《上海・浙江美食旅2025》 2025年5月14-22日
前編は「上海・江蘇美食の旅2025」。後半は浙江省に入り、寧波、上虞、杭州、上海を旅していく。ちょっと刺激があり、またちょっと疲れてゆっくりした旅となる。食事は麺が中心となり、胃袋の疲労感は半端ない。またいいホテルに宿泊して何とか凌いでいく。
5月14日(水)寧波で
寧波駅は実に39年ぶり。勿論全てが変わっており、キョロキョロするしかない。まずは地下鉄があるというのでその乗り場を探すが、表示が上手く読み取れず、まごつく。何とか地下に行くと切符売場に路線が5つぐらい書かれていたから、結構発展していることが分かる。ただ見覚えのある地名などは出て来ない。

取り敢えず2駅行く。そこから歩いて10分ほど、川にほど近い所の宿を予約していた。ホテル名からして昔からあると思っていたが、39年前にこの宿はあったのだろうか。かなりの高層ホテルだ。今日はちょっと広めの部屋を予約していたが、行ってみるとかなり広かった。よく表示を見ると25㎡ではなく、55㎡となっており驚く。ただ広いのだが無駄なスペースが多い。そして最近改修したのか、トイレが全自動であったり、湯沸かしが上手く使えなかったりと、なかなか厄介だった。


夕方寧波の街に飛び出した。まずは近所の天一広場を歩き、その近くにあるペルシャ関連の史跡を探した。だがなかなか見つからず、何とか石碑を探し当てるも、ほぼ文字が読めなくなっていて、歴史が埋もれていることを感じる。広場からちょっと見えた古めの教会へ行ってみたら、かなり荘厳で素晴らしい。だがここまで歩いてみても、私の中にあるはずの記憶は全く作動しなかった。


とにかく寧波に来たら、焼きそばを食べてみようと思っていた。それは東京で戦前、神田神保町付近に中国人が多く、中国料理店も多かったらしいが、その多くは寧波出身の料理人、経営者だったと「あんかけ焼きそばの謎」という本で読んだからだ。今も神保町に残る老舗数店は寧波人経営らしいし、そのあんかけ焼きそばも神保町で食べられていたようだが、私は中国で揚げ麺にあんかけが乗った焼きそばを食べた記憶はなかった。
ネット検索で海鮮麺などの店が集中している地区まで歩いてみた。古びた店舗で美味そうに鉄板で炒飯を作っている店があり、そこの焼きそばは美味いだろうな、想像したが、何となく海鮮麺の店に入ってしまった。メニューを見ると炒麺類に、鶏蛋肥腸があったのでそれを頼もうとしたが、何と麺の代わりに年糕でも作れると聞き、喜ぶ。昔上海留学中に餅が食べられると喜んだことが蘇る。勿論それは日本の餅とは少し違うが、それでもないよりはかなりマシである。出来上がった焼き年糕は、実に美味そうに見え、実際にその味付けが美味かった。日本人好みの麺類?ということだ。


食後もまだ明るいので散策。近所に国医堂という建物があり、薬関連の名前の道もあり、ここが中医薬などでも栄えたと分かる。川沿いに出ると、古い建物が並んでいる。その先には米系大型ホテルがひときわ高く聳えていた。川の流れがきれいで空も青く、写真写りがすごく良い。部屋に帰って暗くなると、夜景がきれいでこれもよい。ただ部屋が広過ぎて落ち着いて眠れない。



