静岡川根森町茶旅2024(4)丸子で偲ぶ

村松家に伺う。前回訪問したのは新しい家が出来る前、確かコロナ中だった。今回新しい家でお線香をあげる。やはり思い出すのは二六さんが「多田元吉の足跡を訪ねて一度インドを旅したい」と言っていたこと。私も考えてはみたのだが、インドの山中で150年前の場所を探すのはなかなか難しい。

村松夫人はどうしているかと心配してきたのだが、ご近所や親せき、茶業関連の人など、次から次へと人がやってきて応対に忙しい。来年の春も取り敢えず茶作りを継続すると聞いてホッとする。お茶の話をゆっくりしようかと考えてやってきたが、その暇はなさそうなので、仏壇を拝んで早々にお暇して、またバス停を目指していく。

静岡には戻らず、藤枝に行く。バスはすぐに来たので乗り込んだが、乗客は多くはない。藤枝までは意外と時間がかかる。30分後、千才という場所でバスを降りた。大慶寺にある「久遠の松」を見に行った。日蓮上人ゆかりの黒松、樹齢750年ということで、確かに大木で見栄えがする。

そこから藤枝駅までフラフラ歩いて行く。この近くは旧東海道、茶町もあり、以前も来たことがあった。橋を渡ると、そこに田沼街道という文字が見える。田沼意次はここと彼の領地である相良を結んでいた、ということか。この辺の道は茶も運んでいたのだろうか。このあたりの歴史は興味ある領域だ。

ランチは駅近くのすし屋で食べた。IさんとNさんが同席してくれ、お茶話で盛り上がりを見せたが、時間が短く、タイや雲南の茶旅話までは至らなかったのは、残念だった。藤枝からJRに乗り、静岡へ帰った。何だかとても疲れてしまったのは、温かいと言っても冬の道をかなり歩いて体力を奪われたのだろうか。部屋で休み、大浴場で体を癒す。

夜また腹が減り、夕飯に出掛ける。お城のライトアップがきれいだ。ネットで検索した良さそうな店へ向かったが、なんと閉店していて困った。仕方なく、いつものそば屋へ行って、いつものかつ丼セットを頼んだところ、何とかつ丼が売り切れていた。また仕方なく天丼を頼んだが、これは意外とよかった。偶には違うものを頼んでみるというチャレンジは必要だ。夜のクリスマスイルミネーションもきれいだった。

12月18日(水)静岡で

今朝も思いっ切り朝食を食べてから出掛けた。静鉄に乗り、県立図書館へ向かう。もうこれも慣れた道だったが、いつもの新静岡駅ではなく、隣の日吉町から乗る方が近いと分かる。図書館では、もう調べるものは限られてしまい、以前のように長時間の滞在は不要だったのが寂しい。

昼前に静岡へ戻り、ランチを探した。ちょうど目の前に「中華飯店 新京」という看板を見付けて思わず入った。ほぼ満席だったが、何とか滑り込む。店はかなり年季が入っており、雰囲気は良い。新京という名前だから、当然餃子が中心の店だと思っていたが、チャーハン、ラーメンなどの町中華だった。ラーメンもチャーハンも極めて素朴な味でよかった。

帰りはバスにした。平日なので混んではいなかったが、一応ネット予約した。新静岡駅のバスターミナルが始発だというので、そちらに回ったが、乗車したのは私一人。私は予約時、静岡駅から乗車するとなっていたが、特に問題なく乗せてくれた。結局静岡駅他で乗った人も3人程度で、実にゆったりと帰った。途中のSAで富士山がきれいに見えるかと思ったが、雲に覆われていた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です