マレーシア茶及び食の旅(2)イポー 六堡茶の歴史

11月22日(金)イポー 六堡茶

早く寝たので早く起きた。夕飯も中途半端だったので腹が減っていた。外へ出るとすぐに朝飯が見付かる。麵屋など数軒の屋台が入った複合店で、とろみのついた滷板麺を食べた。これは朝から美味い。中国茶といえば、ちゃんと甘くない、温かい茶も出てきて良い。朝飯を探しに来た人々は、次々とテイクアウトして去っていく。

周囲をちょっと散策すると、KLセントラル付近は様々な顔を見せてくれる。特に多いのがインド系であり、ヒンズー寺院もいくつかある。朝飯屋ではカレー系の食事を取ることもできる。中国系寺院ももちろんあり、更にはタミルチャーチと書かれた教会も存在した。このエリアはかなり混沌としていて、もう少し知識があれば、非常に面白いと感じられるだろう。

宿をチェックアウトしてバスターミナルに向かう。早めに到着してバスが来るのを待ったが一向に現れない。10分ほど定刻を過ぎてようやく姿を現したので、ホッとした。イポーまでは約200㎞、高速道路なら早いはず、と思っていた。だが途中で給油したり、何となくなくのんびり走ったりと、さすがマレーシアのバス。結局3時間ちょっとでイポーに到着。

バスターミナルで待っていてくれた郭さんに拾ってもらい、まずはランチへ向かう。イポー名物もやしチキンの店は大行列だったので、広東の焼肉系に切り替える。これがまた美味いんだ。豚、鴨、鶏、全てに満足できる味だった。こういうのが簡単に食べられるのはさすが食の街、イポーということだろう。ご馳走してもらった郭さんには感謝しかない。

午後は郭さんのオフィスへ行き、古い六堡茶を頂きながら、六堡茶と北タイの繋がり、その歴史について、こちらが最近調べた内容を披露しながら、12年前香港で手に入れた資料のコピーを手渡した。北タイの茶葉(原料)が香港で加工され、マレーシアにやってきたのだろうか。更にはタイから直接やってきた茶葉はあっただろうか。実に興味深いテーマでの意見交換だった。

ただ今日の郭さんは少しそわそわしていた。実は2週間後に中国広西から六堡茶代表団がイポーにやってきて、大規模な交流会があるというのだ。中国のことだから急に決まったのだろう、郭さんはその準備に奔走しており、夕方車に乗ってその会場のチェックに出掛けた。私も宿まで送ってもらうついでに同行した。

イポーの中心街に立派なホテルがあった。そこが会場であり、中国から数十人が来るので、その会場と宿泊準備は大規模だ。ホテルの女性マネージャーはいくつもの言語で話し、作業をどんどん進めて行く。そのテキパキさは、さすがマレーシア華人。イポーにも団体が来てイベントを開催することも結構あるのだろう。

予約した宿まで送ってもらい、郭さんと別れた。次はいつ会えるだろうか。宿はキレいでよかった。コンセントの問題もなかった。夕日がきれいに見えていたのだが、いざ夕飯に出ようとしたら、なんと激しい雨が降り出した。宿の1階にはコンビニが併設されていたので、そこで何か買おうと思ったが、サンドイッチやおにぎりは置かれておらず、カップ麺しかなかった。美食の街イポー、何だか急に寂しい夜となる。

11月23日(土)イポーからタイピンへ

翌朝はすっきり晴れていた。この宿は駅に近いという理由で泊ったのであり、周囲の土地勘はなかった。ネット検索すると歩いて数分のところに飲茶屋があるようだったので、歩いてみる。その付近は以前何度か歩いたこともあり、六堡茶の茶荘も訪ねたことがあったが、今日は週末でオーナーは不在だった。

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