クアラルンプール茶旅2023(3)高級茶荘で

7月6日(木)散歩するだけで楽しいKL

今朝はゆっくりと起き上がる。朝食は付いていないので、外で食べようと出掛ける。すぐ近くに元氷室の食堂があった。いくつの店が入っていたが、迷わず牛肉麺をチョイスした。ただここは観光客向けのようで味は今一つ。おまけに頼んでいないのに大盛りだと言って料金をプラスで取られた。これもまたKL。華人は油断できない。

そこから北上してみる。川沿いに潮州会館、永春会館、安渓会館が並んでいたのは、やはり初期のKLに流れてきた人々の構図だろうか。橋を渡り、川の反対へ行くと、急に景色はインドになる。マスジット・インディアという古いヒンズー寺院がそびえていた。1863年、インド系イスラム教徒貿易商により建てられたとある。華人の横にはインド商人あり、という構図は変わらない。

そこから川沿いを歩くと、 クアラルンプール最古のモスク と言われるマスジット・ジャメクが見える。ここは美しいイスラム寺院として知られ、10時から観光客に無料開放していたので、見学する。確かにきれいな寺院だが、観光客はまばらで、マレー人が敬虔な祈りを捧げている姿が美しい。ムルデカ広場方面の建物もきれいに見え、またそちらへ向かって歩いてしまう。この辺がKL発祥の地、ということだろうか。

昨日素通りしてしまったテクスタイル博物館へ寄る。ここは旧鉄道局の建物を利用している。民族衣装などが展示されているが、特に華人に注目してみてみる。ババニョニャスタイルなどが興味深いが、この辺は知識を埋めないと理解が難しいような気がする。マイノリティである華人は、マレー人から見えれば、興味の対象だろう。

昨日と前を通った南洲茶室で海南鶏飯を食べる。料金もリーズナブルで味も手堅い。そこからMRTに乗る。途中乗り換えがあったが、駅が離れており、一度地上に出て歩くことになる。駅中にはファミマがあって安心?何とか辿り着いた駅はかなり郊外の印象だ。それにしても郊外の新しい駅は見事に先端を行っている。

今日訪ねたのは国立図書館。ここに来ればお茶の資料もあるだろうと勇んできたのだが、何と古い方の図書館は改修中で、半分しか使えない。それでもレファレンスで事情を話すと、色々と資料を探してくれた。しかしやはり茶関係の本は殆どない。マレーシアは茶産地がほぼないので仕方がないか。

ようやく見つけた資料は20年前のKLで開催されたお茶のシンポジウムの記録。私が知っている方々の講演が何人も再現されており、記念にコピーを取ろうと尋ねると、何と『コピー面倒なので、写メして帰って』とあっさり言われてしまう。何でも煩い日本の図書館とは大違い。著作権などどこ吹く風。素晴らしい。

またMRTに乗って宿へ帰った。結構疲れたので休んでいると雨が降り出す。その雨が止んだ頃、また出掛ける。今晩はKL在住のHさんと会う予定になっていた。何と彼はつい先日結婚したとのことで、奥さんも一緒にやってきた。まずは彼があさりラーメンの店に連れて行ってくれた。KLで結構人気があるという。あさりラーメンというと松江を思い出すが、ここのあさりはかなりデカい。

続いてHさんが行きたいというので、中国茶の店に行ってみる。夜もやっている観光客用の店で、私も以前来たことがあるが、何ときれいな2号店が出来ており、高級感が出ていた。この店は、好きなお茶を一人一品選んで、店の人が淹れてくれるという方式。試飲だけして買わない人を防止するということだろう。かなりいい、またレアな岩茶を揃えており、その分値段は高い。オーナーは福建人だという。H夫人は客家の出とか。お茶にも興味があるので色々と話が盛り上がる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です