鉈先生と行く雲南ラオス茨の道2016(13)昆明で食べた西紅柿鶏蛋炒飯

 10. 昆明
5星ホテルに泊まるも

空港からは地下鉄も通っているようだったが、鉈先生が予約したホテルは昆明駅のすぐ近く。そこには地下鉄が繋がっていなかった?聞くところによれば、運休しているらしい。なんで?まあ荷物もあるし、空港からタクシーに乗る。道は空いており、高速道路をすいすい走る。前回の昆明は12月の寒い日、しかも午前1時過ぎだった。やはり駅に向かったのだが、その寒さは今思い出してもぞっとする。勿論今日は穏やかな気温だった。

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30分ほど揺られて、タクシーはホテルに着いた。錦江飯店、何とも懐かしい名前だ。30年前の上海留学中、当時上海で一番のホテルだった。我々の憧れであり、留学先の大学からバスを乗り継ぎ、1時間半は掛けて行ったものだ。そこには日本の食品も売っていたし、コーヒーも飲めた。夢の空間だった。

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そのホテルの昆明店が目の前にあった。やはり80年代に作られたらしい。上海のホテルグループがなぜここに進出したのかはよくわからない。いずれにしても、最近こんな立派なホテルにはご縁がない。何となくうれしくなる。ここは鉈先生がフライトを予約した時に安かったのでついでに予約したという。グッドジョブ、と言いたい。

 

フロントに行くと、若い男性が英語を使っている。こちらが中国語を使っても英語で話そうとするのはちょっと鼻につく。そしてその対応は何ともお粗末だった。なかなかチェックイン作業は進まず、その末に、『部屋が掃除中だから、ロビーバーで待っていて』と言われてしまう。まあ仕方がないか、と応諾して、腹が減っていたので、外へ出た。まずはランチを食おう。

 

雲南風の食事に飽きていた我々、小籠包という文字に引き寄せられて、ふらっと入り込む。そこで小籠包と一緒に頼んだのが、西紅柿鶏蛋炒飯。これはある意味でチキンライス、いやオムライスの変形だったが、これが何ともうまい。浙江省出身の親父がやっている店だったが、小籠包そっちのけで、この炒飯に食いついた。鉈先生もうまいという。これは新発見、これからはこれを食べよう。しかも10元とお値打ち。

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食堂の横には携帯屋があった。私はこの旅の前に壊れたカメラを買い替えていた。その画面にテープを張る作業は中国で頼むと実に安い。1回10元程度で丁寧にやってくれるので、それを頼む。若い女性が本当に丁寧に仕上げてくれた。それを見た鉈先生も自分のIpadを出してやってもらっていた。こちらは画面が大きいので、25元かかった。こういうサービスは実に良い。ホテルのサービスは?

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ホテルに戻るがまだ準備中ということで、無料のドリンク券をもらって立派なロビーバーへ。ところが注文できるのは、まずいお茶かレモン水のみ。これではせっかくのサービスが逆効果ではないだろうか。これでも5星ホテルなの?と訝ってしまう。まあホテル代が安いんだから仕方がない、と諦める。ようやく部屋が空き、入ってみると、なんとも狭い。シングルに無理やりベッドを入れたのだろうか。そしてあまりにも古い。だから料金が安いんだと合点した。

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銀行は遠かった

取り敢えず銀行を探すことにした。例の曲がってしまったカード、何とか人民元を下ろして鉈先生への支払いをしたい。ネットで検索すると、昆明にその銀行の支店は10もあった。一番近いのはホテルの前の道をまっすぐに歩いていくだけだったので、散歩も兼ねて歩き出す。午後の日差しが意外と強い。これがタイなら、4-5月は1年で最も暑い時期だから、当たり前か。水掛け祭りもそのために行われるのだ。

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ところが住所は分っていたが、その距離感が掴めておらず、かなり歩いても到達しなかった。この通りの下には地下鉄も走っているのだが、なんとその駅3つ分を歩くことになってしまった。しかもようやくたどり着いたその住所に銀行はなく、斜向かいに引っ越してもいた。支店前に辿り着いた時には本当にホッとした。そして待合スペースにはコーラなどが無料で置かれていたので、一気に飲み干す。

 

そしてカウンターで聞いてみると、やはり同じ銀行でも北京で発行されたカードは北京でしか交換できなかった。仕方なくその場で現金を下ろそうとすると、カウンターの女性が『この支店に是非新しい口座を作って預金を移してください。そうすればカードも発行できますよ』とセールスしてきた。これまで中国の銀行で、このようなセールスを受けた記憶がない。少しずつサービス概念、いや銀行の柔軟な儲け主義がはびこり始めたか。

 

鉈先生が『確かこの辺に茶葉市場があったはずだ』というので、銀行で聞いてみると『歩いていくのは大変だが、タクシーなら近い』と言われたので、タクシーを捕まえて行くことにした。また鉈先生の『近い』が出た。特にやることもなかったのでちょうどよい。運転手は我々が日本人だとわかると、なぜか喜んで次々に質問を始めた。日本への関心はどんどん高まっているのを感じる。10分ほどでその茶市場に到着。

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