華南お茶散歩2015(8)拡大する深圳茶葉世界だが

1月27日(火)

拡大する茶葉世界

翌朝はホテルの朝食を食べる。このホテルの客室はビルの上の方にあり、食堂は更に上、エレベーターもないところに設置されていた。広州で美味い物ばかり食べてきたので、正直味の良い物はなく、ただ何となく腹に詰め込む食事となる。日本も中国も何となく詰め込む型の、ファーストフード的な食事ばかりが横行しているが、広東の食文化を見つめて、真に健康になる食事、健康を維持する食べ物、飲み物を考えたほうが良いと痛切に感じる。

IMG_2456m

 

ホテルをチェックアウトして荷物を持って、深圳の老舗茶城、茶葉世界へ向かう。現在茶葉世界の前は地下鉄工事中。ここが拡張されれば、香港‐深圳が直通?になるのだろうか。朝が早いため、店はまだあまり開いていない。2階の店舗も随分と変わっており、知っている店は殆どない。栄枯盛衰?ということか。更に横に新しいスペースが拡張されているが、ここには足を踏み入れたことがなく、馴染の店はない。更に3階にもスペースが拡大されていた。広州同様、誰が一体こんなに買いに来るのだろうか?まだ旧正月には早いのにすでに帰郷している茶荘もあった。

IMG_2459m

IMG_2460m

 

結局いつもの紅美の店に荷物を置く。紅美は相変わらず、ここから1時間離れた別店舗を経営しているが、私が連絡するとここに戻ってきてくれる。旦那が代わりに別店舗に行ってくれていたが、今回は旦那もいた。向こうの店は留守番がいるのだろう。ここでいつものように最近の流行り廃りを確認する。元々は岩茶の店だったが、今では何でも扱っている。それが18歳で田舎から出てきて、店を構えるまでになる、ここで生き残るポイントだったようだ。

IMG_2465m

 

トイレに行くとちょうど李さんの店を通りかかる。単叢屋さん。ここは紅美の店とは対照的に、15年以上潮洲の単叢のみを扱っている。店は1つも大きくなっていないし、昔は雇った女の子もいつの間にかいなくなっている。これで儲かっているのだろうか、と他人事ながら心配になる。単叢は高価なお茶であり、早々簡単に売れる物でもない。

IMG_2463m

 

李さんによれば、一昨年頃は単叢ブームが起き、10kg単位の注文が沢山入り、まさに飛ぶように売れたが、習近平政権の腐敗汚職撲滅運動により、贈答用がなくなり、注文は通常に戻り、価格はかなり下がった。ただ李さんのように昔からずっと商っている人にとっては、常連さんが沢山おり、影響は意外と少ないとか。逆に街の小売店の影響が大きく、そこに卸している人々は苦しいらしい。相変わらず、小袋に詰めてくれることはなく、買えない?いつものように1袋貰って退散する。

 

フェリーターミナルへ

茶葉世界滞在は僅か3時間、香港に住んでいた頃は1日10時間はいたものだが、バタバタと忙しい。更に茶葉で重くなった荷物を担いで地下鉄へ。そこから蛇口のフェリーターミナルへ行くはずだったが、1号線から2号線へ乗り換える時、何を間違ったのか、反対方向の電車に乗り込んでしまう。そこで15分ほどロスしてしまい、当初予定していた1時半のマカオ行フェリーを逃してしまう。地下鉄で蛇口までまさかこれほど時間が掛かるとは想定外だったが、後悔しても後の祭り。

 

ターミナルに着くとちょうど1時半。チケット売り場で聞くと2時にもマカオ行があるではないか。だがそれはタイパ島行き、これがタイパのどこに着くのか一向に分からないが乗る以外方法はない。今日はマカオからバンコックへ帰るのだから。ランチを食べていなかったので、レストランで海南チキンライスを注文。さすがにターミナル、実に雑だが、3分で持ってきて、5分で食べたので、フェリーに十分間に合った。

IMG_2469m

 

4.マカオ

フェリーは1時間でタイパに到着した。そして驚いたことにそこは航空のすぐ脇ではないか。何と理想的な場所を自動的に選んだことになる。だが空港の倉庫は見えるが、ターミナルまでどう行けばよいか分からない。目の前にはカジノ行きのシャトルバスが何台も停まっている。聞いてみると空港ターミナルに停まるバスがあるというので乗り込む。3分ぐらいで到着。勿論無料。この辺がマカオの度量の深さだ。

IMG_2473m

IMG_2479m

 

空港は意外とチェックが厳しく、面倒だった。まだ時間があったので、コーヒーショップでコーヒーを頼み、ネットした。よく考え見るとコーヒー1杯600円、かなり高いが仕方がない。搭乗口近くでは何かもめごとが起こっていたが、フライトのキャンセルでもあったのだろうか。私の便は定刻出発だ。エアアジアなので飛行機まで歩いていく。途中で写真を撮っていると、『撮影禁止』と警備員が叫ぶ。なぜだろうか、安全上の理由?フライトは行きよりは混んでいたが、かなり余裕があった。この便が安かったわけが分かった。バンコックに戻るとなぜかホッとした。中国の旅はいつも疲れる。

IMG_2481m

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です