北京及び遼寧茶旅2019(2)久しぶりに

12月12日(木)
久しぶりに

今日は休養日だった。一行はこの寒いのに、万里の長城と故宮観光に出かけていく。周囲からは『凍え死なないように』などと冷やかしの声が掛かるが、皆意気揚々と出掛けていく。今日は氷点下ではないようだ。後で聞いてみると、長城は風がなく、スカイブルーで楽しかったらしい。私は一行と別れて、一人で行動することにしていたので、寒さは気にならない。

 

まずは地下鉄で北京駅へ行き、明後日北京を離れる際の列車の切符を手に入れる。予約はスマホだが、窓口の混み具合が分からないため、事前に取りに来た。15分程度で受け取れたので良かった。それからまた地下鉄に乗ったが、すぐに前門駅で降りてしまい、その付近を何ということもなく歩き回った。老舎茶館など懐かしい建物がある。この辺りは名もなき古い建物が多く保存されている。

 

そのままずっと歩いて行くと、いつの間にか瑠璃廠まで来てしまった。昔はアテンドでよく来たものだが、今や観光客を含め、歩いている人もほとんどいない。骨董や文具などを買う人もいなくなったのだろうか。そこから更に西単まで行き、いつもの図書城で、お茶関係の本を数冊購入する。

 

なぜか地下鉄を建国門で降り、22日の帰国前日に泊まる予定の宿の場所を確認した。ずっと食事をしないで歩き疲れていたので、ここで麵屋に入った。すると出てきた伝統麺というのが、カレー味で驚いた。回族系の経営だろうか。これが意外とうまく、『最近はご馳走ばかりだったけど、こういうのが食べたかった』と思わずつぶやく。

 

一旦ホテルに帰り休息。実は現在韓国で卓球のグランドファイナルが行われており、CCTVで見ることが出来た。女子ダブルス準々決勝には、平野/芝田組と若い長崎/木原組が登場。勢いのある長崎/木原は見事に準決勝に進んだ。中国は一組しか準々決勝に進んでおらず、中国の弱点はダブルスか、と思わせる。

 

夕方、亮馬橋まで地下鉄で行き、懐かしい三全公寓へ向かう。ここは20年前近所にオフィスがあり、よくランチに来た場所で、その和食屋で故邱永漢氏に出会ったりしたのを思い出す。ここには現在知り合いのTさんの和食屋があり、今日は実に久しぶりに彼と再会すべく訪ねた。

 

5年ぶりに会ったTさんは今日本及びアジアを駆け巡っており、北京にいることは少ないらしく、ちょうど良いタイミングだった。体調が悪い中、カッピングをして、無理して出てきてくれた。何とも有り難い。彼との話は尽きることはなく、開店から閉店まで話し続けてしまった。ご飯もウナギをご馳走になり、とても美味しく頂いた。帰りにトイレに行こうとすると全て電気は消されており、スマホの光で見送られた。

 

12月13日(金)
講座で

中国でも近年クリスマスムードは高まっている。今日はクリスマスツリーも用意され、クリスマスバザーが行われているショッピングモールで演奏が行われた。先日よりも更に人が多く、興味を持って聞き入る人の数も増えていた。人が増えると、演奏者もノッテ来て相乗効果がある。

 

演奏が終わるとすぐに公寓に移動した。午後はここの茶室でお話会がある。ランチはここの1階で取る。この公寓に住んでいる日本人向けに1時間ほど簡単なお茶の話をすることになっていた。ここの住人の3割が日本人だという。折角なので、日本茶と中国の繋がりを説明してみるが、内容的にはどうだったろうか。

 

1時間ほど経つと、下の階から音楽が聞こえてくる。何と今回は茶とジャズのコラボとして、1階でジャズの演奏が行われたのだ。こちらは言葉の問題がないので、日本人以外にもたくさんの参加者があり、子供たちも興味津々で聞き入っている。やはり音楽というものはいいものだ、と実感する。

 

夜はショッピングモール内の杭州料理を頂く。店内の様子が実にユニークで興味をそそられる。そして出てくる料理もビジュアル的に良い。いわゆるインスタ映えを狙っている。ここで今回参加したインド系アメリカ人と南アフリカ人の女性と楽しく話をしながら食べた。彼女らはいずれも医学部の博士課程に在籍しており、趣味でジャズバンドに参加していた。まさに多才ということだろう。

 

部屋に帰ると再び卓球。女子準々決勝で伊藤美誠対佐藤瞳の日本人対決があった。佐藤は中国の丁寧を破って上がってきたが、やはり伊藤には敵わない。CCTVの放送でも、日本チームでマークすべきは伊藤のみといった印象で、かなり詳しく彼女について放送していた。更に広州で開催されているバドミントンのグランドファイナルも見る。日本の有力選手が順当に勝ち上がっていた。

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