ミャンマー紀行2005(1)ヤンゴン 3度目のミャンマーへ

《ミャンマー紀行3》

 

2003年8月、2004年8月と2年続けてミャンマーを訪れた。この旅行で受けた衝撃??は大きかった。ミャンマーにどんどん吸い寄せられていく自分がいた。友人に会う度にミャンマーの良さを伝え、旅行に行くように勧めた。しかし私は本当にミャンマーを知っているのであろうか??過去2回は決められたルートをただ回っただけではなかったのか??スス(以降SS)からメールが来る。『旅行会社を作りました』???どうやらトートーマさん(以降TTM)が動いたらしい。私は雨季のミャンマーしか知らない。季節の良い乾季に行って見たい。

 

今年は1つ問題があった。長男の受験である。香港に住む者が日本の高校に入る為には冬に日本に戻って受験しなければならない。当然家内も同行する。小学校に通う次男の面倒は私が見ることになる。やはり無理か??弁当の作り方を習い始める。ところが神様はどうしたことか幸運を我が家にもたらした。11月に長男の高校入学が呆気なく決まってしまったのだ。香港で受験できた高校が入れてくれたのだ。これもミャンマーの吸引力のせいか??早々にチケットを予約する。こうして僅か1年半の間に3回目のミャンマー旅行の道が開かれた。

 

1月15日(土)

1.3度目のヤンゴン

(1)ヤンゴンまで

毎回バンコック経由である。だいぶ慣れてきたので、バンコック行きのフライトを1時間遅らせた。午後2時発を3時に変えたのだ。4時50分にバンコックに到着し、6時のヤンゴン行きに接続する。バンコックの空港での待ち時間を減らしたい。何故ならヤンゴンから戻った後、チェンマイに行き、帰りに5時間ほどこの空港で過ごすことになっているからである。

 

しかし香港での出発が遅れた。こうなると気持ちが急いても飛行機はなかなか進まないものである。イライラしても仕方がない。フライトを変えたことを後悔しても始まらない。地球の歩き方などを読んで気を紛らわす。ところで今回はどこへ行くのであろうか??私はミャンマーでの日程を知らない。

 

バンコックに飛行機が降り立ったのが、5時25分。何とか間に合った。しかし6時発のミャンマー行きのフライトはまるで差別されているかのように毎回ターミナルの1番端になる。重い荷物を背負ったまま、急ぐ。走り出す。15分前にようやく辿り着く。既に搭乗が始まっており、大半の乗客が乗り込んでいた。これは想像以上に際どかった。次回は元に戻そう。しかしそんな機会が果たしてあるであろうか??

 

飛行機は満席であった。何と隣は日本人男性。地球の歩き方を見ているところみると観光らしい。周りには欧米人も多いが、台湾人の団体などもいる。中国大陸から来る得体の知れない人々もたくさん乗っている。ミャンマーブームである。相変わらずあっと言う間にヤンゴン空港に着陸した。

 

(2)いつもの夕飯

空港にはこの半年で特に変化はなかった。強制両替なども復活していない。相変わらず大勢の人が迎えに出ていた。出口を出ると直ぐにSSが寄って来た。もうこれは日常生活のようだ。あの運転手が運転する車に乗る。今回はS氏とはすれ違いであり、迎えはTTMとSSの二人と言う以外には何らの違いもなくことが運ばれていく。

 

前回まではここから定宿ミンガラガーデンに行ったが、今回はTTMの家(S氏のヤンゴン事務所)に宿泊させてもらうことにしていた。これもミャンマーを知る1つの試みである。暗い中、空港から20分ほどで到着。初めてこの事務所の2階に上がり、部屋に重い荷物を置く。

 

今日の夕飯も決まっている。あのセブンアップ、SSの大好きな火鍋屋である。家からは徒歩圏内にあり、直ぐに出掛ける。今回はお隣の日本人女性Kさんも一緒である。以前お隣はSさんであったが、Sさんの事務所が引越しその後にフラワーアレンジメントを教えるKさんが入居したのだそうだ。おせっかいTTMはどうも日本人と縁があるようだ。何とも面白い。

Myanmar2005c 027m

 

暗い夜道をとぼとぼと歩く。小さい頃に田舎道を歩いた感覚が蘇る。前回は雨季で道には水溜りが多かったが、今回雨はない。車の通る道に出ると向かい側にセブンアップがある。車が沢山停まっている。流行っているようである。そういえば気候的には実に気持ちが良い。22-23度である。香港が比較的寒く15度以下であったので、歩いている時も気持ちが良かった。ところがTTMやSSを見ると上着を着込んでいる。寒いというのである。SSが言う。『最近セブンアップはいつも満員です。寒い時は鍋です』と南国ヤンゴンでは、20度台前半は寒いのである。

Myanmar2005c 026m

 

KさんとSSが具を取りに行く。海老と蟹がSSの好物であることも何ら変わりがない。確かに雨季の暑い時に食べるよりは、今日食べる鍋の方が美味い気がする。兎に角ここに来ると食が進む。男性従業員の動きが鈍いのも相変わらずである。気が利かないのがミャンマーらしい。

 

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