伊那・名古屋散歩2013(1)伊奈 名物ソースかつ丼

《伊那、名古屋散歩2013》  2013年12月10日-12月13日

 

年も押し詰まってきたが、日本に戻り6月の上田に続き、長野県へ行くことになった。今回は伊那、なかなかご縁の無い所だが、上田のセミナーでご縁を得て、今回呼んで頂いた。とても感謝している。

 

伊那と言えば、大学時代、部活動の夏合宿で1度だけ、駒ケ根に泊り、伊那の体育館で練習した思い出がある。電車で行ったが、随分と遠かった、という記憶しかない。30年の歳月を経て、伊那はどうなっているのだろうか。

 

12月10日(火)

1. 伊那

伊那まで

『冬は寒いですよ』と地元の人に言われていたこの時期に行くことになり、心配していたが、何と当日の朝、新宿で既に雪が降ってきた。これはどうなるのだろうか、と本当に心配したが、バスは何事もなく、出発した。

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中央高速で調布などを通過、高速の道路脇に乗り場があり、途中から乗ってくる人がいたのは新鮮だった。確かに調布に住んでいる時、深大寺の近くの高速付近で『バス停』と書かれた看板を見たことがある。だが乗客はここまでどうやってくるのだろうか?誰かが車で送らない限り、来ることが出来ないバス停、私には縁のないものだ。

 

途中で一度、休憩があった。日本のシステムはしっかりしており、時間通りに運行し、時間通りに休憩する。雪はやんでいたが、冷え冷えしたドライブイン、空気だけは美味しく感じられた。その後諏訪湖を眺めた。ここも部活の合宿でよく通った場所、今や昔の物語、ちょっと思い出した。

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ほぼ3時間半で、予定通り伊那に到着。今日の宿泊場所は北伊奈駅の横にあるホテルとのことだったが、バスはその駅を通過して、伊奈駅の先のバス停に入った。さてどうするか、電車で一駅戻ろうと思ったが、1時間後しかないらしい。バス停の人に聞くと、そこに停まっていたバスに乗れ、ということ乗り込む。乗客は私一人、150円だった。

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あっという間に北伊奈駅に着く。歩いても来られる距離だった。ホテルに行くと『チェックインは4時からです』と丁重に言われる。もうこの会話にも慣れた。荷物を預けてランチに向かう。

 

ソースかつ丼

『伊那に来たら必ずソースかつ丼を食べてください』と言われていた。ホテルでは周辺の地図をくれ、その中にソースかつ丼の店も記載されていたので、歩いて向かう。また伊奈駅方面へ歩く。

 

それにしても誰一人歩いていない。本当に寂しい所だった。天気も悪く、寒いということもあったろうし、外出には車、なのだろう。『有楽街』などと書かれた商店街?もあったが、誰もいないし、店も開いていない。

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飯島、というその店を探し当てた頃には雨が降り出していた。そしてこの店、『中華料理』と大きく書かれている。中華料理屋でカツ丼を食う、昔栃木の田舎もそうだったなと懐かしむ。中に入ると意外なほどお客さんがいて驚く。皆近所で働いている地元の人らしい。

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メニューを貰ってソースかつ丼を探したが、何と見つからなかった。多くの人が中華料理の定食を食べており、一瞬間違えたかと恐る恐る聞くと、『カツ丼と書いているのが、ソースカツ丼です』という。値段は1100円、定食は800円だから結構高い。

 

待っていると運ばれてきたどんぶりを見てビックリ。何とカツがはみ出している。蓋を取り恐る恐る食べ始めるが、カツを食べてもその下もカツ。カツ丼のカツが二段になっているのだ。何とかご飯にたどり着きたい一心で懸命に食べる。カツの下にはキャベツが敷かれている。万全の布陣だった。

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何だか残してはいけない気分になる。ご飯を食べる頃にはかなり腹が膨れたが、押し込んだ。実は向こうに座っていたおじいさんが持ち帰り用にパックを受け取っていた。何と食べ残した物を持って帰っていたのだ。最後の一口を終えた時、おばさんが『よく食べたわね』と笑っていた。お茶を貰って退散した。

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