静岡・和歌山茶旅2024(2)静岡から高野山へ

さっき降りたバスがこの先の終点で折り返してきた。これに乗らないと2₋3時間は来ないので、すぐに乗り込んでまた約1時間かけて静岡駅に戻った。しかしまだ午後3時、宿に戻るには早すぎる。そこで今度は尾崎伊兵衛の屋敷があったという小鹿という場所へ行ってみることにして、バスを乗り換える。

小鹿と言っても広いらしい。少しでも高台がありそうなところを探してバスを降りると、何とそこは静岡大学の裏手だった。そこをずっと上っていくと、なんとも涼しくて気持ちがよい。街中とは全く違う風景が出てきて嬉しい。小鹿の森公園まで辿り着いたが、疲れてしまい、そこで休む。茶畑などは全く見られない。

そのまま道を歩いて行くと、西敬寺があり、何とそこには山田長政の菩提寺という碑が建っている。長政が静岡の人だとは知っていたが、この付近の出身だったのか。アユタヤなどタイの長政については活動には関心があったが、彼はどんな境遇でタイに渡り、その死後遺骨はどこに行ったかなどは全く考えたこともなかった。残念ながらここにも何も説明はないので分からない。

静岡駅に戻るバスに乗るには、結局来た道を戻るしかなく、坂道を随分と歩いた。そして何とかバスを見付けて無事に生還した。今回は何も分からず、見つからず、だったが、やはりもっと事前準備をしっかりやりべきだったということか。勉強は地道な一歩からだろう、と思う。

晩御飯はどうするかと検索して、定食屋を見付けたので、また歩く。午後5時半営業開始ということで、35分に行ってみると、ご主人が暖簾を出していたのだが、中には既に数人のお客がいる。カウンターしかない小さなお店、常連さんはプロ野球中継を見ながらビールを飲んで待つ。完全にご主人のワンオペなので、注文してから料理が出て来るまで30分はかかったが、勿論文句などでない。ボリューム満点のかつ煮定食を食す。

6月13日(木)いざ高野山

今日は移動日だった。9時前の新幹線に乗り、高野山へ向かった。高野山は9年ぶりか。今やどうやって行くかも分からず、検索を重ねて移動する。まずは京都まで新幹線に乗る。ふと外を見ると浜名湖がきれいに見えた。途中の名古屋で降りてきしめんを食べるのを忘れた。

1時間半で京都到着。ここから在来線で大阪駅へ。何だか妙なところで新幹線代を浮かせる。いや大阪駅から環状線で新今宮駅へ行くにはこの方が良いということか。ところが何故かフラフラしてしまい、大阪駅ではなく、西梅田駅へ行き、そこから地下鉄で南海なんば駅へ行ってしまう。12時発の橋本行に乗るための時間調整として、ここでうどんを食べる。ああ、ちょっと失敗。

橋本行車内にはバックパックを担いだ外国人が何人も乗っていた。橋本で乗り換え高野山へ。この電車の外国人比率はかなり高くて驚く。こんなに外国人が行くのだろうか、高野山。そしてケーブルカーに乗ったのはほぼ外国人。自分が日本人なのを、ここが日本なのを忘れてしまいそうな勢い。更に高野山駅からバスに乗ると超満員。外国人旅行者もSuica持っていて、混乱はなし。

私は何とかバスから這い出して、今日のお宿へ向かう。門を潜ると、見事な庭がある。お寺の方がにこやかに声を掛けてくれる。チェックインをしていると、周囲は英語ばかりが聞こえてくる。係の方々は私に実に優しい。これまで日本でこんな扱いを受けることは少ないので戸惑う。その理由を推測すると『私が日本人だから』になる。聞けば今日の宿泊者約40名中、日本人はたった3人だった。

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