お誘いがあって三重に行くことになった。こんな年末に旅をするのは久しぶりのような気がする。三重の亀山に行くのは3年ぶりだろうか。何が発見できるのか、楽しみだ。
12月26日(木)関宿へ
三重県亀山に森永紅茶を調べに行ったのは、2021年の秋、既に3年が経っていた。今回はその関連で知り合ったOさんのお誘いで、訪ねることになった。忙しいOさんが年末に時間があるというので、クリスマス後の日程が選ばれた。こんな時期に旅をするのは何年ぶりだろうか。ちょっと楽しみ。
朝早く起きて品川まで行き、新幹線に乗り込む。名古屋まで1時間半で到着するのは有難い。まずは朝ご飯を新幹線ホームのきしめん屋で食べることにしたが、かき揚げきしめんを自販機で購入しようとしてまごつく。何と朝8時台で売り切れとは思ってもみなかった。結局牛肉(卵入り)きしめん、800円を食べる。旨いのだが、朝から散財した気分だ。


新幹線から在来線へ移動するとOさんと合流できた。JR亀山行に乗り込む。約1時間揺られて亀山駅に到着した。ここで降りるのかと思ったが、乗り換えて関駅へ向かう。亀山は関西なのか?関西線なので、京都のお茶、という宣伝が車両に描かれているのが目に付く。実は亀山でJR東海から西日本へ移行するらしい。何と列車に乗り込むとSuicaは使えないと言われて又まごつく。小銭を用意して待つ。


1駅乗ると関駅。なんかとても雰囲気のある駅だった。ここに今回お世話になるYさんが迎えに来てくれた。駅から歩ける範囲に古い町並みが残る関宿があった。それにしても、まるで時代劇のセットそのもの、という完璧さ。なぜこれほどの街並みがきれいに残っているのか、驚きだった。


明治の初めに創業した老舗お茶屋さんに入った。何だかいい感じのお店だった。古い茶樹の葉から作ったお茶やほうじ茶が美味しそうだった。このお店もここの景観に嵌っていてよい。他にも菓子屋、薬局など、100年そのままといった風情の家が並んでいる。電線は後ろに隠されて見えない。Yさんによれば「関は地元民が、観光誘致などにそれほど積極的ではなかった」ことなどにより、この風景が保たれているらしい。確かに平日の年末、歩いている人は少ない。


福蔵寺という寺があったが、そこには織田信孝の菩提所と書かれている。信孝は信長の3男だが、なぜこんなところに菩提所があるのだろうか。信長の死後、次男信雄は伊勢にいたと思うが、信孝はどこで死んだのか。時間が無くて、墓を探すことも出来ず、次回に持ち越しだ。

宝蔵寺という大きなお寺に歴史の道という碑があった。そこに会津屋というお店があり、昼ごはんを食べるために入った。ここは山菜おこわが美味しく、セットで出てきたそばも美味しい。そして建屋の雰囲気も抜群。いつも開いている訳ではないようで、ラッキーだった。でも何で会津屋という名前なのか、会津と関連があるのか。

歩いて今日の宿に戻ると、旧知のNさんが来てくれていた。この宿はYさんらが運営しており、元は実家であったらしい。リノベーションされており、広々とした平屋で、中庭もある。そこでOさん持参の貴重なチョコを食べ、お茶を頂きながら、三重の茶、そして幻の品種と言われるF4の歴史について、情報交換を始めた。
