北京及び遼寧茶旅2019(3)秦皇島で、壊れる?!

12月14日(土)
秦皇島へ

今朝はゆっくりと起きて、ゆっくりと朝食を食べて、一行と別れ、北京駅へ向かった。チケットは持っているので悠々と駅舎に入る。本日向かう秦皇島行きの列車は1階の古い改札口から出るらしい。レトロ感満載。久しぶりに、昔の北京駅を思い出させる場所に来た感じだ。まだこんな場所が残っていたとは。改札も自動ではなく、係員が切符を切っている。

 

北京発の列車はどんな時でも混んでいると思う。常に満員、やはり人が多いのだ。列車は冬枯れの田畑を縫って走る。何となく北に向かう感じが出ている。約2時間半の道のり、淡々と過ぎていく。秦皇島駅に着くとそのまま地下からタクシーに乗り、予約している宿へ直行した。

 

ちょうど宿の部屋に入ると、女子サッカー東アジア選手権、日本対中国の中継があったので、取り敢えずそれを見た。日本は日テレベレーザのメンバー中心に、上手い試合運びで勝利した。サッカーでは男女とも日本が中国を上回っている現状が続いているが、中国女子は確実に力を盛り返してきているので要注意だ。

 

実は先日北京のホテルで応急修理したスーツケース、残念ながらまた同じ場所が壊れてしまった。今回は修理不能と診断され、新しいのを買わなければならない羽目になる。こんな時は、いくら1年間の保証がついていても、何の役にも立たないことを知る。壊れた物を運ぶこともできないし、旅は継続しなければならい。何とこのホテルには独自ブランドのケースが売っており、サイズもぴったりだったので、思い切ってそれを買う。

 

そして溜まった洗濯物を洗濯機に突っ込んで、街に出た。既に暗くなっており、観光地巡りもできないので、少し早いが夕飯を探す。近所には食堂が少なかったが、麵屋を見つけて入ってみた。ここで出た麺、いわゆる日本の中華そばによく似ており、あっさりしたしょうゆ味だ。こういうものを食べると、戦後引き揚げてきた人が日本でこのようなラーメンを作ったのではないか、と勝手に想像してしまう。

 

部屋に帰ると、今度は卓球が始まっている。水谷/伊藤の混合ダブルス。決勝の相手は許/劉の中国最強コンビ。初めに2ゲーム取ったが逆転負け。中国選手を追い詰めるが、最後に躱されてしまうの、何とかならないのだろうか。これが中国の底力さ、といつまで言っていても始まらない。

 

洗濯物の乾燥が終わった頃、今度は女子シングル準決勝、陳夢と伊藤の試合が始まる。陳は伊藤対策が万全で、やはり届かなかった。中国女子の層は極めて厚い。若手はこの大会で決勝に進んでも、オリンピック代表に手が届かない。日本のマスコミは取り敢えず『金メダル候補』をやたらに持ち上げるが、本当にメダルが取れる選手は簡単に負けないはずだ。

 

すると今後はバドミント女子シングルが始まり、山口茜と陳雨非が対戦した。この日の陳はいつもより動きがよく、期待の山口も疲れが出たのか、最後は力尽きて破れてしまう。バドでは中国が圧倒的に強いという状況はなく、女子シングルは日本の2人、タイ、台湾、インド、スペインが優勝候補。その中で中国も少し盛り返しているのが不気味である。

 

12月15日(日)
秦皇島と山海関

翌朝はゆっくりと宿の朝食を食べてから、外へ出た。秦皇島に特に用事はなかったが、初めて来たので、河北の守り山海関と秦の始皇帝所縁の秦皇島港は見てみたいと思っていた。まずは宿を出ると公園があったので覗いてみる。そこには石碑が建っており、1893年に中国初の通常軌道鉄道が開通したとある。ここの位置付けは当時一体どんなものだったのだろうか。

 

山海関へ行こうと思い、スマホでバスを検索して、バス停に行くとちょうどその番号がやってきたので慌てて乗り込む。ところが発車して少しすると、どうやら逆向きに乗ってしまったことが分かる。バスは市内中心部へ入ったので、仕方なくそのまま乗って行き、途中でバスを乗り換えて、秦皇島港へ向かうルートに変更した。

 

港が見え、鉄道まで敷設されているのをみたところでバスを降りた。そしてここからどう進もうかとスマホを取り出すと、なぜか突然画面が真っ暗になってしまった。再起動しても動かない。こんなところでスマホが壊れるとは、と愕然となる。しかし時刻はまだ朝9時台であり、スマホ修理屋も閉まっているだろう。取り敢えずここ辺の見学はスマホなしで行けるだろうと思い、歩き始めた。

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