スリランカ紅茶の買付茶旅2016(16)さようならスリランカ

午後散歩

そのまま午前中は宿で過ごす。やはり余程疲れていたのだろう。特にやることがなかったので、旅行記などを書いて過ごす。部屋でネットが繋がらないので集中してできてよかった。昼過ぎになり、やはり腹が減る。取り敢えず散歩しながら食べ物を探すことにして宿をチェックアウトした。今日の夜中のフライトでバンコックに戻ることになっており、それまで如何に時間をつぶすか、に苦心する。

 

海辺の方へ歩いていく。暑いが風があり、何とか歩けそうだった。ビーチには相変わらず大勢の人々がいた。その周辺ではいくつものホテルが建設中であった。確か初めて来た4年前に、すでにシャングリラホテルの建設は始まっていたような気がするのだが、なぜかいまだに建設中だった。2015年には開業するとその時聞いていたので、相当に工事は遅れている。その間に、他の有名ホテルも次々に名乗りを上げており、かなりの競争になりそうだった。

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ただ地元の人によれば『ホテルが沢山出来ても、ホテル代が下がることはないだろう。むしろ上がる方向だ』という。何とも不思議な話だ。コロンボの一流ホテルは、他の国のものと比べて、相対体に設備やサービスの割には高い、というのが定説だった。ちょっとしたホテルは皆100ドル以上で、中級ホテルがない、というのも問題で、宿探しには苦労する。これからどうなるだろうか。

 

そのまま歩いていくと懐かしのゴールロードへ。4年前にあったボロボロのホテルも今や取り壊されて新しいホテル、ハイアットが建設中だった。ここで突然思い出したのが、以前訪れた日本食レストラン。あの時の感激が忘れられず、探してみると、今も健在でそこにあった。思わず入ってみる。中もほとんど変わっていない。ただ変わったのは料金だけ。昼の定食が1200rpから1700rpに大幅値上げとなっていた。これを見ても、スリランカの物価が如何に上がったかを推測することができる。しかも4年前は円高だから、日本円で1000円ぐらいに思えたものが、今では2000円近くする感覚になる。

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食事そのものは美味しいと感じられた。サービスは相変わらず、男子店員が英語で行っているが、これも悪くはない。昼を過ぎていたのでお客は多くなかったが、日本人の観光客、駐在員と思しき人もいた。確かアジアのベストレストラン50にも選ばれており、スリランカ人と日本人のハーフの人がオーナーだと聞いたが、今はどうだろうか。ここに座っているとスリランカにいることを忘れてしまう。

 

それからガイドブックを見て、紅茶屋さんを探す。コロンボで飲める美味しい紅茶屋さんが紹介されていたが、昨日一軒断られた?ので、他も見てみることにした。湖沿いにその店はあったが、中に入ってもお客はいなかった。いや、実は2階では誕生日会が開かれていたのだが、下の階は静かだった。ここはマークウッドが経営するティハウスだった。

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歩き疲れていたので、邪道のような気もしたが、思わずアイスティを注文する。これがまたほんのり甘くて実に美味しい。ごくごく飲んでしまった。ネットも繋がるのでしばし休憩して、パソコンに向かう。するともう動く気力がなくなり、長い間、そこに根が生えてしまった。アイスティだけでなくライムジュースもお替りしたことは言うまでもない。

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その後もう一軒のティハウスを探して歩きまくったが、どうしても見つからなかった。既に閉店したのか、私が道を間違えたのかは分らない。仕方なく疲れたので来たバスに乗ってみる。これが有り難いことにペダー行であり、一本で宿まで戻ることができた。ロビーでしばし休息した。

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そして最後の夕飯を食べに出た。大衆食堂に入り、コッティローティを再度食べてみたが、あまりに量が多く、また疲労感がすごく出てしまい、殆どを残してしまった。結局スリランカに来た時と似たような状況に逆戻りしてしまった。我ながら激しい旅だったな、とつくづく思う。宿に戻りロビーでネットをする。隣の席でフランス人の若者が大声で故郷の家族に彼の興奮を携帯で伝えている。あまりにうるさいのだが、誰も止めない。彼の喜びがどこにあるのかわからないが、そんな心境が分らなくもない。

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8時頃、スマが迎えに来てくれた。今回彼とは時間が合わず、会えないで帰ることになると思っていたが、空港まで送ってくれるというので、甘える。彼はキャンディの自分のお寺に戻ることすらままならないほど、多忙を極めていた。優秀な人材は、どんどん使われていく、いや使わないとスリランカの未来はない、ということだろうか。

 

私のフライトは午前1時40分だが、午後9時には空港に着いてしまい、スマとはすぐに別れた。少しするとチェックインカウンターが開き、出国審査を終え、待合室へ。免税店では中国人が紅茶など土産物を盛んに物色していた。中国行のフライトは一番端に設定されていたのがおかしかった。完全に隔離されている。その横には香港行きもあり、香港人がぶ然とした表情でフライトを待っていた。バンコック行は定刻に出発し、翌朝無事にスワナンプーン空港に到着した。今回の旅はこうして終わった。かなり疲労があったが、それは心地よい疲れに変わっている。

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