ふらっと四国茶旅歴史旅2022(4)子規の松山を歩く

松山

駅そばがあったので、ごぼう天うどんを食べて体調は回復した。観光案内所を探したら、ほんの申し訳程度に窓口があり、地図を貰って退散した。今日の宿は松山市駅にあるので、路面電車で向かったが、何と乗り間違えて少し離れた駅で降りて、そこから歩いた。既に太陽ギラギラで暑かった。

宿で荷物を預けて、すぐに外へ出た。駅のすぐ近くに正岡子規生誕の地があった。松山駅前にも句碑があった。やはり松山といえば一番に出て来るのは子規か。お城の周囲を回って向かった先は、坂の上の雲ミュージアム。その入り口を見るともう一つ、萬翠荘とあったのでこれを先に見ようと坂を上る。意外ときつい。純フランス風建築の素晴らしい建物だったが、中は見なかった。その横には夏目漱石の最初の住居、と書かれたところがあった。今は喫茶店になっているようだが、ミュージアムへ行きたくて、ここもパスしてしまう。

疲れたのでミュージアム2階でミカンジュースを飲んでから見学する。名前からして、既に司馬遼太郎ワールド。何回か読んだ本、NHKドラマを見たことも思い出す展示が数多くあった。日本海海戦の様子を再現するなど、色々と工夫はあり、あまり歴史に興味が無くても楽しくみられそう。 勿論正岡子規と秋山真之についての展示も色々とあった。 館内にはライブラリーもあり、かなりの本が置かれているので、ここで本を読むのも面白そうだ。

外へ出ると暑い。最後に秋山兄弟生誕地に行ってみる。道場があり、像も建っている。ここも入場料を取って中を見せているようだが、入らずに去る。ここからふらふら歩いて銀天街というアーケードを歩いて宿まで戻る。この宿は2時にチェックインできるのが良い。共有空間で有料だが、お茶を飲みながら作業をすることもできる。部屋もきれいだった。大浴場もある。最近流行りのパターンだった。

夕方また外へ出る。週末に選挙があるので、各候補が最後のお願いをしている。コロナのせいでかなり静かな雰囲気ではあるが、それでも内容の薄い演説が続いているように聞こえた。銀天街を歩いているとラスクを売っていたので思わず買い込む。安い。そのまま歩いて行くと洋食屋があり、入る。

町の洋食屋さん、メニューを見るとランチが多い。聞いてみるとランチという名前だが、夜も注文できるというのでスペシャルランチを頼んでみる。チキンカツ、ポークピカタ、魚のフリッター、そしてライスも入れて750円で美味しく頂く。何だかちょっと得した気分になれる。午後5時半でお客がそこそこいたのは、やはりコスパだろうか。

まだ明るいので散歩する。やはり松山は正岡子規関連の場所が非常に多い。旧居の看板を見たが、何と道路の真ん中に石碑が建っており、車に轢かれないように急いで行って写真を撮る。正岡家菩提寺跡という寺もあった。子規堂は既に閉まっていたが、いずれも松山市駅周辺に固まっていた。

7月7日(木)松山2

今回の宿では朝食を付けていなかった。ここ2年間、日本の宿の朝食に感動し、出来るだけ食べていたのだが、さすがに飽きた。それに太る。ランチを抜いても食べ過ぎるのだ。先日試しに朝食を抜いたら、すこぶる体調が良かったので、昨日に続いて朝飯抜きだ。お陰でゆっくり部屋で大谷を見ることができた。今日もすごいな。

10時過ぎるとさすがに動き出す。今日は先週に比べれば暑いとは言えないかもしれないが、それでも20度台後半はある。晴れてもいる。そんな中向かった先は何と『鍋焼きうどん屋』だった。宿から徒歩10分、昨日のアーケードを通ると涼しくてよい。ちょっと横に入ったところに昭和を感じさせる店があった。

10時開店、先客1名。どう見ても地元民ではない。後から来た客も言葉から関東の人間だと思われる。店員さんも心得ていて、愛想がとても良い。『こんな暑い日にわざわざ遠くからありがとう』という雰囲気だ。さすがに地元民は来ないのだろう。この店は鍋焼きうどんとお稲荷さんしかない。しかもお稲荷だけを注文することはご法度らしい。氷一杯の水が提供される。

この店の売り、それはアルミ鍋に入った鍋焼きうどん。たまごを入れると100円高くなる。最近値上げもあったらしい。出てきたアルミは熱かった。そして汗を拭きながら食べる。汁がかなり甘い。うどんは美味い。お稲荷はシンプル。確かに昭和の味だな。店の中には座敷があり、小上がり的な場所もある。昭和23年創業と書かれている。毎年夏をどう乗り切ってきたのか、聞きたかったが、野暮なのですぐに外へ出た。

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