ナムサン茶旅2016(1)ヤンゴンとアイちゃん

《ナムサン茶旅2016》  2016年1月24日‐30日

 

半年前、列車でミャンマーの一番南のダウエーから北のティボーまで旅をした。その時は最終的にラショー経由で中国国境の街、ムセまで車で行き、力尽きた。本当に力が尽きてしまったのは初めての経験だったが、、ホテルのベッドで布団を抱え込み、起き上がることが出来なかった。これまで5年近くも旅をしてきて、こんなことは初めてだったし、なによりも同行者が私を置いて、夜行バスで移動していった、その屈辱感が頭から離れなかった。自分も一端の旅人だと思い込んでいたが、その考えは見事なほどに打ち砕かれてしまった。

 

もう当分ミャンマーには行くまい、そう思っていたが、ヤンゴンのTさんから『ナムサンに入れますよ』というメッセージが来た。その瞬間、私の頭は瞬時に切り替わっていた。いつミャンマーへ行こうかと。ナムサンという響きはかなり魅力的だった。外国人立ち入り禁止の茶産地。十分行く理由のあるオファーだった。

 

そしてついでにバンコックから陸路で国境を越えてヤンゴンまで行ってみようと考えた。ミャンマー側のミャワディにはスス(以下SS)の旦那が国境貿易をやっている。このタイ‐ミャンマーの物流は一度是非見てみたい、と思い、連絡を取ると『いいですよ』との返事が来たが、いざバンコックまでのフライトを取って、再度確認すると、急な出張が入ってしまい、その時期、彼はミャワディにいないことが分かった。さてさて、どうしたものだろうか?

 

1.ヤンゴン

1月24日(日)

ビザ

結局バンコックに到着した次の日、ミャンマー大使館に出向き、いつものようにビザ申請をした。しかしいつもはすごく並んでいるセンター内が何となくひっそりしており、申請は僅か10分で受理されてしまった。ミャンマーに何かあったのか、と思うほどだったのだが、どうやら窓口を細分化して、外国人専用ができていたらしい。尚ビザ受け取りは通常通り長蛇の列だった。

 

ところでヤンゴン空港に到着した際、イミグレのところに、Eビザ申請の案内が置かれているのを発見した。Eビザがあるとしても、ネットで処理するのだから怖いなと思ってトートーマ(以下TTM)に聞いてみると、『最近はEビザの人が増えました』というではないか。何で教えてくれないの?と言っても後の祭り。何故バンコックでの申請がスムーズになったか、これも一つの理由だろう。今度はEビザを試してみよう。因みに費用だけならネットの方が高いようだが、今回私は翌日受領せざるを得ず、その費用は1035バーツから1350バーツに値上がりしていた。即日だと1500バーツぐらいになっている。こうなるとネット利便性もよく見えてくる。

 

空港から

フライトも何か目新しいところが良いと思ったが、結局直前なので、エアアジアになってしまった。荷物代を取られるのがどうにも気に入らないのだが、仕方がない。何故か夜中の12時にノックエアーを予約しようとしたところ、一度出た画面が全て閉じられ、私が希望する日のフライト4便が全てソウルドアウト、と表示されたのにはビックリした。きっと日付の変わり目で何かの操作があったのだろうが、どうも歓迎されていないと感じて辞めてしまった。

 

ドムアン空港もなぜかさほど混んではいなかった。以前は中国人観光客などでごった返しており、場合によってはターミナルに入り切れない事態すらあったが、今回は実にスムーズであった。後で聞いてみると、さすがにタイ当局もドムアンの混雑を憂慮して、もう一つのターミナルを開け、国内線を分けたらしい。それができるなら、なぜもっと早くやらないの、というのはタイでは愚問である。とは言ってもエアアジアのカウンターの列は短いとは言えないし、空いているカウンターも少なかった。

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フライトは相変わらず混んでいる。皆一体何しに行くんだろう、ミャンマーへ。それは私も同じなのだが、なぜかそう思ってしまう。日本では一時のブームは去ったかに見えたが、今回の選挙でスーチーさんが勝利したことにより、また変な期待が高まっているようにも見える。

 

空港にはTTMが迎えに来てくれていた。これから2日間はTTM家にお世話になり、SSの娘、アイちゃんと過ごそう?と考えている。空港から直接TTM家に行くのは初めてであり、知らない道を車が走っていき、20分ぐらいで到着してしまった。やはり空港からはかなり近い。

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アイちゃんは笑顔で迎えてくれた。既に1歳を過ぎており、自分で歩いていた。半年前は赤ちゃんだったが、今では少しずつ子供に変化している。子供というのは、実に成長が早いものだ。今のヤンゴンも半年見ていないと、かなりの変化を見せている。ミャンマーの将来とアイちゃん、どちらもどうなっていくのだろうか。ちょっと心配だが、その成長も楽しみである。

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