《雲南お茶散歩2013》(7)大理 35分の空の旅

11月29日(金)

朝の散歩

翌朝は早くに目が覚めた。が、宿には朝飯は付いていなかった。陳さんは『食べない』ということだったので、一人で大理の街に出てみた。朝が早いせいか、宿のドアは閉まっており、店はどこも閉まっていた。ご飯にありつける様子がない。

 

ようやく湯気の立っている場所に来た。そこは学校の近く、小学生は早くから登校し、その途中で親がご飯を買っていた。野菜を売る市場があったが、他はひっそりとしていた。観光の街の朝はこんなものだろう。

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人が少ないので散歩をするにはよい環境だった。朝はひんやりしており、身も引き締まる。このままずっと歩いて行きたい衝動に駆られる。そんな朝もよいものだ。

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35分の旅

そして車を呼んでもらい、大理の空港へ向かう。大理にも空港がある、ちょっとした観光地なら空港をそろえている、それが今の中国だろう。1時間ほど田園風景を走り、到着したその空港は本当に小さかった。それでも一日に何十便か飛んでいるようで、お客はまばらながらいた。

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セキュリティーチェックも1時間半前からしか受け付けない。ただひたすら待った。そしてチェックが終わると、コーヒーショップがあり、そこではWIFIが使えた。今やどんな小さな空港でもWIFIは必須、但しこのショップでも珈琲は58元とバカ高い。これは珈琲代というよりネット代だろう。結局朝食を食べていない我々はここで麺を食べたので2人で150元以上かかった。

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飛行機は50人乗りのジェット、祥鵬航空という初めて聞く名前だった。とにかく安かった。これも陳さんの指示と予約した。ただ陳さんはケチというより、無駄なことにお金を使わない人だということが良く分かってきた。

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飛行機は定刻に飛び立ち、そして飛んだと思って少ししたらもう離陸体制に入った。僅か35分のフライト、心配する間もなく着陸してしまった。この航空会社の英語名はLucky Airだった。今もこんな地域航空会社が中国各地で活動していることを知る。

 

昆明は第4ハブ

昆明で陳さんと別れた。彼はこれから友人たちと一緒に雲南省からミャンマーへ抜ける旅をするのだという。ということは、実はもう一度大理を通過する可能性がある。それなら大理で待っていてもよさそうなものだが、そこはきちんと私のアテンドをしてくれていたのだ。

 

昆明空港は勿論大理よりは大きいが、それでも中国の他の空港に比べて大きいとは感じられなかった。実際には現在拡張工事が進められており、2年後には大きく変化していることだろう。

 

ここで驚いたのは、東方航空が上海に続く第2のハブを昆明に置こうとている様子だった。国際線カウンターに行くと『ヤンゴン』『ビエンチャン』『プノンペン』『ホーチミン』などの行先がずらりと並んでいる。明らかに東南アジアのハブとして昆明を使おうとしている。『デリー』などインド向けもあり、中国人観光客が伸びている地域に盛んにフライトを飛ばしている。

 

そのことはコラムに書いている。⇒ http://www.chatabi.net/colum/96.html

 

そして私が乗るタイ航空も、その中の一つとして、順調に飛び立って行った。今回の旅では『お金持ちの行動』を学ぶことが出来、とても有意義だった。それにしてもお茶の状況はちょっと心配だ。

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