スリランカご縁の旅2014(8)キャンディ 日曜学校とハタレ茶園

日曜学校の表彰式

今回の訪問の目的、それはこのお寺にドネーションをすることだった。このお寺の書籍などを整理・保管するため、図書館を作ろうというのが当初の目的だったが、取り敢えず今回は書棚を作り始めていた。

そしてそれとは別にスマが1つのイベントを用意していた。寺の横には寺が所有する日曜学校がある。毎年成績優秀者を表彰するセレモニーを行っているが、今日がその日となっており、特別ゲストとして私が招かれていた。こちらにも先ほどの長老はじめ、数人のお坊さんが招かれ、一列目に座っている。

私が入っていくと可愛らしい少女が花輪を掛けてくれた。そして花が飾ってあるところに、お坊さんが一人ずつ蝋燭を捧げたので私もそれに倣った。セレモニーはまずスマが挨拶し、それから子供たちの踊りが披露された。民族舞踊、先生たちも入って楽器演奏も行われる。それからお坊さんが順番に挨拶、いや講話をし、その合間に子供たちが歌い、踊る。

そして時折、表彰が行われ、名前を呼ばれた生徒は前に出て、お坊さんの前で跪き、賞品を貰って下がる。プレゼンターもお坊さんから校長先生になり、また変わる。結構長い時間、表彰式は続く。最後の方に私も呼ばれ、プレゼントを渡した。私は握手を求めたが、握手する子、逃げ出す子、戸惑う子など様々。如何にも純朴な子供たちとの触れ合いは面白い。

最後に私に英語であいさつするようにとスマが言う。通訳は中学生の女子が務めたが、私がいきなりダジャレを言ったので、戸惑ってしまい、可哀想なことをした。それでもめげずに最後まで堂々と通訳してくれたのはエライ。その夜は疲れたので、夕飯を食べると早々に寝た。

4月7日(月)パンワラ ハタレ茶園へ

翌朝は少し早く起きた。朝飯を済ませると、スマが『ランチだ』と言ってサンドイッチをくれた。今日は茶園へ向かう。どのくらい離れた場所なのか良く分からないので、念のため持って行く。今回は茶園へ行くつもりがなかったが、先日ネゴンボの宿のオーナーの紹介があったため、行ってみることにした。

そこはキャンディとは言われたが、寺からはやはりかなり離れていた。車でキャンディの街方面へ行き、それから途中でまた山の方へと入った。山を登っていくと景色が素晴らしい。標高は相当に高くなってきた。

車で1時間半ほど乗った後、ついに目的地ハタレ茶園に着いた。実にクラシカルな場所、一目で気に入った。マネージャーの名前を出して案内を乞うたが、生憎不在だった。アシスタントマネージャーが対応してくれた。1925年設立のこの茶園、当初はイギリス資本だったが、現在中東資本に変わっており、利益を追求する姿勢が見られた。基本的に作った紅茶はコロンボのオークションへ出す。中東への直接の輸出も考えているようだった。

オフィスの横にはティルームがあり、観光で訪れた人に景色と茶を振る舞っていた。ここで飲む紅茶は景色のせいか、美味かった。窓から外を眺めると、気分は最高になる。ただ水不足のせいか、茶樹に元気がないようだった。これだけ高い場所で水がないとなると生育にも大きな影響が出ているのかもしれない。

こちらはロッジも運営しており、ここから少し離れた場所に泊まることも出来るらしい。恐らく欧米人が単に大自然の中で過ごす、というようなコンセプトでやってくるのかもしれない。私もいつかそんな境地になった時、また来てみたい場所だ。

帰りがけにもう1つの茶工場を見つけたので寄ってみる。いきなり行っても見せて貰えないかと思いきや、片言英語のオジサンが工場内を案内してくれた。1934年の設立、ここは先ほどのハタレよりも規模が小さく、収穫量もさほどでもない。全てオークション用に茶葉を砕いていた。こちらは試飲できるスペースもなく、茶葉を売っている訳でもない。オジサンに茶葉のサンプルが欲しいというと、案内料を請求されたので、ちょっと支払い、少量のサンプルを貰った。この案内はオジサンの暇つぶし、小遣い稼ぎだったようだ。

午後2時半頃には寺に帰り着いた。折角のサンドイッチは寺の部屋で食べた。午後はボーっとしていると雨が降り出した。

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