静岡茶旅2025(2)沼津散歩

夜ご飯は今年から始めた町中華巡り。沼津に現存する老舗中華で調べたところへ行く。確かに店構えは年季が入っており、なかなかいい雰囲気だ。五目焼きそばには「硬」と「軟」とあり、硬を注文する。ついでにギョウザもお願いする。天津メンという名前にも惹かれたが、今回は断念。豚肉中心で海鮮などはあまり入っていなかったが、正当な感じの焼きそばだった。昭和25年頃、先代が始めたという。

2月14日(金)沼津散歩

今回の宿の空調は難しい。「適温にならなければ電源を切れ」と書かれているが、それなら寒くて寝られないだろう。と思ったが、電源を切ると意外と快適だった。なんじゃ、これは。朝ご飯は宿に付いているのだが、その食堂の人が外国人ですごく一生懸命日本語で応対している。「おはようございます」「ありがとうございます」、彼の声が1日耳から離れない。

今日は港の方に行ってみることにしたところ、港より先に沼津御用邸跡があることが分かり、バスに乗り込んで向かう。30分ほど乗っていると御用邸記念公園に着く。御用邸というと那須のイメージばかりだったが沼津にもあったのか(1969年にその役目を終えたとあるから記憶が無くても当然か)。

西附属邸に入ってみた。ここは昭和天皇ら親王が使用したところとある。何と昭和天皇の養育係は薩摩出身の海軍大将川村伯爵と書かれており、意外感がある。部屋は沢山あったが、昭和20年の空襲で焼けてしまったらしい。ひな祭りが近いので、お雛様が沢山飾られており、そこだけ昔お嬢様だった方々が歓声を上げていた。

そこから郷土資料館を目指して歩いたが、途中で海の方へ向かってしまい、海を眺める。防風林が何となく懐かしい。史料館は沼津の民間道具などの展示が多かった。更に行くと仕切りがあり、その先は東御用邸の区域になっている。こちらには利休の待庵を模した茶室などがあり、また学習院の遊泳場もあって、昭和天皇はよく利用していたらしい。そこから海べりを歩いて行くと気持ちが良い。

御用邸を離れて、歩いて港方面へ向かう。途中に日緬寺という名前が見えたので、ミャンマー関連かと思ったら、動物のお墓もある寺で、ミャンマーとは無縁のようだった。30分ぐらい歩くと突然観光客が道を歩き、店に列をなしている。沼津は魚が美味しいだろうと思ってきたが、ネットに載っているような有名店はかなり混んでいて驚く。

ちょうど目に入ったのが、いわし専門店。いわしは好きなので入ってみるとなかなか感じのよいお店だった。刺身とフライのセットを注文すると、ちょうどいわしが入ってね、と言われて喜ぶ。確かに旨い。最近は回転すしのイワシもあまり食べる機会が無かったので、ここに来てよかった。

そこから港周辺を見学し、また海沿いに出て気持ちよく歩く。若山牧水の記念館や記念碑などがあり、この付近には文化の香りもする。そして駅の方へ戻っていくと、ちょうど図書館があることが分かり、立ち寄ってみる。昨日調べたかった江原素六について尋ねてみると、係員の人たちが極めて熱心で、様々な資料を探してくれ、予想以上の成果を得て驚いた。江原だけでなく紅茶作りをしていた人についても少し分かってきて面白い。

午前から歩き回り、午後は図書館で頭を使ったせいで、非常に疲れた。そして腹が猛烈に減った。宿の近くにそば屋があったのでそこへ飛び込んだ。カレー南蛮の文字が見えたので、即座に注文した。腹が減っていたこともあり、あっという間に食べてしまった。料金は安かった。急に何で「南蛮」っていうんだろうと思い、店の人に聞いたら、「ネギが入っているから」と言われ、ちょっと驚いた。要調査項目が増えた。

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