わっていた

確かにバスは雨に濡れていた。そして出発後も少し雨に見舞われる。だが何事もなく1時間半でチェンライに着いた。まあ100㎞しか離れていないから、何とかなるのだ。ところが着いたのは新しい方のバスターミナルで、ここからソンテウに乗り換えて市内へ向かう。古いバスターミナルは改修中で、跡形もなくなっていた。

 

ここまで来れば慣れたもので、いつものホテルに向かうと、その向かいに新しいホテルが出来ていた。こちらの方がきれいだからと入ってみたが、料金を聞くと、何と向かいの倍だったので、すごすご引き下がる。まあ一晩だけだからどこでもいいや。ところが定宿は変わっていた。入口にあったレストランは無くなっている。

 

中に入ると前は愛想がなかったフロントがやけに親切だ。しかも料金は600バーツと前より安い。その代り、朝食はないよ、と言われる。そう、レストランを閉じたからだ。競争が激化し、合理化を迫られたらしい。部屋は相変わらずで、特に変化はなかったが。安くなったのはよいことなのだろうか。

 

洗濯物が溜まっていた。ここなら洗濯してくれるところがあるだろうと探しに出ると、すぐ近くにお寺があり、また入ってしまった。ワット・ジェヨー、ここは交通の要所で有名な場所らしい。付近にはゲストハウスが多く、外国人が沢山歩いている。そこに洗濯屋があった。今日中に洗濯を終わらせたかったので、急ぎでお願いすることにした。通常は100バーツぐらいで出来るらしいが、160バーツと言われる。それでもホテルで出すよりかなり安い。

 

洗濯を出すと、周囲を散策した。北の方に歩いて行くと、外国人向けのバーが並んでおり、サッカーなどテレビをやっている。その中にバレーボールがあった。最近タイの女子バレーは相当に強くなっており、日本も負けそうなほど、タイでの人気も高まっているようだ。更に歩いて行くと、大きなイスラム寺院、清真寺があった。チェンライはその昔から貿易拠点であり、華僑も多く、街に漢字が沢山見られるが、貿易相手のイスラム商人や回族もいたのだろう。

 

時計台がライトアップされていて、きれいだった。ただ雨が降り始め、早々に退散する。洗濯屋は苦戦しており、予定より時間が掛かったが、ちゃんと仕上げてくれた。追加料金も取られず、有り難い。夜は麺を食い、部屋でコンサドーレ札幌とムアントンのサッカー試合を見る。ムアントンは強く、コンサドーレにはタイのスター選手が入っている。アジア全体の底上げが図られている。

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