台湾茶縁の旅2014(12)香港 わずか10時間のトランジット滞在で

3月24日(月)

空港の牛肉麺

翌朝はバンコックへ戻るため、バスで空港へ。新館からバスターミナルまで、ちょうど本館と同じ距離ながら、なぜか疲れた。空港に着くと早過ぎたが、キャセイは1便早くするのに数千円の追加料金を取る、というので空港内で過ごす。

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イミグレに行かず、レストラン街へ。外れにお洒落なカフェがある。しかしみると牛肉麺もある、と書いてあるので頼んでみた。期待はしていなかったが、案外イケた。今回牛肉麺にありつく機会がなかったのでこれで良しとしよう。

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イミグレは相変わらず込んでいたが、フライトは大陸へ帰る中国人観光客、香港人、台湾人の混成部隊を乗せ、順調だった。これから10時間の香港トランジットだ。さてどうなるのか。

 

7.香港

香港の銀行

空港からは電車が一番早いが、バスの方が安いし、目的地である銀行の近くに到着するのでバスを選択。香港はこの辺のバリエーションが素晴らしく、お金のある人で急いでいる人と、お金のあまりない人、急いでいない人などに的確に対応している。日本は何でも一律だから、困る。

 

バスだけではなく香港は銀行もキチンと顧客を選別している。日本のように表面的にお客様は平等です、などとは言わない。誰が神様で誰が平民は認識して対応している。並ぶ列も違うし、スタッフの対応も違う。私は9年間務めた香港でそれを学んだが、当時日本の銀行は理解しなかった。

 

確かに日本的ではなかったかもしれないが、私はこのような方式が嫌いではない。外貨を下ろすのに一定金額まで手数料がかからない、など日本では考えにくい。あ、シティバンクが導入しているか。グローバルを掲げる銀行が、外貨両替や引き出し1つの対応に戸惑っているのは不思議でならない。

 

茶縁坊

そしていつものお茶屋、茶縁坊に寄る。この店とは13年の付き合いになる。昨年とうとうおばさんの実家である福建省安渓の茶畑まで行き、実家に泊めて貰った。その生活があまりに素晴らしかったので今年も行きたいと思い、その相談をした。

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昨年は『製茶の終わった頃来て』と言われ、ちょうど終わりの日に行き、雨だった。今年はどうしても製茶作業が見たくてお願いした。許可は出たがその条件は『製茶中は質問があっても決して話し掛けないこと』だった。あの真剣勝負の時、人に気を取られていると命取り、ということだろうか。勿論承諾して行くことにした。

 

それにしても相変わらず、ここのお茶は美味い。その理由は昨年見ていたので、余計に美味く感じる。この店が上環の片隅にあるのはとても残念な気がするが、だからこそ私にとってはオアシスみたいな場所。お客が沢山いても楽しい話も出来ない。

 

家和

茶縁坊の向かいには上環の街市ビルが建っており、その上の階には食堂街がある。その中に何と日本人がやっている和食屋がある。私は最近香港に行くと必ずここに立ち寄り、オーナーのKさんに挨拶し、食事をする。どう考えても今の香港の和食でこれほどちゃんとしていて、安い所はない。

 

店に行くと何と昔馴染みのOさんが座っていた。どうやら今晩仲間を集めてここで飲み会をするらしい。私のその末席に連なったが、もうすぐに空港へ戻らなければならないため、Kさんに頼んで適当な物を作ってもらい、それを掻き込んで退散した。魚の煮つけだったがおかずにはちょうどよく、気持よく食べた。

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そしてまたバスに乗り、空港へ戻った。昼の12時前に香港の空港に着き、夜10時の便でバンコックへ去った。本当はこんな旅は嫌だったが、それもこれも『安倍のミックス』とかいう政策のお蔭で円安になったせいだ、と思う。まあ、たまにはこんなやり方もありではないか。

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